『 帝継道(でいけいどう)』

「変面(変臉)」の原形である華面来多(かめんらいた)は、古代インドはマガダ国(摩国)のオーマジ王(央摩慈王)が
その基礎を作り上げたことで有名だが、その華面来多の原型となるものがあったことはご存知だろうか?
この頃ではその紹介をしよう。

ソーグォ王子(のちのオーマジ王)は、青年時、バラモンのヤーシ(婆羅門 矢士)という高僧から
帝継道(でいけいどう、帝王を継ぐ道=今でいう帝王学のこと)  」を習ったことがわかっているが、
そのヤーシが編み出した「華面来導(かめんらいどう)」という技法が、華面来多(かめんらいた)の原型とされているものである。
これは、華やかな仮面をかぶることにより一種のトランス状態に入り、過去の英雄の技や姿を模倣するという技法であり
ヤーシの下で帝継道と共にこの華面来導も勉強したソーグォ王子は、亜難邪儡駄(あなじゃらいだ)を打ち倒すべく挙兵した際
英雄の仮面と鎧を身に着け剣を掲げ、華面来導に似た技を使い戦ったという記録が残っている。
(これについては慈王頼導王治(じおうらいどうおうち)の項を参照いただきたい)

またソーグォ王子率いる兵は統率が取れており、特に「兵!凄!兵!凄!(へい!せい!へい!せい!)」の掛け声と共に矛を持って兵が突撃する
「帯矛武麗駆(たいむぶれいく)」という戦法で亜難邪儡駄の軍を次々と打ち破っていったことがわかっており
時の詩人はこの様子を「兵凄来達 亜流体滅統 帯矛武麗駆(へいせいらいだつ ありゅうていめつとう たいむぶれいく)」と歌い
「来たりて民を導く、世を平定する刃」の名前を持つ剣、「来導平世刃(らいどうへいせいば)」と共に語り継いだと言われている。

現代、仮面ライダージオウという特撮番組において、門矢 士(もんや つかさ)が変身する仮面ライダーディケイドや、
その力を使うジオウディケイドアーマーという鎧、ライドヘイセイバーという剣を使って戦うシーンがあるが、
これは名前の由来からして上記の帝継道や華面来導に深く関連付いていることは間違いない。
また、仮面ライダーディケイドに対してインターネット上で「おのれディケイド!」と呼ぶことがあるが、
これは「皇能令 帝継道(おうのうれい でいけいどう)」、すなわち「帝継道(帝王学)を学び、皇帝は命令する能力を持てる
(=帝継道はそれだけ重要である)」という意味から来ていることを知る人は少ない。


民明書房刊『祝え!平成仮面ライダー20作品 奇跡の軌跡〜Now, Over “Quartzer”』より


初版に誤植がございました。深くお詫び申し上げますとともに、下記の通り訂正させていただきます。

【誤】門矢 士(もんや つかさ)
                 ↓
【正】門矢 士(もんや し)





・華面来多(仮面ライダージオウ)シリーズの民明書房
華面来多(かめんらいた):仮面ライダージオウ
魅雷動応知(みらいどうおうち):白ウォズとミライドウォッチ
慈王頼導王治(じおうらいどうおうち):オーマジオウとアナザーライダー
芸通利倍(げいつうりばい):ゲイツリバイブ
帝継道(でいけいどう):ディケイドとライドヘイセイバー
戴無邪苦禍(たいむじゃくか):タイムジャッカー、スーパータイムジャッカー







アーマータイム!

カメンライドゥ!
ワーオ! 
ディケーィ!ディケーィ!
ディーケーイードー! 




ジオウディケイドアーマーの民明書房、ようやく文献発見。
ジオウIIに取って代わられてから、ディケイドアーマー久しく見ないですね…まぁディケイドアーマー使わないといけないシーンがないってのもあるでしょうが…


ライドヘイセイバーのくだりのせいで長くなってますが、個人的には来導平世刃はうまく当て字になったなぁと自画自賛してます。
ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!
ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!
へへヘイ!セイ!ヘイ!セイ!
ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!
をテレビで初めて聞いた時は「なんだこの強烈な武器は!びっくりびっくりびっくり」と笑いました。
今では懐かしい…


閑話休題。


実をいうとこのネタは慈王頼導王治(じおうらいどうおうち)あたりにはすでに帝継道の漢字と婆羅門 矢士の名前は決まっており
あとは骨子をつけてくだけ…という状態で止まっていました。
子どもの入院の前くらいにはそれでも7割近くは完成していたのですが、ドタバタして結局公開がこんな時期に。
遅くなりました(ペコリ)
ちなみにもやしの名前の誤植かつ再誤植はわざとやってます。


通りすがりの仮面ライダー、現在怪盗と共に再登場してますが、相変わらずめちゃくちゃやってますね…
今回はディケイドディエンド対決らしいので、(例のBGM)が流れてくるかもしれずワクワクしてます。
だいたいわかっているそぶりで基幹ストーリーを進める破壊者。どこでもカーテン。鳴滝もびっくり。
ベルトを変えるだけでどんなライダーにもなれるし、カーテンの力で客演も思いのまま。ピンクじゃない、マゼンタだ!
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな。おのれディケイド!




あと最近知ったのですが、映画「パプリカ」(今敏監督)の1シーンがもろディケイドアーマーでした↓
2006年の時点でこの発想。やはり惜しい方を亡くしました…
(パプリカは明るく狂った曲と雰囲気が素晴らし過ぎなんですよね…こちらはまた別の機会に紹介します)


今日は七夕。綺麗な天の川見れるかな?