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【番外】ホクトスルタン、奇跡をおこすか!?

3月16日の日曜の10レースに、サンシャインSという、
準オープンの特別レースがありまして、
そこでホクトスルタンという馬が勝ちました。
休み明けでありましたが1番人気。
昨年の菊花賞以来のレースで注目されていました。


芦毛の逃げ馬であるこのホクトスルタン、
実はオールドファンにとっては、
応援してしまいたくなる要素がある馬なのです。
それは血統です。
昔からの競馬ファンからすると、涙が出てしまう血統なのです。
特に父方の。



まずホクトスルタンの父は、名馬・メジロマックイーン。
日本競馬史上、屈指のステイヤーで、
春の天皇賞を2回と、菊花賞、宝塚記念を制覇しています。
天皇賞・秋をぶっちぎりながら、進路妨害で18着降着になったり、
大事なところで伏兵に足元をすくわれたりと、
無敵というタイプの馬ではなかったですが、
豊富なスタミナと先行力は、文句なく一時代を築いた馬として、
胸をはれる馬です。


ホクトスルタンはこのまま順調に行くと、
目標は春の天皇賞ということになります。
もしこれに勝てば、父との親子制覇となるわけですが、
お話はこれではすみません。
すごいのはここからです。


メジロマックイーンのお父さん、これも強い馬でした。
その名はメジロティターン。
ただ一発屋という感じもあって、アテにできないタイプだったようですが、
こちらもマックイーン同様、スタミナ豊富で、
大きなポテンシャルを持っていた馬のようです。
その証拠に、ステイヤー・内国産は不利と言われる種牡馬界の中では、
活躍馬をポコポコと出して、比較的頑張った種牡馬と言えます。
その活躍馬の中で最も活躍したのがマックイーンなのですが、
このメジロティターン、実はこの馬天皇賞を勝っています。
ティターンは秋の方ですが、見事に快勝しています。
つまりマックイーンとティターンは、天皇賞親子制覇というわけです。


ということでこれだけでもすごいんですが、
まだまだ話は続いて、奇跡はさらに大きくなります。
なんとメジロティターンの父、メジロアサマも、
なんとなんと天皇賞馬なのです。
こちらも秋の天皇賞馬で、当時さまざまなライバルと戦ってきた名馬です。
つまり、メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックイーンと、
この系統は親子三代で天皇賞を制覇しているのです。
なのでマックイーンが天皇賞を初めて勝った時は、
すごい記録の達成だったわけです。(しかも全馬芦毛。)


さらに話はちょっと脇にそれますが、
そのメジロアサマですが、当時種牡馬として非常に厳しい立場でした。
その原因は、受胎率が極端に低いこと。
いくら種付けを試みても受胎せずに、子供が全然生まれてこないのです。
普通なら受胎率が下がると種牡馬失格の烙印が押され、
最終的に種牡馬引退となるのですが、
当時メジロアサマの馬主だった方があきらめずに、
「なんとかアサマの子供で天皇賞を」と、
自ら引退後もアサマを所有し、大金をつぎ込んで試行錯誤して、
奇跡を信じて種付けを続けました。


その結果、普通の人気種牡馬なら一年に100頭以上生まれたりするのに、
メジロアサマは結局、生涯を通じて19頭としか生まれませんでした。
受胎率的にもわずか15%という状態。
しかしその19頭の中から、奇跡がはじまったわけです。
それがメジロティターン。そしてそれがメジロマックイーンへと流れているのです。


マックイーンはおそらく、アサマ・ティターンに比べて、
強さで言ったらナンバーワンの存在でした。
輝かしい成績の後、引退後の期待は親子4代天皇賞制覇という夢物語。
しかしマックイーンの子からはなかなか活躍馬が出ず、
さらに言うなら比較的スピード馬も多く、
ステイヤーらしい子供も出ずにいました。
そして2006年の4月、マックイーンは19歳でこの世を去ります。


マックイーンとの種牡馬としての人気も、
サンデーサイレンスなどのスピード重視の海外の良血種牡馬に押され高くなく、
残った子供たちのの数も少ない状況で、
もはや親子4代制覇は無理かというところでした。
そこに彗星のように現れたのがホクトスルタン。
先祖たちと同じ芦毛で、豊富なスタミナと先行力が武器。
3歳の夏あたりからどんどん力をつけていったのも父たちと似ています。
昨年出走した菊花賞こそ、マックイーンとの親子制覇はなりませんでしたが、
なかなかの好内容で将来を期待させました。
そして3月16日のサンシャインS、注目の今年初戦を迎えたホクトスルタンは、
見事、後続に6馬身の大差をつけて楽勝したのです。


この日は、メインレースもメジロマックイーンの子供が勝ち、
さながらマックイーンデーになりました。
しかもこの日は、菊花賞でマックイーンに騎乗して勝った、
内田浩一騎手の引退日。
なにか不思議なつながりを感じる日となりました。
古いファンにとっては、胸にこみ上げてきた人もいたのではないでしょうか。


ホクトスルタンは本当に余裕のある勝ち方で、
今後に期待せずにはいられなくなる内容。
そして誰もが天皇賞へ夢を膨らませるわけですが、
その先にはさまざま強敵が待ち構えています。
そもそも出走できるかどうかも微妙ですし、
出走できたとしても、勝てるかとなると今の段階では相当厳しいかもしれません。
ただ可能性はゼロではありません。
途絶えかかった大記録が、さらに更新されることを、
個人的には祈りたいです。

最強馬論争。

これまで「競馬とは」「馬券とは」みたいな話だったので、
ちょっと今日は楽しい話をしたいと思います。
でもおそらく競馬ファンの方がこの記事を読んだら、
人によってはえらく怒られる話題です。
それは、『歴代最強馬はなにか』です。


この論争は、競馬がだいぶわかってきて、
自分でいろいろと歴史を調べられるくらいの人になった時、
必ずぶち当たるテーマです。
直接対決をしたことがある馬なら、
どっちが強いかある程度判別できたりするんですけど、
(でもそれでもわからないことの方が多い)、
これが世代を超えたりするとわけがわからなくなります。
ある人は「こいつだ」と言うと、必ず他の誰かが、
「いや、あいつだ」みたいな。
この論争が、競馬ファンにとって究極の楽しみだと思ってます。


なんせ答えが絶対見つからないですからね。この論争。
某巨大掲示板なんかでは、必ずこのスレッドを立てると炎上します。
でも楽しいんですよね。ええ。
おそらく競馬ファンなら、このテーマだけでオールできると思います。
そんな最大のテーマが、『最強馬は誰か』なのです。
そして競馬ビギナーの方にとって、
この論争にちゃんと参加できるようになったら、
エキスパートへの第一歩だと思います。


ということで今日は勝手に私が思う最強馬候補を何頭かあけでみたいと思います。
下手したら数十頭名前が挙がってしまうかもしれませんが、
その時は「優柔不断な人だな~」と言う気持ちでスルーしてください。
ちなみにこの論争の時、昔の馬と今の馬の比較する際、
タイムなどで論じる人がいますが、それは邪道だと思います。
なぜなら今の競馬と昔の競馬だと、今の競馬の方がスピードが上なのは当然です。
それは調教技術、医療技術、血統交配などの進歩が、
競馬には必ず付きまとうからです。
そうではなく、その時代その時代の相対的な強さで論じることに意義があると思います。
なので私もそういう考え方で、候補をあげてみたいと思います。
ちなみに一応、芝2400メートルで強そうな馬で考えて見ます。


まずビギナーの方でも、おそらく必ず名前を耳にしたことがあるであろうこの馬です。



ディープインパクト
http://csx.jp/~ahonoora/deep_impact.html


成績的に見ても当然候補でしょう。
そして後方からまくるというあの圧巻の競馬内容、
連対を外したのはフランスの凱旋門賞1回だけとなれば、
「一番強い」と言われても納得。
ただ最強馬論争において、この馬の評価を下げている点がただひとつあります。
それは、戦ってきた相手が弱かったこと。
これこそ「相対的な評価」という話になるわけですが、
これまでやっつけてきたほとんど、どうも今ひとつふたつという馬ばかりなのです。
そして日本で負けた唯一の敗戦である有馬記念で、
負かしたのがハーツクライという馬。
これも相当強い馬でして、国際G1を勝ったほどの馬です。
このハーツクライの評価とか、
そのハーツクライが勝てなかった1つ年上のキングカメハメハという馬のことを考えると、
ちょっとディープ最強説が怪しくなってきます。
ハーツとディープは結局1勝1敗でしたが、
ディープの1勝も、ハーツが競走馬としては致命的な病にかかっていた時だったので(ノド鳴り)、
このへんの優劣もはっきりできません。
ただ、レース内容は今まで見たことのないような強さですから、
そのへんのどちらを取るかが難しいところです。


もう1頭、ディープと同じような成績を残して馬が存在します。
それは、


シンボリルドルフ
http://csx.jp/~ahonoora/symbori_rudolf.html


昭和59~60年にかけて活躍した馬です。
非常に堅実でレースもうまい。変幻自在の馬でスキがないです。
G1レースの勝ち数はディープと同じく7つ。
成績表を見てもわかる通り、ディープと非常によく似た成績です。
敗戦はディープより多いですが、いずれも体調不十分で、
敗因がはっきりしています。(ディープの負けた有馬も体調不十分ではありました)。
唯一大敗した61年のサンルイレイSは、
レース中に重度の骨折をしてしまっていたので論外と言えます。
ルドルフの欠点はとすると、圧勝がないこと。
迫力ではディープに負けるかもしれません。
逆にルドルフのセールスポイントは、相手が強いということ。
例えばルドルフが過去に負かした相手を見てみると、
一歳年上の3冠馬・ミスターシービーや、日本初のジャパンカップウイナー・カツラギエース、
そして1歳年下の2冠馬・ミホシンザン、
さらには名スプリンター・ニホンピロウイナーなど。
この点では、ディープを圧倒しています。
秋の天皇賞でいきなり負けてしまったギャロップダイナも、
その後安田記念に勝ったり、海外遠征するほどの馬で、
しかもその後の2度の対決ではギャロップを圧倒しています。
レースの安定度・質という点ではディープインパクトより上と言えるでしょう。
私はここでルドルフ>ディープと言いたいです。


はい、おそらくここではやくも、
競馬ファンの多くの人が文句を言うと思います。
すいませんね、でもこれが最強馬論争ですんで。ええ。
かまわず続けたいと思います。


ルドルフと安定性で双璧をなすであろう馬、それがシンザンです。


シンザン
http://csx.jp/~ahonoora/sinzan.html


日本競馬の礎と言っていい馬です。
シンザンはいくつもの記録を立てました。
今で言うG1級のレースを5勝、さらに種牡馬としても活躍(ミホシンザンのお父さん)、
さらには日本のサラブレッド最長寿記録なんかも持っています。
当時ジャパンカップなんかないし、
あと、天皇賞は一度勝つともう出れないとかいろいろルールも違うので、
G15つ以上の価値はあると思いますし、
最強馬論争に加えるべき馬です。
ネックは勝ち方が僅差であるということ。
あとちょっと相手も弱かったかもしれないなぁという気もします。
なのでここでも、私はルドルフ>シンザンといたいですね。


はい、もう完全に敵だらけだと思います。
いつ命を狙われてもしょうがない状況になってきたと思います。
でも、勇気を持って続けます。ええ。


シンザンはともかく、もっと古い馬について考えるとなかなか難しいです。
今ほどシステムが整備されていないですし、
強い馬と弱い馬がはっきりしていた時代ですから。
その点、無敗のトキノミノルやクリフジの評価は難しいです。
私は申し訳ないですけど、この2頭に関しては、
この論争から外して考えたいと思います。すいませんね。


さてもう1頭、G1の勝ち鞍は3つと少ないんですが、
下手したら一番強いんじゃないかと思われる馬がこの馬です。


エルコンドルパサー
http://csx.jp/~ahonoora/el_condor_pasa.html


比較的最近の馬なんですが、
なんだかこの論争になると、みんなあんまりこの馬を評価しないんですが、
冷静に考えるとすんごい馬です。
日本で負けたのは唯一1回、サイレンススズカという強い馬に負けただけです。
(サイレンススズカもこの後紹介します)。
しかもそのレースの頃はまだまだ馬が子供の頃で(デビュー6戦目)、
しかもしかも同じく世代トップクラスだったグラスワンダーには完勝してます。
勝ったG1もマイル(1600メートル)と2400メートルと幅広く、
レースも逃げ・先行・追い込みと自在。
芝だけでなくダートでも強かったです。
ジャパンカップでは、エアグルーヴ・スペシャルウィークという名馬をやっつけています。
でもなんと言ってもこの馬のセールスポイントは、海外遠征。
この点に関して、間違いなくルドルフとディープの上を行っています。
特にディープインパクトとの比較では、
同じ凱旋門賞に出て、エルコンドルは2着でした。
しかもそれぞれの凱旋門賞のメンバーのレベルを考えると比べ物にならないです。
エルコンドルの年の凱旋門賞は、本当にハイレベルでした。
負けたモンジューはその後、ヨーロッパではほぼ無敵な存在になりますし、
しかもそのモンジューがエルコンドルより斤量が相当軽く、
逃げるエルコンドルを捕まえると言う展開も有利でした。
そんな中でエルコンドルはゴール寸前まで一騎打ちを演じて、
3着以下を6馬身もちぎりすてました。(4着には11馬身)。

この成績だけでも、この馬のすごさがわかると思います。
ちなみにこの馬は、今のりにのっているヴァーミリアンのお父さんなんですけども、
それを置いておいても、間違いなく最強馬論争の一角なはずです。
こればっかりは、ルドルフと比べてかなり迷います。
むしろエルコンドルの方が上ですかねぇ。
もうみなさんかんずいておられるかと思いますが、
ルドルフファンである私からしても、エルコンドルの内容の濃さはすごいと思います。



成績的に評価したい(簡単に負けない)馬と言う点では、
この4頭が抜けてますかね。文句ないでしょう。
次は勝ちっぷりで考えてみたいと思います。
レース内容の強さ、成績以上に「こりゃ勝てないよ」みたいな強い馬を紹介します。



ナリタブライアン
http://csx.jp/~ahonoora/narita_brian.html


3冠馬なので成績もいいんですが、
とにかく勝ちっぷりが本当にすごかったです。
もうどうしようもないという強さでした。
今で言う4歳春に故障して、それから能力が落ちてしまったので、
成績的にはかなりミソがついてしまっています。
ただ連勝してる時の強さは文句なしでした。
この馬を最強に挙げる人も少なくないでしょう。



サイレンススズカ
http://csx.jp/~ahonoora/silence_suzuka.html


「脚質について」の記事でも紹介していましたが、
問答無用の逃げ、圧倒的なスピード、そしてそのままゴールまで行ってしまう。
とにかく速くて強い馬です。
毎日王冠では、エルコンドルパサーを圧倒し、
最後、秋の天皇賞で脚を骨折し非業の死を遂げてしまいますが、
あのレースもおそらくあのまま10馬身くらいちぎって勝っていたでしょう。
あらゆる競馬概念を覆すほどの強い馬でした。
おそらくルドルフやディープくらいがやっても、
サイレンスには勝てなかったと思います。2000メートルでは。
そうです、この馬のネック距離不安です。
気性的なものを考えても、2400になるとなかなか厳しいでしょう。
2200の宝塚記念も、最後エアグルーヴやステイゴールドに詰め寄られてますし。
さらに言うなら、左回りのこの馬の強さは異常でした。
この最強馬論争が、もし東京2000メートルが舞台と固定して考えれば、
おそらく文句なくサイレンススズカになっていたでしょう。
なので2400メートルでのサイレンススズカを見てみたかったです。



マルゼンスキー
http://csx.jp/~ahonoora/maruzensky.html


だいぶ前の馬ですが、すごい馬です。
ただ一流馬とはあまり対決してないですし、古馬G1級レースに出たことすらありません。
しかし、とにかく勝ちっぷりがすごい。
足元が弱く、しかも『(海外からの)持ち込み馬』という当時出走レースが制限された不運もあり、
結局8レースしか出走できませんでしたが、その8戦全勝。
しかも2着につけた生涯の合計着差が60馬身以上。
この馬の伝説として有名なのが、日本短波賞というレースで、
そこに出たマルゼンスキーは3コーナーまで先頭だったにもかかわらず、
ハロン棒という残りの距離を示して立っている標識をうっかりゴールだと勘違いして、
急に走るのをやめてしまい、一旦馬群に飲み込まれながら、
そこからまた再加速して7馬身突きはなしたというエピソードがあります。
未知の強さならこの馬がナンバーワンであり、
最強馬論争の際、この馬の名前を出されると何も言えなくなってしまいます。
実際最強馬だったかもしれません。



カブラヤオー
http://csx.jp/~ahonoora/kaburayao.html


見た目は地味な馬で、デビュー前は評価の低かった馬。
しかし走ってみると強い、そして速い。
皐月賞とダービーを逃げ切ってしまいました。
ただ逃げ馬である理由は、馬が周りに来ると恐がるからという、
臆病な一面もあります。
当時としては異常なスピードでダービーを逃げ切り、
皐月賞では前半競りかけてきた相手をスピードで制圧し、
その相手の馬はあまりの激走に脚を故障してしまったという伝説もあります。



タケシバオー
http://csx.jp/~ahonoora/takesibao.html


万能の名馬と言えば、エルコンドルパサーもそうですし、
その後にはアグネスデジタルなんかも強い馬ですが、
究極の万能はタケシバオーです。
なんと1200メートルから3200メートルまで、
しかも芝・ダート問わず活躍した馬です。
4歳時にG1を勝てませんでしたが、それは相手のレベルが高かったから。
しかし古馬になってからは、ライバルだったアサカオー・マーチスを圧倒。
日本競馬史上、初の獲得賞金1億円馬であり、
パワー・スピードの両方を兼ね備えた名馬です。



ということで、私が最強馬論争にノミネートするのはここまでです。
かなりご不満もある方が多いんじゃないでしょうか。
例えば、なぜ「テイエムオペラオーが入っていないんだ!」とか。
「トウカイテイオーとかミホノブルボンは!?」とか。
特にトウカイテイオーは故障さえなければという気もしますし、
それならミホシンザンも骨折がなければ、
あの皐月賞の勝ち方は相当強いですし。
とにかく考え出したらきりがないんですが、
私の中での最強馬の定義は、
「強い時は、どうやっても他の馬では勝てそうにない」
というのが定義なので、そういう馬から選びました。
なにか戦略でやっつけられそうな馬はちょっと落ちるんですね。
ただそれも私の中の物差しの中でのお話。
他の人は他の人で自分の物差しを持っていて、
そのへんを語り合うのが醍醐味なのです。


最後に一頭。
私の中では最強馬ではないけれど、
上記の最強馬を相手にしても、なにか不思議か力が働いて、
奇跡を起こしてやっつけてしまうようなパワーを持っていると思う馬がいるので、
ここで紹介したいと思います。
それは、誰も知ってるあの馬です。


オグリキャップ
http://csx.jp/~ahonoora/oguri_cap.html


私の中では不可能を可能にする馬です。
数字的にも驚愕のレースタイムが満載。
血統は間違いなく三流。
マイルCS激闘→連闘でジャパンカップに出て世界レコード。
そして、6歳秋の大スランプ(6着→11着)の後、
もう燃え尽きたかというところからの奇跡の復活・・・。
この馬に関しては、物差しでは計れないものがあります。
日本競馬の歴史の上でもこの馬の存在は、
『最強』でなくとも、『最高』の馬と呼べるものであったかもしれませんね。





オグリキャップ

G1レース。

競馬の華と言えば、G1です。
G1とは、そのジャンルでもっとも強い馬を決めるというレースです。
どの馬も、このレースを目指して頑張りますが、
出走できる馬は一握り。
このレースに出走できるだけで、栄誉のあることと言えるでしょう。


その前に、レースには『格』というものが存在します。
わかりやすく言えば、『レベル』と言いましょうか、
いろんなレベルのレースがあります。
低いレベルのレースには成績の悪い馬(少ない馬)が出走しますし、
高いレベルのレースには良い馬が出ます。
一般に、成績の悪い馬が、高いレベルのレースに出走することも可能ですが、
成績の良い馬が、低いレースに出ることは許されません。


中央競馬の場合、成績の良い・悪いは、主に『賞金』で分類されます。
この賞金には2種類あり、ひとつは実際に稼いだ純粋な賞金、
そしてもうひとつには、クラス分けのために特別に設定された賞金(『収得賞金』)があります。
この収得賞金は、前者の賞金と別にもらえるわけではなく、
あくまでクラス分けのために設定されているもので、
カーレースとかで言うポイントに近いかもしれませんね。
各馬は主に、自分のそのポイントに応じたクラスのレースに出走します。


ほとんどの馬が、デビューする時に出走するレースが『新馬』です。
このレースはどの馬も、一生に一度しか出走することができません。(現ルールでは)
そこで勝てば収得賞金を獲得でき、さっそくクラスがあがります。
時期によりことなりますが、たいてい1つ勝つと『500万』というクラスにステップアップします。
しかし負けた場合は収得賞金を獲得できないので、
その場合は、同じように勝っていない馬が集まる『未勝利』というレースに出走します。


若い馬(2歳~3歳春くらいまで)の場合、この『500万』を勝つと、
『オープン』という、一番強いクラスに入りますが、
それ以外の馬は、『1000万』『1600万』と勝つたびにステップアップして、
『1600万』を勝つと、ようやく『オープン』に入ります。
『オープンクラス』の馬を、たいてい『オープン馬』と言います。
ちなみに『1600万』のレースのことを、オープン一歩手前という意味で、
『準オープン』と言ったりします。
オープンや準オープン級の馬はかなり強い馬なので、
ここまで上がってこれたら、活躍していると言っていいでしょう。
相撲の番付と近いですかね。幕内・十両みたいな感覚かもしれません。


ただ相撲の番付と違うのは、番付が落ちることがあまりないこと。
落ちる時期は4歳の夏のみで、例えばそれまでに1000万クラスを勝ちあがれなかった馬は、
その夏から500万クラスに落ちたりします。(『降級』)
この落ちた馬を『降級馬』と言って、
当然夏からひとつレベルの落ちたレースに出走できるわけですから、
有利になることが多いので注意が必要です。
そしてまたそこで勝ったなら、また1000万クラスに戻ります。


さて『オープン』ですが、オープンのレースにもいろいろとレベルがあります。
一番下のレベルがその名の通り、『オープン』というレースです。
そしてその上に当たるのが『重賞』と呼ばれるレースで、3段階設定されています。
その段階を『G(グレード)』というもので表していて、
記号にすると上のレベルから『G1』『G2』『G3』となります。
ここでやっと出てきましたね。『G1』という数字が。



つまりまとめるとこうなるわけですね。

(2歳~3歳春まで。同世代による限定戦)
新馬・未勝利
500万
(1000万)←レース数は少ない。6月頃にしか行われない。
オープン
G3
G2
G1


(3歳夏~)
500万
1000万
1600万
オープン
G3
G2
G1



すべてのレースは、このどれかのレースに属していることになります。
ちなみに2歳~3歳春までの馬は、まだベテランの馬に比べると弱いので、
同じ世代の馬との限定戦のレースに出走します。
あと4歳以上の馬を、一般に『古馬(こば)』と言います。
この古馬の新馬・未勝利戦はありません。
まぁこのへんは、ビギナーの方はあんまり細かく考えなくて良いでしょう。


で、『G1』の話をしたいんですけど、
その前にさらにもうひとつ。
実はこの『G1』『G2』『G3』という呼び方は、
世界的に見るとふさわしくないことになっています。
なぜなら国際化(外国の馬にもオープン)されていないから。
ちょっと前に世界の偉い人に、「訂正しなさい」と怒られてしまいました。
なので現在では、一部の国際化されたレースを除いては、
重賞はすべて『Jpn』を使うことになりました。
新聞によってはすべて『Jpn』表記になっていますが、
これは従来の『G』と同じ意味ですので、スルーしてください。


で、あらためてG1レースですが、
中央競馬にあるG1レースはこちらです。
それぞれどんなレースかも解説してみたいと思います。
ちなみにこの他に障害レースのG1も2つあります。(中山グランドジャンプ・中山大障害)


・フェブラリーステークス(東京・4歳以上・ダート1600メートル)
 上半期のダート王決定戦。今年はヴァーミリアンという馬が勝ちました。

・高松宮記念(中京・4歳以上・芝1200メートル)
 上半期の芝・短距離王決定戦。

・桜花賞(阪神・3歳牝馬・芝1600メートル)
 牝馬クラシック3冠の第一関門。

・皐月賞(中山・3歳・芝2000メートル)
 牡馬クラシック3冠の第一関門。

・天皇賞・春(京都・4歳以上・芝3200メートル)
 古馬の長距離王決定戦。『春の盾』とも言います。

・NHKマイルカップ(東京・3歳・芝1600メートル)
 3歳マイル王決定戦。

・ヴィクトリアマイル(東京・4歳以上牝馬・芝1600メートル)
 古馬牝馬マイル王決定戦。

・オークス(東京・3歳牝馬・芝2400メートル)
 牝馬クラシック3冠の第二戦。『樫』とよぶこともあります。

・ダービー(東京・3歳・芝2400メートル)
 牡馬クラシック3冠の第二戦。『競馬の祭典』と呼ばれる。

・安田記念(東京・3歳以上・芝1600メートル)
 春のマイル王決定戦。ここから3歳馬も出走できる。

・宝塚記念(阪神・3歳以上・芝2200メートル)
 春シーズンのグランプリ。中距離王決定戦。

・スプリンターズステークス(中山・3歳以上・芝1200メートル)
 秋の短距離王決定戦。

・秋華賞(京都・3歳牝馬・芝2000メートル)
 牝馬3冠の第三戦。ただ厳密に言うとクラシックレースではない。

・菊花賞(京都・3歳・芝3000メートル)
 牡馬クラシック3冠の第三戦。

・天皇賞・秋(東京・3歳以上・芝2000メートル)
 秋の中距離王決定戦。『秋の盾』。

・エリザベス女王杯(京都・3歳以上牝馬・芝2200メートル)
 牝馬中距離王決定戦。

・マイルチャンピオンシップ(京都・3歳以上・芝1600メートル)
 秋のマイル王決定戦。

・ジャパンカップ(東京・3歳以上・芝2400メートル)
 日本最初の国際招待レース。世界の強豪との対決であり、最強馬決定戦。

・ジャパンカップダート(阪神・3歳以上・ダート1800メートル)
 ダート中距離王決定戦。

・阪神ジュヴェナイルフィリーズ(阪神・2歳牝馬・芝1600メートル)
 2歳牝馬の最強馬決定戦。

・朝日杯フューチュリティステークス(中山・2歳・芝1600メートル)
 2歳牡馬の最強馬決定戦。

・有馬記念(中山・3歳以上・芝2500メートル)
 グランプリ。


これらが競馬の頂点で、それぞれのジャンルの強い馬が集まるわけです。
ちなみに牡馬のクラシックレースにも、牝馬は出走可能です。
一般的に牝馬より牡馬の方が強いんであんまりでないんですが。
なので去年ダービーに挑戦して勝った牝馬・ウオッカはすごいというわけです。
あとクラシックという言葉ですが・・・、まぁもういいですかね。
ひとまずみんなG1目指して頑張っているということを覚えてください。
ちなみに今週行われる弥生賞はG2、チューリップ賞はG3ですので。

芝・ダート、馬場状態。

中央の競馬場は、すべて2つのコースが設置されています。
それは、芝コースとダートコース。
芝コースとは、その名の通り、
青々とした芝生のコースで、
ダートコースとは、砂のコースです。
一般に、芝・ダートと呼ばれ、
競馬新聞なんかでは、『芝2000(芝2000メートル)』とか、
『ダ1200(ダート1200メートル)』とかで示されます。


馬には、芝の得意な馬、ダートの得意な馬が存在します。
場合によっては両方いける馬もいるので、
そのへんも見極めなければなりません。
一般に芝の得意な馬は、『芝馬』、
ダートの得意な馬を、『ダート馬』と呼びます。


芝コースは、一般にダートよりもタイム(時計)がはやいです。
これは砂のコースよりクッションがきいているからです。
一方ダートコースは、時計がかかるため、
パワーが必要とされる馬場です。
人間で、コンクリートのところを走るより、
砂浜を走る方が走りにくいのと同じですね。


その馬がどちらに適しているか。
これを見極めることは、デビュー当初の馬にとって非常に大きな問題で、
予想する時にも大事なポイントです。
このへんは、実際に調教・レースなどで走らせて見たり、
体型から判断したり、血統から判断したりして決めますが、
それが絶対と言うわけではないのがむずかしいところ。
芝で連戦連敗の馬が、ダートに変わって一変とかざらにあることです。
もちろんその逆もあります。
競馬を予想する上でも、よく競馬新聞を読んで、
『初芝』『初ダート』の馬には十分注意しなければならないでしょう。


また雨が降って馬場が悪くなった場合、
一般には走りにくくなる分、タイムが遅くなると考えがちですが、
これは芝コースだけの話。
実は雨のダートコースは、砂がしまって走りやすくなります。
なので一般的にはタイムがはやくなります。
そして力も必要としなくなります。


ここでついでに、馬場状態について触れます。
雨が降ることにより、競馬場のコースは影響をうけます。
基本的に、雨が降れば降るほどぬかるんで状態が悪化します。
その程度は4段階に規定されていて、
主催者側が随時、公式発表します。
一番水分を含んでいない良い状態を『良』、
少し雨が降って湿っている状態を『やや重』、
さらに水分を含んでいる状態を『重』、
そしてもっともグチャグチャな状態を『不良』と呼びます。
この水分の量は、レースに非常に大きな影響を与えます。


特にダートコースは、天候に非常に敏感かもしれません。
カラカラの『良馬場』であれば、非常に力を必要として、パワー馬有利、
ちょっと雨が降って『やや重』の馬場になれば、だんだんタイムがはやくなり、
パワー馬のメリットが減ります。
さらに雨が降って『重』になると、ますますスピード馬場になります。
そして『不良』になると、ものすごいスピード馬場になる・・・、
と言いたいところですが、またここも一言では言えません。
なぜなら、重に近い不良馬場であれば、たしかにスピード馬場ですが、
大変な雨で、水が浮いてきて馬場が光って見えるような、
田んぼのような馬場状態になれば、またこれも走りにくくなるので、
またタイムが落ちます。
ただタイムが落ちるからといって、パワー馬が有利かというと、
それもイコールではなく、こうなると『重馬場のうまい・下手』という話になってきます。
むずかしいですね。やんなちゃいますね。


ひとつ確実に言えることは、ぐちゃぐちゃのダートは、
先行馬に有利になるということ。
追い込み馬はレース中は後ろの方にいるので、
どうしても前の馬からの泥をかぶったり、
自分のリズムで走れなくなったりするので、負担が大きくなります。
タイムがはやくなることも、先行馬に有利に働きます。
ただ時々、ちょっと雨が降ったくらいの馬場で、
追い込みがバンバン決まる馬場になったりするので、そこも繊細です。


芝の話だと、もっと単純に考えてよさそうです。
雨が降れば降るほど、タイムは悪くなります。
そして同じく、先行馬が有利になります。
競馬新聞には必ず、重(雨)の成績や適正とかも載っているので、
そこをチェックするといいでしょう。
『重◎』とついている馬は注意するべきです。

競馬場。

中央競馬(JRA)に競馬場が10ヶ所あります。

札幌・函館・福島・新潟・中山・東京・中京・阪神・京都・小倉。

ちなみに大井競馬とか、船橋競馬とか、笠松競馬などは、

公営(地方)競馬と言って、各自治体が頑張ってやっているもので、JRAとは違います。

交流戦などもありますが、基本的に日本の競馬の頂点は中央です。

両者の歴史にはいろいろあるのですが、

このへんは置いておきたいと思います。

気になった方は、ウィキペディアに行って下さい。

ひとまずここでは、この中央10競馬場の特徴などについてふれてみたいと思います。

陸上のトラックなんかは、全国どこの競技場でも、

同じサイズ・同じ角度に設定されていますが、

競馬の場合は、競馬場によってまったく異なります。

ちょうど野球の球場の大きさがいろいろと違うのに似てますかね。

そしてその競馬場によって、いろいろ特徴とがありまして、

その競馬場が得意な馬、不得意な馬がいたりします。

このへんは競馬を見る上でとっても大事な判断材料になります。

いったいどんな競馬場があるのでしょうか。

どんな馬が有利かとか、いろいろ解説していきたいと思います。

【札幌競馬場】

 中央競馬では最北端の競馬場で、7月~9月の間の夏に開催されます。

 競馬開催にはローカル開催というものがあり、札幌もローカルの1つです。

 札幌競馬場で最も大きなレースは、札幌記念。

 ローカル競馬場では、だいたい重賞はGⅢまでしか開催されないのですが、

 札幌記念はひとつ各上のGⅡ。

 ちょうど秋開催の大きなレースへのステップとして、ローテーション的にちょうどいい上に、

 北海道の涼しさもあって、毎年なかなかのハイレベルなメンバーが集まります。

 コース自体は小回りコースと言えるでしょう。

 「小回り」というのは、一周が短いコースのことで、

 同時に直線が短いということで、先行馬有利と言われています。

 しかし、だからといって先行馬が前半から我先にと飛ばしてしまうと、

 追い込み馬にもチャンスが出て来てしまいます。 

 まぁ詳しくは、前に書いた「脚質と展開」の記事を読んでください。

【函館競馬場】

 北海道にあるもう1つの競馬場です。こちらもローカル開催で、6月~7月まで行われます。

 毎年この函館から2歳の新馬戦がはじまります(福島と阪神も同時期)。

 重賞は函館記念・函館スプリントステークス・函館2歳Sなど。

 こちらも札幌同様小回りコースなのですが、こちらはさらに、

 中央競馬一・直線が短いコースなので、やっぱり先行馬有利と考えられます。

 でもそんな風にみんな思っていると・・・、こっから先は、

 前に書いたところを読んでみてください。

 実際函館は、後方一気も結構行ける気が個人的にします。

 今はだいぶ良くなったはずですが、

 昔の函館は雨が少し降るとあっと言う間にビチャビチャになっていた記憶がありますね。

【福島競馬場】

 お正月から競馬は、中山・東京・中山・中山・東京・東京と進んでいきます。

 1開催はだいたい土日で8日間の4週間で組まれます。

 それで1年13開催を東西で行い、さらにその裏にもう1開催ある時があります。

 で、この福島競馬なんですが、その春の最後の東京開催が終わって始まります。

 一般的にこの福島開催からの競馬を、「夏競馬」といったりします。

 個人的にこの福島競馬が、一番ローカル競馬っぽい競馬かもしれません。

 たぶんこの福島開催の前の東京開催でオークス・ダービー・安田記念とビッグレースが組まれていて、

 そこからいきなりローカル競馬場である福島に舞台がうつってしまう、

 この壮絶なギャップがその印象を強く持たせるのも知れません。

 

 福島競馬は6月~7月に行われる開催は、主開催として関東の競馬ファンもメインに買う開催になります。

 他に4月に1回、10月~11月にも1回ありますが、

 こちらはそれぞれ東京や中山開催の裏開催になります。

 この福島もローカル競馬らしく、直線の短い小回りコースなのですが、

 札幌・函館と違うのは、最後に坂が少しあるところ。

 これは最近作られた坂なのですが、ただ大きな高低差ではないので、

 私はあんまり予想の段階では考えないですね。

 有名レースは夏に行われる七夕賞と秋開催の福島記念(ともにGⅢ)。

 どちらも2000メートルのハンデ戦で、毎回大激戦。

 しかもレース時には馬場状態が悪くなっていることも多く、乱戦になることもしばしば。

 やっぱり福島といえば、七夕賞のイメージが強いですねぇ。

 こちらも先行馬有利、札幌や函館よりも逃げ先行有利かもしれません。なんとなく。

 往年の名騎手・増沢末夫の主戦場(大得意コース)としても有名です。

【新潟競馬場】

 東の競馬場で、福島と二分するローカル競馬場が新潟です。

 こちら夏の福島開催が終わったあと、2開催(8週間)行われます。

 あと裏開催で、5月にも行われます。

 

 この競馬場は、他の競馬場と比べて、いろんな点で特徴があります。

 数年前に大改修が行われ、かなり目玉が増えました。

 1つめは単純にコースのでかさ。これは全競馬場1の大きさで、

 直線は最大で659メートルあります。

 2つめは、それまでの右回りのコースから、左回り(反時計回り)のコースに変わったこと。

 ちなみに左回りのコースは他に、東京と中京とかありません。

 サウスポー(左回り得意)の馬には格好の舞台です。

 そして3つめ、これが新潟競馬場オンリーワンなのですが、

 直線1000メートルというレースがあること。

 第4コーナーの奥にさらに芝コースがあって、

 そこからゴールまで、1000メートルの直線レースができるのです。

 ヨーロッパでは直線競馬は結構あるんですが、日本ではここだけです。

 直線1000メートルは面白くて、普通の競馬は馬はみんなインコースに集まるんですが、

 直線レースだと、みんな内の悪い馬場を嫌って、

 スタート直後に一斉にお客さんの方である外側によって来るんです。

 なので最後のゴール前は大迫力です。

 

 この直線1000メートルを使った重賞が、アイビスサマーダッシュ(GⅢ)。

 過去にカルストンライトオという快速馬が2回優勝していて、

 その時もやはり、お客さんのまん前を見事に走り抜けていました。

 

 馬券の予想的には、直線長いと先行馬不利で差し馬有利にも見えるのですが、

 カーブがゆるくてタイムがはやくなるせいか、意外と前が残ります。

 でも当然ですが、小回りコースよりは追い込み馬にチャンスが増えることは事実です。

 基本的にスタミナ勝負でじわじわ頑張る馬より、

 ビュンと伸びる馬だったり、スピード馬に有利かもしれません。

 直線も坂がないですし。

【東京競馬場】

 ダービー・オークス・天皇賞・ジャパンカップ・・・、さまざまな大レースが行われるのが東京。 

 府中市にあるので、府中競馬場とも言われます。

 コース一周、そして最後の直線ともに長く、さらにダラダラとした坂が用意されているので、

 底力が要求される、チャンピオンレース開催にふさわしいコースです。

 基本的に1年間に5開催組まれています。

 

 この競馬場も数年前に改修され、以前よりさらに直線が長くなりました。

 この改修後の傾向ですが、意外と追い込み馬が来なくなった印象があります。

 追い込み馬が直線勝負に出て直線でスパートをかけたら、

 あまりに直線が長く過酷過ぎて、ゴール前にバテてしまうシーンがよく見られます。

 そうしていると、先行馬がまた最後に差し返したり・・・。

 それと基本的にハイペースが少なくなった気がします。

 どのジョッキーも、みな最後の直線を意識してしまうのでしょうか。

 「直線が過酷な東京だからこそ、先手必勝という逆説」も成り立つかも。

 面白いデータでは、一昔前にこの東京コースを得意としていたお父さんがいます。

 それは、トニービン。

 トニービンの子供たちは、やたらこの東京コースが得意でした。

 なぜか・・・、おそらく長い間持続的にスパートができる馬が多いからだと思います。

 今トニービンの子供はほとんど走っていないので、あんまり意味がないですが。

 

 あと、天皇賞が組まれる芝2000メートルのコースには、「魔の第2コーナー」なるものがありまして、

 スタートから比較的すぐ飛び込む第2コーナーには、いつも内に馬が殺到します。

 過去にこの混乱の中で、大楽勝したメジロマックイーンが、

 レース後、進路妨害で失格(18着に降着処分)を受けたことがあります。

 基本的にすぐコーナーということで、2000メートルでは内枠の馬が有利です。 

 去年の天皇賞も1枠1番のメイショウサムソンが勝ちましたね。ええ。

【中山競馬場】

 東の2大競馬場が、東京とこの中山競馬場です。

 ただこの中山、コースのサイズとしてはローカル競馬場並と言って良いかもれません。

 直線もかなり短いです。

 しかしこの中山は、最後の直線に強烈な坂があるのでなかなかハード。

 なかなか個性的なコースです。

 目玉なんと言っても、暮れの有馬記念。

 さらにお正月には恒例の金杯も行われます。

 年の初めと終わりは中山、これが定番です。

 馬券を買う上では、かなり距離によって内外の有利不利が発生するコースです。

 例えば、芝の1600メートルだと内枠が絶対有利。

 これは東京芝2000と同じように、すぐコーナーになるから。

 同じ理由で、有馬記念の中山芝2500も内が有利です。

 逆に外が有利なのは、ダートの1200メートル。

 このダートの1200メートル、スタートしてすぐは芝コースを使いまして、

 ダートよりスピードの出る芝コースを走る距離が、

 最も長いのが外枠なので有利と言われています。

 枠順は必ずチェックしましょう。

 

 他に障害コースが有名で、春には中山グランドジャンプ、秋には中山大障害が行われます。

 

【中京競馬場】

 ローカル競馬場として扱われますが、

 GⅠレースである『高松宮記念』や、GⅡの金鯱賞も行われるコースです。

 ダービーをやっている春の東京開催の時に、関西では4週間・中京開催になります。

 中京は左回りコース、そして小回り、最後に坂はなしです。

 でもこのコース、意外と追い込みが効きます。 

 最後のゴール前でいきなり「大外からビューン!」なんてこともよくあります。

 非常に難しいコースかもしれませんね。

 3コーナーからの大まくりも結構決まります。

 

 最大の特徴は、やっぱり「左回りである」ということでしょうかね。

 東京競馬に挑戦してきた関西の馬が、中京で実績があったりすると注意が必要かも。

【京都競馬場】

 阪神と並ぶ、関西二大競馬場の1つ。ただ大きな競馬場にもかかわらず、直線に坂がありません。

 コースは内回りコースと外回りコースがあり、だいぶ性格が違います。

 内回りの方はペースがはやくなりやすく、外はスローで流れがち。

 ただ直線の長さも違うので、そのへんはよく展開を読まなければなりません。

 天皇賞・菊花賞という長距離レースの開催でも有名。

 この競馬場の最大の難所は、3コーナーに待ち構える坂。

 直線に坂がないかわりに、ここに坂があります。

 長距離レースだと、この坂がかなり大変。

 仕掛けるタイミングとも重なったりするので、

 この坂をいかに上り、いかに下るかが勝敗のカギです。

 あとダートコースですが、この京都のダートコースはやたらと速いタイムが出ます。

 例えばダート1800の場合、中山や阪神だと1分53秒台で走る馬がいるとしたら、

 京都だと1分52秒台を切れたりします。

 なので、競馬新聞に書いてある持ちタイムで、「このタイムはやいなぁー」と思っても、

 それが京都コースならアテにならないので気をつけてください。

【阪神競馬場】

 大改修により、まったくおもむきを変えた阪神。

 昔はおにぎりコースとも言われた丸っこい競馬場でしたが、

 今は外回りに関しては、直線が長いコースに変わりました。

 直線には坂があり、結構難所です。

 そして京都よりも芝が力の要る芝なので、パワーが要求されます。

 阪神と言えば、桜花賞と宝塚記念でしょうか。

 昔の桜花賞は中山1600と同じく内有利だったのですが、

 今は改修されて内外関係なくなりました。

 というか、直線が長くなったことにより、

 やっぱり先行馬が有利になった気がします。

 あと、道中ロスなく走っていた馬(インコースをついてきたり)の方が有利な気もします。

【小倉競馬場】

 中央競馬で、もっとも西にある競馬場、これが小倉です。

 ローカルで、夏にメインで2開催(新潟と同時期)、あと2月に裏開催で1回使います。

 ローカルらしく、直線は短く坂のない平坦コース。

 よって先行馬有利ですが、後方一気も多く決まります。

 春に小倉大賞典、夏に小倉記念・北九州記念(すべてGⅢ)などがあり、

 今は北九州記念だけが1200メートルの短距離戦になってしまったので難しいですが、

 ちょっと前にこの3つの重賞をすべて制覇した馬がいます。

 メイショウカイドウという馬で、その時は『小倉3冠達成』と言われました。

 今はこの功績により、小倉競馬場で誘導馬をやっています。

 時々、この夏の小倉開催で活躍して、

 一気に秋にGⅠ戦線に殴りこんでくる馬もいるので注意が必要です。

 ナイスネイチャ、ムービースター、スウィフトカレントなどがこれに当たります。

 ただどの馬もGⅠ勝ちまではいきませんでしたが。

ということでいろいろ紹介してきましたが、

総じて言えることは、ローカルは内枠の先行馬有利だよ、ということ。

あと新潟・東京・中京は左回りであるということも大事です。

このへんは抑えておいた方が良いでしょう。

あとローカルの裏開催はやっぱり、メインの開催よりも多少メンバーの質が落ちることが多いです。

例えば、同じ新馬戦でも、同じ日の福島の新馬を勝った馬と、

東京の新馬を勝った馬では、やっぱり東京の新馬勝った馬を評価したくなります。

500万や1000万条件のレースでも一緒です。

なんでかと言われるとなかなか一言では説明し辛いんですが。

あと夏の北海道開催は、ローカルですがレベルが高いことが多いです。

これはやっぱり北海道の環境がいいからかもしれませんが。

このようにいろいろ言い出すとキリがないです。

みなさんもチェックしていって、それぞれ特徴をつかんでみてくださいな。