日本と大分と指原莉乃の左翼的考察|ケンケンのブログ -74ページ目

映画「それでも運命にイエスという。」日本一周上映会について

 
僕の大事な友人Hisako&Luna さんからのお知らせです。
日程上の都合から、僕は佐伯会場で見る予定です。

自主上映会作品「それでも運命にイエスという」は、今秋9月に 全国上映が決まっている「僕たちは世界を変えることができない」のサイドストーリーでもある、ドキュメンタリー映画です。
※「僕たちは世界を変えることはできない」
カンボジアでの学校 建設募金を仲間に説き、行動に移す主人公の医学生・田中甲太(コータ)役を演じるのは、向井理(映画『ハナミズキ』『BECK』、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」)


毎年1万人以上がエイズで死亡しているカンボジア
HIVに感染し、15歳以上生きれない子供たち
1回たったの1ドルで、体を売る売春婦
政府により強制移住させられたエイズ村
末期の患者さんが自らの死をみつめるホスピス
年々、HIV感染率が上がる日本
そして、その日本に生まれた自分

<監督からのメッセージ>
この映画を作ろうと思ったのは、エイズ病棟で一人で死んでいく彼女たちを見て、 彼女たちが生きていた事を残したいと思ったからです。
この映画はいわゆるドキュメンタリーとはきっと違います。
大袈裟ですが、この映画を見終わった時に、生きる意味を考え、HIVに関する知識が増え、少しでもHIVに対する偏見がなくなってほしい。そういう思いで作りました。
カンボジアに行った事がない人や国際協力に少しでも興味がある人に是非見てもらえれば嬉しいです。

2010年(カンボジア/日本)41分
制作:LUZ FACTORY
監督:葉田甲太/小川光一

大分県上映会詳細はこちら↓

日時:2011年2月20日(日)

時間・場所(午前・佐伯市、午後・大分市):
※映画は同じものです。佐伯市は監督トークライブを予定しております。

午前の部(定員350名) 10:00~12:00 佐伯市蒲江 大分県マリンカルチャーセンター  マリンホール
午後の部(定員60名)  16:00~18:00 大分市中央町1-4-22サクラヤビル6階(大経キャリアサポート赤レンガ通り教室)

料金:1,000円 チケットなどは印刷していません。直接、会場にご来場ください。
(皆様からお預かりする料金全額を、日本一周上映会およびエイズ病棟に寄付させて頂きます。)

お映画の上映会は、監督お二人がレンタカーで日本一周しながら開催される企画になっております。
2月15日(火)東京・渋谷から、九州に入り、2月20日(日)大分、その後3月27日(日)の北海道・札幌まで続いています。

【yahooニュース】
向井理初主演映画の原作者がメガホン!カンボジアエイズドキュメンタリー映画が日本一周上映会を開催!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000021-flix-movi

【公式ホームページ】
各上映会詳細、映画内容等は
http://suy.client.jp

「ゲゲゲの女房」で水木しげるさん役を演じた向井理さん初主演映画の原作者が、
今回の日本一周上映会映画の監督兼主人公「葉田甲太」さんです。


ネットで調べて頂くと予告編もYoutubeでみれますので、
お時間や興味・関心あればぜひご一読・ご覧になってみてください。

お問い合わせ・お申込み:
大分上映会実施団体 HAPPY LINK 090-4510-7909


わたしの"Imagine"

先日、市民派の同年代の平和運動家の方と「わたしの"Imagine"つくってみよう、と盛り上がりました。
その方は、大塚英志さんが手がけた「わたしの憲法前文」のイメージで、替え歌やらオリジナル曲をつくろう、といったことを言いました。
僕はとりあえず、ジョン・レノン「Imagne」を、大分弁訳してみました。
そしたら、共通語訳に直してみたくなりました。

忌野清志郎さんの訳に影響されたところは大きいと思います。ただ、忌野訳の正文が見つからない(苦笑)



大分弁訳"Imagine"
「思うちみちくりぃ」

天国やらあらぁせん
ほんとはやえっこっちゃ
地獄もあらぁせん
あるなぁ あえぇ空
みなぁ、今ぁ生きちょん
思うちみちくりぃ

国境とかぁあらぁせん
やおねえこたぁねぇんじゃ
国とか信仰んためぇ
殺す、死ぬ、あっちゃあられん
みなぁ、平和に生きちょん
思うちみちくりぃ

※夢やらゆうちいい
 けどひとりやねぇんで
 いつんこつかぁ、みんな仲ぁ間
 そいじ 世界はひとつ

物欲やらぁあらぁせん
みなぁ、でくるかなぁ?
欲も飢えもあらぁせん
つながっち、つながっちぃ
世界がみなぁのもん
思うちみちくりぃ

※繰り返し



共通語訳"Imagine"
「思ってみてくれ」

天国はない
ほんとは簡単
地獄もない
あるのは空
みんな今を生きる
思ってみてくれ

国境がない
大変でもないんだよ
国や信仰のために
殺す、死ぬ、はナシ
みんな平和に生きる
思ってみてくれ

※夢だと言われる
 でも、ひとりじゃない
 いつか 君も仲間
 そして世界はひとつ

物欲がない
これができるかな
欲も飢えもない
ひとがつながる
世界がみなのもの
思ってみてくれ

※繰り返し




原詞
Imagine

Imagine there's no heaven.
It's easy if you try.
No hell below us,
Above us only sky.
Imagine all the people
living for today,
a ha ha ha

Imagine there's no countries.
It isn't hard to do.
Nothing to kill or die for.
And no religion too.
Imagine all the people
living life in peace,
yu-hu-hu

*You may say I'm a dreamer.
But I'm not the only one.
I hope someday you'll join us.
And the world will be as one.

Imagine no possessions.
I wonder if you can.
No need for greed or hunger.
A brotherhood of man.
Imagine all the people
sharing all the world,
yu hooo.

(*Repeat)

今朝から、大分県日出生台で米軍演習が始まっています。

【吉岡秀人さん講演会】

僕の若い友人が懸命に取り組んでいることを紹介します。

以下、転送歓迎のお知らせメールをブログ向けに編集したもの。

 ミャンマーなどで無償無給の医療活動を続ける小児外科医・吉岡秀人さん。

最近、新聞やテレビで取り上げられることが多いですが、2011年1月16日(日)午後11時~OBS「情熱大陸」に出演します。同番組出演はなんと3度目!!若者を中心として根強い人気を誇る同番組史上、初めてのことです。
「情熱大陸」の動画はこちら http://synopsises.blogspot.com/2010/01/blog-post_1518.html

 「医療のあるべき姿」を追い求める吉岡さんは、実は大分大学医学部出身なのです。その吉岡さんがこのたび初めて大分で講演会を開きます。講演のテーマは、「いのちの大切さ」。医療関係者や学生にはぜひ聴いていただきたいと思います。

 詳しくはブログを見てください。→(吉岡秀人さん講演会実行委員会のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/judicial1983scrivener
 

【吉岡秀人さん講演会】
タイトル:「大分の人に贈る“いのちの授業”~私の出会った“いのち”の記憶」
日時:2月13日(日)13時半開演
場所: 大分市 のコンパルホール(限定500席)
入場料:500円
問い合わせ先:「吉岡秀人さん講演会実行委員会」・羽山(judicial1983scrivener@yahoo.co.jp)

 入場料500円はかなりお得ですし、十分聴く価値のある話をしてもらえると思います。
気になる方はメールをください。



活弁上映会へのお誘い

大活弁上映会
11月28日(日)19:00開場 19:30開演
大分市コンパルホール4F集会室
活弁士 麻生八咫(あそうやた) 
前売り2000円 当日3000円

↓チラシはこちら
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上映演目
「坂本龍馬」昭和3年35分
監督/枝正義郎 主演/阪東妻三郎
「豪勇ロイド」大正11年 16分
主演/ハロルド・ロイド
「国定忠治」大正13年 14分
監督/マキノ省三 主演/澤田正二郎
※ワークショップあり

問い合わせ、チケット販売は、主催の都町フラミンゴ(097-532-0019 昼間は097-536-3833)まで。

チケットは、僕も扱っています。
肝心の僕が行けないのですが(苦笑)、こんな面白そうな企画で赤字を出すともったいない!と思って応援しています。



若い人は活弁ってわかるのかな?



※活弁(用語説明)
活弁とは、無声映画の時代に、日本では映画(活動写真)上映時に弁士さんがついて、講談よろしく肉声による解説をつけたもの。トーキー(音声つき映画)の登場とともに廃れていきました。
「龍馬危うし!果たして、日本の夜明けは来るのでありましょうか?」といった感じ?
映画が発明された欧米では、無音で上映していたそうです。解説としては字幕でじゅうぶんだったようです。講談とか落語の文化のある日本人は、それでは物足らなかったのでしょうね。講談風の解説を横で生の声でやる、という活弁の文化が発達しました。
これが、トーキーになると、外国語映画には日本人の俳優・声優さんによる日本語吹き替えをつける、という発想に直結したそうです。字幕の文化圏では、自分たちの言語の音声をつける、というのは思いつかなかったそうです。世界に冠たる日本の声優文化の源流が、活弁の文化なのだそうです。

映画『キャタピラー』 かけこみセーフ。

映画『キャタピラー』を見ました。たぶん、明日(9/17)で大分での上映もおしまいなので、かけこみセーフ。
『赤軍-PFLP』を監督した若松孝二さんには、それだけで僕には偏見があります。1980年代末に『赤軍-PFLP』の上映会が、1年間に複数回催されるという、異常な大学に学生として在籍したことに由来するものなのでしょう。でも、ベルリン映画祭主演女優賞と監督賞の受賞作品で「反戦」を触れ込みにしているとあらば、見ておかなければいけない、と思いました。80年代後半とは時代も変わりました。批判したいのなら、なおさら見ておかねば、とも思いました。

「戦争の悲惨さ」という手垢にまみれた言葉では表現できないような、いろいろなことを表現した映画でした。
生きていくことは、きれいごとではすまない。俗に三大欲求といわれる、食欲、睡眠、性欲については、特にそうです。加えて、人として認められたい・褒められたいという欲求も「社会的本能」といっていいと思いますが、これもきれいごとではすまないこと。
このきれいごとですまないことを、きちんと描いたところにこの映画のすばらしさがあります。特に、性欲について逃げなかったところがすごい。
性欲について逃げなかったことを、若松監督の経歴(かつて、ピンク映画で有名だった。「映画斜陽の時代」は、若手映画人はピンク映画にしか活躍の場がなかったとしても、フリーセックスの主張も若松監督は入れたらしい)から考える方は多いでしょう。僕も、性をタブーにしなかったのには、その経歴が影響しているとは思います。しかし、『キャタピラー』の性表現はピンク映画のそれとは正反対のところにあります。ここに『キャタピラー』の真骨頂があると言っていいほどに。
舞台を農村に設定したことも、僕は成功していると思います。空襲におびえることのない静かな生活。美しい情景描写で季節の移り変わりを示し、それによって時間の経過を説明する手法。絶対的な飢餓に陥った都市とは違った、食料不足を表現することで、物資不足のあり方に共感しやすくなっているという効果。知的障害者の配置のしかた。一軒家同士が離れているためにできあがる「開放的な密室」。
戦時の農村としての本音と建前は別のところにありますが、これはこの映画のテーマではないから、それは問題にすべくもありません。
個人的に興味を引かれたのは「ご真影」の扱い。僕の認識では、戦前や戦時中は、誰でも彼でも「ご真影」の所持が許されたわけではありません。「ご真影」を下賜されること自体が、大事な栄誉だったのです。その「ご真影」を、たびたび映すことの意味を、その若松監督の意図をかみしめたい。
この映画にきれいごとがあるとすれば、加害の記憶があの登場人物のトラウマとなっていること。これは、あの人が根は優しい人だったのだと解釈しようと思います。
それから、あの人の戦後を見せなかったのも、安直な演出だと思いました。僕はあの人が戦後をどう生きたのかを見たかった。主人公(寺島しのぶさん)が「一緒に生きていこうねぇ」と言っていただけに。

で、エンディングテーマは元ちとせさんの歌う「死んだ女の子」これが泣かせるのです。↓


原曲はピート・シーガーが歌って有名になったもので、原詩は英語。日本では、高石友也さんが歌っていたようです。ベトナム戦争中の反戦歌として歌われたものです。パンフレットで若松監督は、この曲の存在を寺島しのぶさんの事務所の社長さんから聞いて知ったと言っていますが、ピート・シーガーや高石友也さんの歌を若松さんが知らないはずはないので、たぶん元ちとせさんバージョンの存在のことなのでしょう。
僕は、平和歌集といったタイトルの本で、歌詞は読んだことがありました。しかし、歌として聴いたのはこれが初めて。映画館の窓口の方は、「サントラには入っていなくて、元ちとせさんのアルバムには入っています」とのこと。で、CD店に行くと『Orient』と『ハナダイロ』の初回限定盤のみにボーナストラックとして入っていて、CD店ではもう売っていないとのこと。
ヤフオクで買うぞ!