個人的に好きな選手であり、彼が日本代表やガンバに欠かせない選手だと思う気持ちは変わらない。
しかし客観的に観て、先日のブラジル戦でヤットにある種の限界を感じたのも事実。
それはあくまでもプレー内容での話だ。
奇しくも先日の欧州遠征にて井原氏の最多出場記録を抜いたヤットだが、井原氏はCBでありヤットは中盤の選手だ。
どちらもチームで重要な役割を担っているが、運動量に於いては中盤の選手のほうが負担が大きい。
ブラジル戦でのヤットは、ラインを高めに設定しコンパクトなサッカーをやろうと試みた。
その為中盤の狭いエリアでの攻防は激しく、双方ボランチの舵取りが正にゲームメイクのポイントとなった。
日本代表はヤット。
セレソンはパウリーニョ。
ご存知の通りパウリーニョはあの試合で先制ゴールを決めた選手だ。
パウリーニョは相方であるラミレスと非常に上手く連携していた。
どちらも激しい守備をしながらも機を見て頻繁に攻め上がる。
ボールを取られたら全力で奪い返し、マイボールとなれば即座に攻撃に切り替える。
この繰り返しが異常なレベルで激しくスピーディ。
実はこれがヤット&長谷部(細貝)のプレーとは対照的であり、それがゲームメイクという部分に於いて勝敗につながった。
単に運動量やフィジカルの違いと言えばそれまでだが…
おそらく、ヤットも実際に対戦してそこらへんの差を感じただろう。
そして、それを埋めるべくよりシンプルなプレーを心掛けたように感じた。
だから相手の実力を認めた上で
“通用する部分もある…”
という表現になったのだろう。
自分はヤットが2014年に至っても代表に欠かせない存在であることは信じたい。
しかし、セレソンとの大きな差はヤット自身が一番感じたはずだし、況してやブラジルでやるW杯ではセレソンそのものと同等レベルを目標にしないといけない。
即ちヤット自身が身体的に縮まらない差をどう捉えるかによって、もしかしたら2014年までに大きな決断をする可能性もあるかもしれない。
テクニックや戦術眼で対抗することに限界があるならば…
そこはやはり身体的な部分を鍛える必要がある。
今からそれをヤットに求めるのは正直酷だ。
“出来るか出来ないか”
その判断はヤット自身が決めるべきだろう。