恐竜化石考察 -3ページ目

恐竜化石考察

恐竜の化石を考察していきたいと思います。

②と内容はかぶりますが、5cm以上のナノティラヌスを見てみましょう。

 

この巨大なナノティラヌスの歯でも、断面にクビレが見られますね。

T.rexでも成体のサイズでおかしくないサイズの歯です。

おそらくこの歯は6.3cm以上になるかもしれませんが

ナノティラヌス特性が表れているので、ナノティラヌスとアメリカでは同定されています。

 

 

 

T.rexの写真も見てみると差は歴然です。

このT.rex歯は巨大ですが、やはりクビレはありません。

 

 

 

 

左が6.3cmのT.rex歯、右が5.1cmナノティラヌス歯です。

やはりT.rexが楕円形で、右はナノティラヌスの特性が出ています。

 

 

この角度の写真を掲載しないサイトあるいはオークションについては怪しんだほうが得策です。

写真を追加してもらい、自分の目で判断してください。

ここから現段階にてわかっている骨の違いを比較してみます。

 

上の濃茶の化石が幼体T.rex(BHI-6439)

下の白い化石がナノティラヌス(BMPR2002.4.2)になります。

まずT.rexの歯列が12本。ナノティラヌスが17本。

本数がまず全然違います。ただ、本数は個体差あるいは成長するにつれ抜け落ちる可能性もあります。

 

しかし「幼体のT.rexと言われてるナノティラヌス」と、幼体T.rexとの比較で

骨の形状や本数、また顎の堅牢さが違うのはなぜでしょうか?

 

 

歯の太さや、骨の太さや形状がまるで違いますね。

 

 

もちろん骨の太さも成長すればたくましくなりますが

幼体同士を比較してここまでの差は出るのでしょうか?

歯だけを見ても、この写真では②で解説した歯の形状に酷似していることが見受けられます。

 

 

上の写真が成体T.rex [歯の本数 12本]

中央の写真はナノティラヌス、最近の説でT.rexと言われているジェーン [歯の本数 16本]

下の写真はベイビーボブと言われてる、幼体T.rexです[歯の本数 12本]

 

 

 

④に続きます

まずティラノサウルス・レックスとナノティラヌスの歯化石の判別で問題になるのが

直線計測6.3cm以下の歯冠のみの歯です。

 

6.3cm以上の歯冠(歯根は除く)は、ティラノサウルス・レックスと断定してよいと言えます。

 

理由としては、ナノティラヌスが存在するにせよしないにせよ

6.3cm以上のナノティラヌス特性を持った歯は、現在までほとんど発見されてないからです。

 

問題は6.3cm未満の歯になります。

とくに5cm以下の歯は判別が難しくなります。

 

--------------------------------------------------------------------

まずは断面を見ましょう。

ナノティラヌスの歯は、凹みというかクビレがあるのが特徴です。

このとおり、片側または両側がクビレています。

またナノティラヌスの断面は長方形の特性を示しています。

 

 

 

次はティラノサウルス・レックスの歯を見てみます。

クビレはなく、きれいな楕円形をしているのがティラノサウルス・レックスです。

上顎の歯の関しては長方形の特性を示す場合もあるようです。

 

国内のショップも海外のショップも断面をきれいに見せていないことが多いです。

ナノティラヌスを買う可能性が嫌であれば、ここの写真は絶対に追加してもらいましょう。

 

 

 

次はサイドからナノティラヌスの歯を見てみます。

細長く、弓なりの形をしています。

ドロマエオサウルス科に近いカーブを描きます。

 

 

一方、ティラノサウルス・レックスは

太くたくましい形をしています。

 

 

セレーションの形や数では判別できないようなので、1000個ほどの歯を確認したところ

このような結果になったそうです。

 

 

③に続きます。

 

 

 

 

2020年初頭にオクラホマ州立大学の研究発表でナノティラヌス=ティラノサウルス・レックスであるような説が流れましたが
現段階では確定事項ではありません。

ナノティラヌスと言われていた、ジェーンという個体が幼体であったと判明しただけです。
ジェーンが幼体 = 「ティラノサウルス・レックス」であるという事ではない事に注意してください。

化石の本場であるアメリカやイギリスなどの老舗化石ショップの多くでは2020年8月現在でも
「ティラノサウルス・レックス」とナノティラヌスは分けて販売されています。
これがこのオクラホマ州立大学の研究発表が支持されていない理由の一つになるのではないでしょうか?

英語圏で今のところナノティラヌスを「ティラノサウルス・レックス」として販売しているところは確認できていません。(ebayは除く)
そういう売り方はしているのを確認できているのは日本のショップやオークション・フリマで多く見受けられます。

もちろん日本でもしっかりとしたショップはあります。

---------------------------------------------------------------------------
例)
海外の場合

[タイトル] ナノティラヌス [商品説明]幼体ティラノサウルスの可能性があります

[タイトル] ナノティラヌス [商品説明]ナノティラヌスまたは幼体ティラノサウルスです

 

日本の場合

[タイトル]ティラノサウルスレックス![商品説明]ナノティラヌスの可能性はなくなりました。

[タイトル]ティラノサウルスレックス![商品説明]ナノティラヌスの可能性は限りなく少ないです。

---------------------------------------------------------------------------

 

とはいえ、海外でもディーラーなどは信じてはいけません。

特にebayなどでは信用できる販売者もいますが、怪しい商品も多いです。

国内・国外に限らず、自分の目で判別できるようになるのが一番です。

 

②に続きます。