日本と大分と指原莉乃の左翼的考察|ケンケンのブログ -72ページ目

原発を止めるには

狂歌を一首
東風(こち)吹かば においおこさぬ放射能 飛び来ることぞ われな忘れそ

実行委員を募集してきた、田中優さん講演会は、中津市の主唱者の方の都合で中止となりました。
知らせを受けて間もなく、私からは優さんに「では、大分市で」とお願いしましたが、すでに栃木県での講演会が入っていて、被災地を優先すべきとの優さんの意向を、私も尊重したいと思った次第です。

すでに協力や参加を申し出てくださったかたがたには、深くおわひ申し上げます。

私には、中津市の講演会主唱者の方とは、この間、行き違いもありましたが、その対話のなかから、大分県でぜひやりたい、私にとっての「新機軸」が生まれました。

それは「エネルギーの地産地消」として、自然(再生可能)エネルギーの生産拠点をたくさん、市民の力でつくること。
例えば、小水力発電(水車で発電)。太陽光利用は都市でもできますが、小水力発電は、水利権を持っている主に農家のかたがたと連携しないとできません。
地方の衰退、とりわけ過疎の問題に心を痛めてきた私にとって、大事な新機軸。

以前から、「都市と農村の連携による田園型社会」は、私の夢でした。これは「大平総理の政策研究会報告」(大平正芳さんの没後に刊行)についての耳学問に典拠を持つ言葉。

これだと、原発についての考え方はおいておいて、事業としてモノになるかどうかで、仲良くしているおもしろい考えの青年実業家を誘える!
今のところ、初期投資の額が大きく、例えば小型水力発電については農水省からの補助金があっても、来年度に予定される電力買い取り価格の優遇が予定どおり実行されれれば、採算がとれる程度。「市民の力」で、その初期投資費用をどこで用意するのかが、問題です。
他の自然エネルギー源も、初期投資費用が大きいことでは同じ。太陽光利用も、木質ペレット(木材を燃料用に扱いやすい大きさと形状にしたもの)を熱源にしたものも、バイオマスも。
「採算が取れる」程度では広がりません。「利益が出る」水準でないと。しかし、育てねば地球は人間の住みづらいところになる。

初期投資費用が用意できないのなら、大企業や公的なところから資金を出してもらう。あるいは、自然エネルギー生産がもうかるものになるようになるための制度整備を必要。そういう運動をやりたい、と考えています。
僕のなかで、「政治がやらないから自分でやる」という思考は、その担い手が政治に敗北した人びとだったりして、「政治からの逃避」というイメージがつきまとうものでした。最近、いろいろな分野の「自分でやる」人びとに出逢うことによって、かなりそのイメージが変わりました。
自分がやるときは「政治からの逃避」にならなければいい。実際、政治が動かねば、原発や地球温暖化や自然エネルギー普及は広がらないのです。

原発を止めるには、自然エネルギーの生産がかなりの程度広がらないと、多くの人びとの納得が得られないようです。その危険性が、フクシマで露呈し、日々、放射能の危険にさらされようと、じゃあ、エネルギー生産はどうなるのか、という素朴な不安に応えられねば、世論調査で半数近くを占める「現状維持」の人びとを説得できないと思います。危機感の薄い西日本では、なおさら。

田中優さんの講演会は、あらためてお願いするつもりです。残念ながら、フクシマの事態は短期間で収束しそうになく、東電の目標ですら3ヶ月かかる。不幸にも、田中優さんは長期にわたり「旬」であり続ける。
今後は、それなりの環境団体を立ち上げる方向で動こうと思います。田中優さん講演会の位置づけは、その動きのなかで考え、どこかでやろうと思います。
We shall overcome!
We shall hand in hand today.

冒頭の狂歌は以下の短歌を本歌取りしたもの。
東風(こち)吹かばにほひをこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ  菅原道真

太宰府天満宮の「飛び梅」伝説のもとになった短歌です。

関連リンク 九州・自然エネルギー推進ネットワーク
        小水力発電ニュース

フクシマに願いと悲しみと怒りと

忌野清志郎「Love Me Tender」
さすがに名曲です。




ぜひ、こちらも。
斎藤和義「ずっと嘘だった」
http://shachoublog.net/nyu-su/zuttousodattanndaze.html

You Tubeとニコ動では削除されたそうです。

商業シーンで頑張っている方としては勇気ある行動。


ついでに
忌野清志郎「イマジン」





僕は信仰を持たないので、祈ることができません。
信仰をお持ちの方は、どうか祈りを。フクシマに、日本に、すべての人に。

「I love you & I need you ふくしま」猪苗代湖ズ

先日、FMラジオから、すごい歌が流れてきました。



「フクシマ」は、チェルノブイリやスリーマイルと並ぶ、世界的に有名な地名となっています。

歌詞も曲のつくりもボーカルも稚拙だと思います。この稚拙さこそが、この曲の力。まっすぐにまっすぐに、力強く切なく、フクシマの悲しみと哀しみと愛着が伝わってくる気がします。

郷土愛とか、愛国心とかに、何の飾りも要らない。そこが、どんなにみすぼらしくても、誇りを持てるようなもの・ことが何もなくても、それでも好き。

この楽曲は、『TOKYO FM 携帯サイト』http://www.tfm.co.jpと、
PC用音楽ダウンロードサイト『OTOTOY』http://ototoy.jpで配信しています。

この収益の全額が福島県災害対策本部に寄付されます。

僕も生まれて初めて、音楽の有料配信に手を出しました。「着うた」の使い方にイマイチ不慣れ(苦笑)

僕は、I LOVE OITA。
大分にいれば、今のところ、どんなに思いをはせようと他人事。他人事として、どこまでその悲しみと哀しみを共有できるか。
事故がチェルノブイリ級に発展しない保障は、今のところありません。そうなれば、大分も他人事ではなくなります。

僕のリクエストで、地元のラジオ番組でかかりました。少なくともパーソナリティの方は、僕に共感してくださったようです。

そういう思いで、田中優さんの講演会の企画に参画します。今のところ、すべてが保留中。

誰も教えてくれない、原発と地球温暖化と大分のホントのこと

5月7日の田中優さんの講演会のチラシの裏に刷るつもりのビラをコピペしたものです。

地図とグラフは、僕のオリジナルです。

元のWORDファイルはこちら

意外に近くにあります。原子力発電所

 下の地図をごらんください。

 愛媛県には、伊方原発があります。意外に近いところにあると思いませんか?

原発は「海洋温暖化施設」って知ってた?

 電力会社は、原発はCO2を排出しない、地球温暖化防止に必要な施設だというCMを流しています。

 原発は、原子炉の冷却に使った後のぬるま湯を海に排出して、海温を上昇させています。

地球温暖化防止は「一人ひとりの努力」では追いつかない

 下のグラフは、大分県内の温室効果ガス排出量(CO2換算)に占める大口排出事業所の割合を示したものです。新日鉄だけで三分の一を超え、上位四事業所だけで県内排出量の半分を超えます。

CO2県内排出量のなかでの家庭部門の割合は三・六%。

「一人ひとりの努力」は、もちろん大事ですが、それでは追いつかない現実が
あります。ケンケンのブログ-大分県内温室効果ガスグラフ

田中優さんは、自然エネルギー普及のプロフェッショナル

 今回、お招きする田中優さんは、自然(再生可能)エネルギーを普及する「未来バンク事業組合」理事長であるほか、「ap bank」など、自然エネルギー普及のためのNPOに多くかかわっておられます。毎年七月に行われている「APバンク・フェスティバル」には、昨年もMr. Children/阿部真央/スキマスイッチ/PUFFYDragon Ash/久保田利伸/ムッシュかまやつ(ミスチルとアベマ以外は順不同)などなど多数のアーティストが趣旨に賛同して出演しています。

 原発や地球温暖化の問題と合わせて、縦横に話してくださいます。




ケンケンのブログ-伊方と大分の地図


緊急企画:田中優さん講演会

田中優さん講演会開催決定!
日時:5月7日(土)13:30~(予定)
 ※このブログを書いた後、変更になったのを修正していませんでした。問い合わせいただいた方に申し訳ありませんでしたm(_ _)m (4月10日修正)

仮演題は以下↓
「原発・温暖化・自然エネルギー ~もうひとつの日本は可能か?~」

演題も、メイン主催者の意向で違ったものになる可能性があります。(4月10日加筆)

 宮城・太平洋沖地震と、それによる津波で、東日本大震災の被害は凄まじいものです。亡くなった方を含む、被災者の方々の状況を思うにつけ、胸が痛みます。
 直接は被災しなかったわが大分にも無関係でないのは、津波によって、福島第一原子力発電所がスリーマイル島原発事故(1979年)を上回る大事故に発展し、今なお収拾できないでいる事態になっていることです。
 そこで緊急企画として、APバンク理事長の田中優さんの講演会を行うことだけが決定しました。場所もまだ決まっていません。
 恐ろしいことに、今のところ、主催者は僕ひとり((((;゚Д゚))))

急きょ、主催団体・講演会実行委員会の結成を呼びかけます。第一回会合も、これから設定します。大丈夫か? 否、断じて否である(笑)
協力してくださる方は、連絡をお願いいたします。 uedaken_ichi6886アットマークybb.ne.jp ←アットマークを@に変えてください。

田中優さんプロフィール:
1957年東京都生まれ。
「未来バンク事業組合」理事長。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。
「日本国際ボランティアセンター」「足温ネット」理事、ミュージシャン櫻井和寿、小林武史、 坂本龍一らが立ち上げた「ap bank」監事、「中間法人 天然住宅」共同代表を務める。「APバンク・フェス」はMr. childrenなどのミュージシャンが多く出演する大きなイベントになっている。
現在、立教大学大学院、和光大学大学院、大東文化大学の非常勤講師。
著書(共著含む)に、『非戦』(幻冬社)『環境破壊のメカニズム』(北斗出版)、『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方』、 『世界から 貧しさをなくす30の方法』(以上、合同出版)、『ヤマダ電機で電気自動車(クルマ)を買おう』(ランダムハウス)『幸せを届けるボランティア 不幸を招 くボランティア』(河出書房新社)ほか多数。