あこがれ | UEKEN BLOG

UEKEN BLOG

since 2009

昔、ある島に腕のいい伝説の船大工がいた。

彼には うんと年の離れたやんちゃな弟子が二人いて、いつも笑って仕事をしていた。


彼は更に昔に、伝説の海賊の船を作った。

その海賊船は世界中を巡って、海賊王となって世界政府に捕まって処刑される。


その海賊船を作った彼も捕まってしまう。


裁判で彼は自分の島の廃れた産業や、荒れた街を心配して孤立した三つの島を海に浮かぶ線路で繋ぎ、

海列車を通して三つの島を発展させたいと申し出る。


それを作る為に、あと10年時間をくれと。

そんな事は不可能だといわれ続けながら、彼は弟子達と命掛けで作っていく。


昼間仕事をして、弟子が寝てから夜 設計室で図面をかく。

島の人たちと自分の夢の詰まった設計図。


弟子達にみじんの疲れも不安も見せず、10年かけて完成させる。

結局、世界政府の陰謀によって捕まってしまうのだが、島の人たちと弟子達と自分の夢だけ守って死んでいく。


器のドデカイ男の中の男。


伝説となった大工トムさん。


僕が一番憧れている大工さん。

漫画の話だが。


色んな住宅メーカーの下請けをしていた大工の親方の元を辞めて10年。

いつか新築の一軒家の仕事をしたいと思い続けて、お店のリフォームの仕事を続けてきた。


事務所の設計スペースも、実はトムさんの設計室をモデルに作った。


今まで僕に、僕たちに関わってきてくれた全ての人たちのお陰で、

10年掛かったが初めて新築の一軒家の仕事が実現した。


何ヶ月も掛かって完成した設計図には10年分の魂がこもっていた。


思い続ければ、夢は実現するものみたいだ。



uekenのブログ