生きているというだけで

それは素晴らしかった

はずなのに


生きているというだけで

満たされなくなった

僕を許して


生きていく以上に

大切なものを見つけても

まだ生き続けようとする

僕も

ハッピーエンドという言葉がある

だが結末そのものに

幸福がある訳ではない

 

大人がひたすらに

行っては帰る道の上で

幾つもの遊びを繰り広げている子どもたち

 

私達はある種の鈍感ささえ武器にして

人生の結末が訪れるまでの間を

精一杯笑って過ごす

陽射しの中

生き物達は

鮮やかな命の

輪郭を現す

 

陽射しの中

人間達は

境目のなく広がる

幻を見る

 

河原を歩いていたら

どこかから口笛が

聞こえてくるようで

好きな人の

友達と

友達になって

 

好きな人の友達が

持っているCDを

好きになって

 

そのアーティストが

はまっている趣味を

好きになって…

というふうにしているうちに

 

巡りめぐって

いつか嫌いな人を

好きになれるかもしれないって

勝手に想像

100%嘘をついたつもりでも

どこかに少しだけ

真実が見え隠れ

 

100%満たされているつもりでも

どこかにちょっぴりと

寂しさが入り込む

 

混じり気のない感情で

いられなくなった心だから

僕には顔が必要だ

焦っていても

じっとしていても

迷っていても

同じ時間

 

これでいいのと

問いかけても

僕の人生に

返事は返ってこない

 

ヒントを探して

掻き分けた世界で

また新たな謎が見つかる

傷を晒すように

真実を叫ぶように

伝える言葉もあるけど


ただ気ままに

投げて飛ばして遊ぶための

言葉だってある


思いつめたように

一人で選ぶ

言葉もあるけど


誰かの笑顔を想像しながら

一人でひねる

言葉だってある

誰のものでもない

朝をくれた君に

 

誰のものでもない

風をそっと差し出そう

 

それぞれが

見つけてきた空気を

同じ時間に並べて

 

新鮮な気持ちを

漂わせながら

食卓を囲む

僕の行為を

地球は余すところなく受け止める

使われたエネルギーは

淀みないものである限り

必ず行き着く場所がある

 

気づかずに

奪っていたもの

与えていたものに気づき

慣れない手つきで

循環に加わる

違和感じゃなく

引っ掛かる

語尾の響き

 

言葉のつまずきに

隠されている

新しいリズム

 

ある日突然

行く宛てのない手紙が

僕に届いた

 

そんなふうにして

一編の詩が生まれた