こころ、からだ、人間のぜんぶ、我らがオリンパス様の粉飾決算問題が、つや消しのシックなグレーから脂したたる立派な黒光りへと変貌を遂げ、株価暴落監ポ入り、FBIが乗り出すわ、キーマンが消されるわで大規模な経済事件へとスクスク成長中。
<ガジェット通信>オリンパス社スキャンダル報道時系列まとめ(~10/27)
http://getnews.jp/archives/148423
【あらすじ】
1500億の投資損失額を企業買収費用として計上、または外部ファンドに損失かぶせるなど、いわゆる「飛ばし」を90年代以降行ってきたものの、今年やってきた欧米人社長が外部にチクったところで速やかに着火、ゆるゆるとマスコミを通じ火種が育ち、そのうち騒ぎを聞きつけたFBIが捜査に入り炎上、以降、株式市場の寸劇を交えて順調に延焼中。
つい先日まで優良株であった同社株を組み込んでいたファンドも泣きながら総投げ、巻き込まれた他投資家も投げ、株価は2500円近辺からストップ安交え484円。まだまだ売り殺到。
オリンパスに融資していた銀行も資金回収に動くなど、金の切れ目が縁の切れ目というか、すさまじい勢いの引き潮であります。
さらには、オリンパスに入れ知恵したとされる野村証券出身の投資顧問会社社長が行方不明になるなど、ライブドア事件・沖縄編を彷彿とさせる真っ黒な黒さが魅力的な物件へと進化。
<WSJ>オリンパス疑惑の中心人物、所在不明に
http://jp.wsj.com/Japan/Companies/node_339572
ピンポイントで投入された外人社長がチクリを入れて即逃げ、物陰に潜んでいたFBIが一気に飛びかかり、邦人役員がうんこ投げ合いに興じているのを見計らい、袖に控えた外資ファンドが合いの手を入れて外人社長を呼び戻す、などと、様式美を讃えたシナリオが何とも言えない仕込み感を漂わせてるんですけども。
優良広告主でもあるオリンパス様だし、白黒はっきりしないし、てことでたぶんTVも新聞もイマイチ盛り上がってこないんですけども、今後の争点は恐らく主力の医療事業を誰が持ってくかとか乗っ取るかとか要らない部門は売るか捨てるかとかそんなとこかと。
現在、オリンパスの中の人たちが血眼で決算書類を再調整中であり、帳尻会わずで12/14までに再提出できないと上場廃止。
年明けには誰か逮捕されて終わるんでしょうか。
飛ばし額1400億といえば、歴代の飛ばし企業上位にランクインできる優秀な成績であります。現在進行形のオリンパス事件の顛末から目が離せませんな。
ちなみに大王製紙も裏カジノで100億ヤラレの末、こちらも監理ポスト入りなど楽しい話題を提供してくれていますのでチェックしてみます。
yn87
<参考>
【ライブドア】 "野口氏・変死"
http://d.hatena.ne.jp/yomuyo/20060206
【要保存】沖縄の闇ー野口氏変死事案ー2ちゃんねるの探偵達(相関図あり)
http://asyura2.com/0510/nihon18/msg/822.html