J1昇格プレーオフ
【決勝】
◆千葉 0-1 大分
▼得点者 林(後半41分)
祝日ということもあり国立はかなりのお客さんが入っていた気がする。
もちろんそれだけこの試合に対する関心度が高かったわけだし、昇格をかけた最後の対戦だけに両クラブのサポーターにとっても非常に重い意味を持つ試合だった。
結果は大分が試合終盤に均衡を破り勝利し、見事に4年振りとなるJ1昇格を決めた。
試合内容では千葉が上回っていたから予想外の結果とは言えるが、サッカーとは得てしてこういうことが起こりやすい。
千葉はDFラインからビルドアップして再三ゴールに迫ったが、頼みの藤田らが決めることが出来ず先制するチャンスをことごとく逃したのが痛かった。
兵藤の惜しいフリーキックもだがツキがなかった。
前半に1点入れていれば余裕を持って試合を進めることが出来たはずだが、ああいう試合展開になってしまうとどうしても時間と共に焦りも出てしまうだろう。
引き分けでも昇格が決まるというレギュレーションも木山監督の采配を多少なり迷わせたかもしれない。
大分は完全に押されていたが体を張って辛抱強く守りカウンターを狙い続けた。
3バックの攻守に安定した連携が全体を押し上げる効果をもたらしていたし、速さを生かしたサイド攻撃やスペースを狙ったロングボールを使って上手くカウンターを仕掛けていた。
最終的にゴールを決めたのが林というのもなんとも因縁を感じた。彼は千葉時代に大分をJ2降格に追いやるゴールを決めた張本人だった。
その林が今度は大分を昇格させる価千金の決勝ゴールを決めたのだからマジでドラマチックだと思う。
大分はJ2降格後に運営面で行き詰まりクラブ存続の危機に陥っていたし、地域のサポーターの寄付や行政の援助を受けてなんとか運営を維持しているという状況だ。
田坂監督も他の監督より明らかに厳しい待遇で常に苦労しながらここまでやってきている。
J2リーグ6位での昇格は見事な功績でありサポーターや協力した自治体や関係企業全てを含めたチームワークは素晴らしい。
かつては金崎、家長、森重、東、清武、前田、西川、上本らタレントも豊富な時期があったけど、今は主力メンバーも本当にガラリと変わってしまっている。
当時のメンバーで今も残っているのはデカモリシ、高松、宮沢くらいかな。
パッと想い浮かぶのは…。
とにかく大きく様変わりしスケールダウンしてしまったのは間違いない。
そういう意味では、大分が来季J1でどれだけやれるかというのは非常に興味深い。
かつての輝きを取り戻しつつあるデカモリシや、既存の韓国人助っ人がJ1でどれだけ通用するか…
或いはプラスアルファで新たに助っ人を補強することも必要かもしれないが。
個人的には出来れば監督はこのまま田坂さんでやって欲しいという願望はある。
いずれにしろ来季は色んな意味で大分に注目したい。
逆に千葉は非常に残念だった。
戦力的には十分にJ1レベルの選手が揃っているしね。
山口の加入で守備力も高くなったと感じるし、しっかりとビルドアップしてゴールを目指すサッカーは好感が持てた。
攻撃的で面白いサッカーをする京都や山形も昇格出来なかったことも考えると…
見方によっては来季のJ2は非常にハイレベルな戦いが見れるかもしれない。
プレーオフという試みも、今回の戦いを観た感じでは非常に面白かった。
一番下位(リーグ6位)の大分がプレーオフを制したっていうのもあり、想像以上な下克上な展開だったし。
やはり自動昇格の2位以内に入らないと、プレーオフでは何があるか分からないってことが言えるだろうな。
というわけで今季のJ2は全ての日程が終了した。
昇格を決めた甲府、湘南、大分はおめでとう!
来季はJ1を盛り上げるべく頑張って欲しい。
さて、明日はいよいよJ1第33節の試合が行われる。
こちらも非常に盛り上がってきているが…
何にせよガンバ大阪の残留争いが一番気になる。
明日のF東京戦には死んでも必ず勝ってもらいたい。
なにがなんでも勝ち点3を上積みして最終節・運命の磐田戦に良い形で繋げてもらいたい。
広島と仙台の優勝争いも勿論アツい。
現状のチーム力では殆ど五分五分だし、勢い的にも全く読めない。
果たして最終的にどちらが優勝するのか?
両クラブにとって明日の試合は非常に重要なだけに要注目だ。