『華面来多(かめんらいた)』
読者諸兄は、中国四川省の伝統芸能で「鮮やかな服を着て、華やかな仮面を瞬時に変える芸」を見た事があるだろうか?
様々な仮面が目にも留まらぬ速さで次々と変わっていく様子は手品を見ているようであり、素晴らしいの一言に尽きる。
この「変臉(へんれん、変面とも)」という技法はもともと「華面来多(かめんらいた)」と呼ばれており、ルーツは古代インドのマガダ国(摩訶陀国、摩国)まで遡るのだ。
華面来多の基礎は、自らを『最高最善の摩王』と称する摩国のオーマジ王(央摩慈王)とオゥズ大臣(押頭大臣)により作られた。
華面来多の真髄は、「雷のように動くための反応と知覚」すなわち「雷動応知(らいどうおうち)」を駆使し
素早く仮面や衣服を切り替える「雷打態(らいだたい、雷を打つような素早い動きの状態)」と、その間の
「安間態(あまたい、安らげる間の状態)」の緩急を使う所にある。
オーマジ王はこれら奥義、秘儀をまとめ教典化し、オゥズ大臣と共に華面来多の伝承教育に力を入れた。
これにより華面来多は摩国の一大芸術となり、のちにシルクロードによって中国に渡って今の形となったことが知られている。
現代、平成仮面ライダー20作品の記念作品として、仮面ライダージオウという作品が放送されているが、
ライドウォッチというアイテムを使い、ライダータイム、アーマータイムという変身技を繰り出すことから見るに
この華面来多の故事が由来となっていることは疑いのないことであろう。
なお、故石ノ森章太郎氏が中国旅行で華面来多を見た際、四川の伝統芸能ということから三国志の蜀(しょく)を連想し、
「蜀か…」とつぶやいたことが仮面ライダー1号の敵組織「ショッカー」の由来になったのかどうかはわかっていない。
民明書房刊『祝え!平成仮面ライダー20作品 奇跡の軌跡〜Now, Over “Quartzer”』より
・華面来多(仮面ライダージオウ)シリーズの民明書房
華面来多(かめんらいた):仮面ライダージオウ魅雷動応知(みらいどうおうち):ミライドウォッチ
慈王頼導王治(じおうらいどうおうち):オーマジオウとアナザーライダー
芸通利倍(げいつうりばい):ゲイツリバイブ
慈王統利任体(じおうとりにてい):ジオウトリニティ
押頭 銀河排難立偉(おうず ぎんがはいなりい):ウォズギンガファイナリー
帝継道(でいけいどう):ディケイドとライドヘイセイバー
偶爛導慈王(ぐらんどじおう):グランドジオウ
戴無邪苦禍(たいむじゃくか):タイムジャッカー、スーパータイムジャッカー
逢魔時王(おうまじおう):オーマジオウ
ンカッメーンライダァーー
ジッオーゥ!
春節のインフルエンザにかかりあまりに暇だったので、上の息子が米舞麗闘(べいぶれいとう※ベイブレード)と共にハマっている、仮面ライダージオウの書籍を民明書房の中から探し出しました。
ジオウII登場記念!ジオウサイキョー!
ルパパトも今日が最終回だったんですね…
公式に表明はありませんが、あのオーマジオウのインド王的なキンキラ感はマガダ国オーマジ王の晩年の姿を元にしているのは間違いありませんし、
サイキョーギレードの待機音がオリエント風なのも、ジオウの元ネタが古代インドから来ていることを暗に認めたようなものです(何
なお、「華面来多」……もとい変臉(変面)って何?という方は次の動画を見て下さい。(アメブロで貼り付け数が多かった変面動画です)
目の前で仮面を変えるショーの動画もあるので見てもらえればいいですが、実に不思議です。
ジオウはまだまだ引用が出来そうなので、もしかしたらまた何か文献が発見されるかもしれません。
また、他のライダーも文献を見つけることができるかも……!?
追記:
ページ下部に関連文献(華面来多シリーズ)がまとまっています。
なお、「…話をしよう。(馴れ初めその5)」にある
『平成仮面ライダー20作品+BLACK RXのうち、記事内でネタを引用していない唯一の作品はどれ?』
に挑戦する強者もお待ちしております
※誤って記事を消してしまいました…(内容はキャッシュから復元) いいねとかしてくださった方はすみません…