それでは、ボルダリングとの馴れ初めのお話。


そう、あれは2017年の事だった…照れ
11月4、5日に第29回大田原市産業文化祭というのが近所の体育館で開催されてたので行ったんです。

一昨年もその前も行ったんですが、結構大きな企業系の文化祭になってまして、
体育館の中がだいたい半分に分かれていて、そのうちの半分は小中学生の作品の展示、もう半分は近隣企業等のブースって感じです。

献血を勧めてくる栃木県配置薬協議会の方、(アトピーなので)献血できないのに毎年風船だけもらいに行ってすみません。

あと、二階はダンボールのタカムラ産業によるダンボール迷路とかダンボール卓球台とかあって、子連れにはもってこいの遊び場になってました(我が家もこれを狙って遊びに来てます)。

ちなみに大田原市は同じ県北体育館でゆるキャラの運動会を毎年やってるので、秋の大田原は那須・塩原の紅葉シーズンもありそこそこ人は来てたりします。



さて当日。
ダンボール迷路やダンボール卓球を遊び、ご満悦な息子を連れて一階を回っていたところ、
なんと、あのボルダリング用の壁が!びっくりびっくり


息子「パパー、あの壁なーにー?」
れいにー「むぅ、あれはまさしく峰路達臨空(ぼうるだりんく)!」
妻「し、知っているのか、れいにー!」



『峰路達臨空(ぼうるだりんく)』

古代中国は漢の時代、まだ未開の地が多かった中国において、僻地の調査は非常に重要であった。
そこで重宝されたのが、躯(からだ)のみを頼りに山や岩場を進むことのできる民、「躯頼民(くらいみん)」と呼ばれた者たちである。
躯頼民の力によって漢はその版図を大きく広げることができ、これが約400年に渡る大国家の基盤となった事は間違いない。

ある時、躯頼民の一派、趨派でも指折りの力を持つ万という者が、誰も登頂に至ったことのない山に挑んだ。
色とりどりの苔に彩られた峰路道(ほうるどう)を進み、岩壁を登り、ついに頂上に至った際、
眼下に広がるその素晴らしい景色を見て万は「峰の路、臨空に達す」、すなわち『峰路達臨空(ぼうるだりんく)』と叫び、
人々にその偉業を成し遂げたことを伝えたという。

昨今、オリンピック競技にもなり知名度が上がってきているクライミングやボルダリングは、この故事が由来である事が明らかである。
なお壁を登る人に対し「ガンバ、ガンバ!」と声をかけることがあるが、これは躯頼民の称号の一つである
「岩覇(がんば、岩壁の覇者という意味)」から来ている事は意外と知られていない。

民明書房刊『あなたもできるボルダリング 〜壁とホールドと私〜』より



れいにー「また趨派の万はこれ以外にも、韋駄天のように素早く走り、蜘蛛のように岩壁を登ったことから、
「蜘蛛男、趨派 韋駄万(すうは いだまん)」や「超人、趨派 万(すうは まん)」と呼ばれた逸話が残っており………」
息子「パパー、あれ登ってみたいーおねがい
れいにー「いいともー爆笑


ということで、興味本位でボルダリング壁の所に突撃
ちなみに、10人くらいの子どもが並んでいて、1人登って降りたら次の子に交代、とやってました。


れいにー「すみません、この子が登りたいというんですが…」
スタッフ「ありがとうございます、10分100円です」

お金を払って、列に並んで、
最初は恐る恐るだけど、2、3回登ったら慣れて楽しそうに登る息子。

れいにー「なるほど、これが、あの、クライミング?ボルダリングでしたっけ?」
スタッフ「はい、フリークライミングとかボルダリングとかいうものになります」
れいにー「へぇ…結構上まで登るんですね」

この時あったのは、約3mの壁
上まで行くと結構高いように感じます。大丈夫かな…
子どもの中には1mくらい登るだけで泣きだす子も。そりゃ怖いよね…


スタッフ「せっかくなんで、お父さんもどうですか?」

れいにー「え、あ、いや、その、え、遠慮しておきます……」

ブログタイトルにあるように、腕力は0です。
このへっぽこスペックじゃ登るに登れないだろうしなぁ
と、楽しそうに登る息子を見て、当時は「36歳、もはや若いとは言えない年なんだなぁ」と、身体の衰えを今更ながら感じたりしていました。


息子「パパー」(終わって戻ってくる)
れいにー「面白かった?」
息子「うん爆笑

スタッフ「私たち近くでジムやってるので、よかったら見に来て下さい。体験もできますし、見学だけでもOKですよ!
これパンフです、どうぞ」
れいにー「なるほど、クライミングジムアーク…」


そして、家に帰ってパンフを見ながら

れいにー「ふーん、クライミングジムアークねぇ……あれ?
なんだ、このジム、昼間行った体育館のすぐ裏手じゃん。近いね」
妻「なんか子ども向けのキッズスクールってのもあるらしいし、好きそうなら習い事としてやらせてみてもいいかも」
れいにー「確かに。これだけ楽しそうに登るなら…よし、明日暇だし行ってみよう


これがボルダリングとの初遭遇(ファーストコンタクト)でした。
この時点では、まだ自分がボルダリングにハマるとは全く思っていませんでしたね…
運命って怖いね!
絶対!運命!黙示録!     ←タイトル回収


(その2へ続く…)



子連れでジムに行く
だがそれは全ての始まりに過ぎなかった
父親から逃げる息子
れいにーの傲慢は、自分が壁を登ろうと決心させる

次回 『見知らぬ、体験壁』
この次も、サービス、サービスゥ!

(嘘予告です。内容は予告なく変更されることがあります)