言いかけたまま
言う必要のなくなった話
惜しんでいるのは
自分だけ?
言いかけたまま
言い損ねてしまった話
気になっているのは
自分だけ?
昼休みの終わりの
チャイムの音がしたら
さっと机に仕舞われる
今日の話題
寸前で
こらえている
押し寄せてくる気持ちに
流されないように
安定した自分を
供給するために
いっそ壊れてしまった方が
楽なのかもしれないな
新しい流れが
待っているのかもしれないな
そう思いながら
今日も堤防は
守られている
引越し屋さんの次は
電気屋さん
タイミングよくピンポンしてくる
新聞屋さん
新生活の第一日目は
応対に追われ
カーテンのない窓は
そのうち
暗闇で埋まっていく
取り付けたばかりの
テレビを見る
一人暮らし初めての食事
カップラーメン
孤独よりもっと
ふわついた気持ち
理想と現実の
曖昧な一日
何処へ行こう
考えながら
何処かへ向かう
行き先を見つけに
旅をしてきたのに
見失 いそうになることばかり
それでも一旦
歩き始めた足は
交互に僕を動かしている
にぎやかな街から
道は静かな
郊外へと続く
角を曲がり
偶然出くわした
夢に立ち寄る