台風一過、雨と共に熱気が来て、また去って、ようやく秋らしくなってきました。
今年のあつはなつかった…じゃなく、夏は暑かったですね…
秋や冬は平穏な日々であることを祈ります。なんか大型台風いますが…


今回はちょっと寄り道的な記事で、
紅葉の素晴らしい塩原温泉郷をご紹介します!


栃木那須に越してきた際、秋の紅葉は有名どころの日光や那須高原に行きました。
が、日光や那須は紅葉は綺麗なものの、人が多い多い!
いろは坂など、紅葉よりも渋滞の事しか思い出せません。
(明智平からの華厳の滝は綺麗でしたが)

そこでオススメしたいのが、塩原
塩原のいいところは、紅葉が結構綺麗な割に紅葉の時期になっても人があまりおらず、大混雑にならない事です。
(流石に「紅の吊橋」「もみじ谷大吊橋」は人がたくさんいますし、登る道は一本なので車は多くいますが、
渋滞で詰まったりすることはなく、割とスムーズに塩原まで進めます。
あと、後述の「大正浪漫街道(回顧の滝)」「箱の森プレイパーク」「塩那スカイライン」なんか、絶景なのに誰もいない!)

(塩原温泉郷公式HPより、紅の吊橋)

また那須にも近いので、塩原で紅葉を見て一泊して、翌日那須高原を遊ぶ!というのもできます。
(塩原には遊ぶ所は少ないので…)

ボルダー的にも、塩原温泉郷には野立岩とその周辺の「塩原ボルダー」という外岩ボルダリングの聖地がありますので、
紅葉見ながらゆったりボルダリング!というのも楽しめます。
ちなみにこの塩原ボルダー、尾川とも子さんが女性で世界初V14の難易度クリアを達成したところです。
(なんて例えたらいいかわかりませんが、とりあえず塩原で世界初の快挙を成し遂げた、ということがわかれば…)
そんな感じで、このブログの趣旨のボルダリングとも繋がってくるのかな?


見頃の時期は例年10月中旬から11月中旬頃(今年は残暑が長いので多分10月下旬から11月下旬にずれ込みそう→紅の吊橋は11月上旬が見頃にずれ込みそうです@10/29追記)なので、
もしよければドライブ・旅行に来てみてください!

というわけで、塩原温泉郷のご紹介!
特に、実際に行く際の注意点や穴場的なのを説明していきます。
で、書いていたら長くなったので、3つに分けようと思います。場所で分けてるので、参考にして下さい。


前編、塩原温泉郷に至る道筋(2018年の見頃 11月上旬から11月下旬→11月中旬から下旬)
「アグリパル塩原〜もみじ谷大吊橋〜大正浪漫街道〜回顧の滝〜留春の滝〜竜化の滝」

中編、塩原温泉郷の中心 (2018年の見頃 10月末から11月中旬→11月上旬から下旬)
塩原ボルダー(野立岩)〜天皇の間記念公園〜塩原ビジターセンター〜湯っ歩の里〜紅の吊橋(塩原ものがたり館)〜温泉街

後編、塩原温泉郷のさらに奥(2018年の見頃 10月下旬から11月上旬→10月末から11月上旬)
箱の森プレイパーク〜ハンターマウンテン塩原〜塩那スカイライン、日塩もみじライン」


下の方(紅葉の時期が遅い場所)から書いていくので、見頃に合わせて確認ください。

塩原は他にもいろいろ見所はありますが(逆杉、源三窟、木の葉博物館、等々)、紅葉狩りに来ることを目的にして記事を書いていますのでご了承ください。

【10/29追記】
10/26に塩原に行ってきました。紅の吊橋はまだ少し早く、大正浪漫街道はまだまだでした。写真はこちらから



さてさて、塩原温泉郷は明治・大正時代にたくさんの文人たちが訪れています
塩原に来た(泊まった)著名人としては…
「金色夜叉」の尾崎紅葉!(金色夜叉は塩原で執筆!)
「こゝろ」「坊つちやん」「吾輩は猫である」の夏目漱石
「細雪」「春琴抄」の谷崎潤一郎
「みだれ髪」「君死にたまふことなかれ」の与謝野晶子と、与謝野鉄幹
「武蔵野」の国木田独歩
「不如帰」の徳富盧花
「五重塔」の幸田露伴
「土」の長塚節
「雲母集」「からたちの花」の北原白秋
「しゃぼん玉(童謡)」「七つの子(童謡)」の野口雨情
「夜明け前」「破戒」の島崎藤村
「道程」「智恵子抄」の高村光太郎
「夏は来ぬ(童謡)」の佐佐木信綱
「煤煙」の森田草平と、「元始、女性は太陽であった」で有名な平塚らいてう
(実はこの2人、塩原で心中未遂しており、煤煙はその時の体験談)
「蒲団」「少女病」の田山花袋
などなど、教科書に載ってるような名だたる文豪達が来訪、滞在しています。

文豪以外にも、「遠野物語」の柳田國男俳人 高浜虚子!詩人 室生犀里
画家だと、竹久夢二刑部人横山大観
そして、明治から昭和の時代、那須御用邸とは別に塩原御用邸というものがあり、明治天皇、大正天皇、昭和天皇も、何度も塩原に足を運ばれたというから
(日光や那須高原には知名度的に負けますが)やはりこの辺では素晴らしい土地ということがよくわかると思います。
(昨年の紅の吊橋付近の紅葉)


塩原温泉郷に行く方法はいくつかありますが、やはり車の方が都合がいいです。
西那須野塩原インターチェンジを降りて、出たところを右折(北側へ)!
または、那須塩原駅でレンタカーを借りて、ナビで塩原温泉へ!


インターチェンジから北側へまっすぐ進むと、「道の駅 湯の花塩原(アグリパル塩原)」という所に着きます。
ここから先はずっと山道を登るので、トイレ休憩行っておきましょう爆笑
なお、この道を挟んで向かい側(向かって左)が郷土資料館&観光案内所で、道の駅に比べると人は少ないので、道の駅が混んでるようならこちらでトイレを借りるのもアリです。
 (紅葉の時期はちょうどいい所に道の駅があることからも割と混みやすいので…)


そこからしばらく山道を登って行くと、山道が少し開けて、左手にもみじ谷大吊橋の入り口が見えてきます。


全長320mで、ワイヤーで支える無補剛桁歩道吊橋としては本州最大級の規模とのことで、近くで見ると圧巻です。
歩いて渡ることができ、橋の上からゆったり紅葉狩りができるというナイススポットです。
ただ、やはり歩くと少し揺れる&途中グレーチング(網状の側溝のふたと同じもの)があり真下が見える場所があるので、高所恐怖症の方は注意
(橋の上は一部こんな感じ)


ここの紅葉は例年だと11月上旬から下旬が見頃なので、山の紅葉終わっちゃった!となっても割と長く見れます。
逆に、山の紅葉狙いで行くとここは早すぎて青葉ばかりになるので、その辺は調整が必要です。

ちなみに渡橋料は大人300円ですが、那須塩原市在住の場合、免許証や保険証など証明できるものを見せれば無料で渡れます
ただ、渡った先には正直何もありません(少し広い公園くらい。恋人の聖地のモニュメントあり)ので、時間が無いなら無理して渡らなくてもいいかも。


そこから北の方に行くとすぐにトンネル(がま石トンネル)がありますが、
このトンネル、絶対に入ってはいけません口笛

トンネル直前に、(工事中とか封鎖中でなければ)左折ができる道がありますので、そちらを曲がって下さい。

(ココシル 那須塩原より。ここを左に進みます)

こが、塩原温泉郷の紅葉屈指の穴場
大正浪漫街道になります。
大正浪漫街道の出口はトンネルの出口につながっている(=行く所一緒)ので、せっかくの紅葉なんですから
くらーいトンネルではなく、紅葉のトンネルを通りましょう!
…いや、2010年にこのトンネルできてかなり楽になったらしいですが、せっかくの紅葉の時期はね…
(新緑の時期も同様。ちなみに冬場には大正浪漫街道は閉鎖されます)


で、この大正浪漫街道の良いところは、
紅葉が素晴らしいのに車がほとんどいないところです(抜けられるのをみんな知らないのか、車はわずかしか来ません。また二車線ですが出口が一方通行のため対向車がまず来ない)
そのため、車なら徐行運転でゆっくり紅葉狩りしても怒られませんし、
いいところがあれば一時的に路肩に止めて写真撮影(路肩も結構広いところあり。ベンチも!)もできますし、
後述の駐車場に車を止めて散策もありです。

紅葉の時期は野点茶会や、文学碑の散策とかもやってます。
日時とかは公式HP参照ください。

(公式HPより。これは出口側からの写真で、実際行きは左手に山、右手に谷(紅葉)となります)

ちなみに、街道出口(トンネルの前の道につながる部分)は工事中で車線狭くなっているので注意して進んでください。
あと、帰り(塩原から降りてくる際)はこの道通れません。塩原側の入り口は一方通行で入れないので、行きにだけ通れる道となります。注意です。


がま石トンネル直前の大正浪漫街道入り口付近(左側)には駐車場とトイレがあり、その駐車場から歩いて数分の所には「回顧の滝(みかえりのたき)」があります。
「去る旅人が振り返らずにいられない」と言われたことから回顧の滝と名前がついたように、こちらも紅葉の時期(11月上旬〜中旬)は綺麗に色づきます。

(昨年の回顧の滝遠景。この時は天気はいいけど紅葉にはまだ少し早い!)

観瀑台までは少し山道を歩きます。途中の分かれ道(傾斜のあるけど近い道か、傾斜少ないけど遠い道か)はどちらでも行けます。途中吊橋あり。


さてさて、大正浪漫街道(がま石トンネル)を抜けるとその先に小さなトンネルがありますが、その出口左側に駐車場があります。
そこに車を止めて少し山道を下りていくと、「留春の滝(りゅうしゅんのたき)」があります。
意外と知られてないですが、ここも割と(個人的に)オススメ。駐車場が5〜6台くらいしか止められないのと、着くまで結構山道を降るのが難点…
(夏場の留春の滝。夏も涼しくて水が綺麗なので素晴らしいです)

回顧の滝から遊歩道でここまで歩いてこれるらしいですが、帰りが大変(大正浪漫街道を駐車場まで戻らないといけない)ので、歩くなら体力とご相談くださいてへぺろ


さらに少し走ると、塩原十大名瀑筆頭、塩原最大の滝、竜化の滝があります。
3段になって流れる様子が竜が登っているように見えることからこの名前が付いたそうです。

看板つき駐車場(トイレあり)がありますので、すぐわかるかと思います。ミスタータイヤマンやGSが出てきたら行き過ぎなので戻りましょう。
ちなみに、駐車場から道沿いに結構戻りますが、街道からはその道に行けない&街道を歩いて行ってはダメ(危ない!)ので注意。
余談ですが、がま石トンネル出口からこの竜化の滝を少し過ぎたあたりに新しいトンネルがつながるそうです。塩原に行くのがもっと楽になりますね!

案内板に沿って登っていくと吊橋があり、目の前に滝が出てきますが、これは別の滝(風挙の滝)なのでご注意を。
知らないと、これが竜化の滝だと勘違いしてここで帰っちゃう人もいるかもしれません。ここまで来て帰るともったいないので、あと5分ほど登りましょう。
行き止まり(屋根のついた場所が観瀑台)まで行って、さらにその一番奥から右手を見ると竜化の滝があります。
観瀑台はちょっと水はけが悪いので、たまに足元がびしょびしょになってます。気をつけてください。

塩原の滝はこの2つ以外にも多数ありますので(大正浪漫街道にもいくつか)、気になる人は「塩原 滝」あたり調べてみてください。
紅葉だけじゃなく、夏場の避暑にもいいですよ!


竜化の滝を過ぎてしばらく行くと、左手に塩原グリーンビレッジ(塩原屈指の人気キャンプ場。ロッジや温泉もあり)があり、
さらに進むと三叉路(左側のみ一方通行)があります。
ここの一方通行を抜けると、ついに塩原温泉郷の中心地に着きます!
…が、長くなったのでここからは次回。


塩原温泉郷について詳しくはこちら。