カンボジア・シェムリアップへの旅の最大の目的は、アンコール・ワットを始めとする遺跡群の観光です。
多数の遺跡の中で、今回巡ったのは以下の場所。
アンコール遺跡のツアーに必ず入っている入門用の標準コースです。
各遺跡の詳しい説明はインターネット上にも溢れている情報やガイドブックにお任せするとして、ここでは簡単にしますね。
アンコール・ワット・・12世紀前半創建のヒンドゥー教寺院。
5つの塔を持つ最も有名な遺跡。
写真でよく見るこの景色ですが、観光シーズンとしてはベストと言われる乾季の真っ只中、撮影ポイントが左寄りだったこともあって「逆さアンコール・ワット」が映る聖池の水量が減っていて、きれいに全体が写りませんでした。
今の時期、朝陽が上がるのはこの位置。
アンコールの遺跡はきっちり東西南北を向いていて、しかもここアンコール・ワットは春分の日と秋分の日に中央塔のてっぺんから朝陽が上るように計算して建てられています。
この景色を目的で行くのなら秋分の日がベストだそうです。
第一回廊の壁面はレリーフで叙事詩が描かれ、何体ものデバター(女神)がその美しさを留めています。
けれども傷みの激しい遺跡なのであちこちで修復工事中。現在は第三回廊は立ち入ることが出来ません。
実は1週間前までブルーシートで覆われていたのだとか。それが取れただけでもまだ良いのかも知れません。
石の階段は崩れかけていて危険なため、木の階段が作られています。これを観光に使用するかどうかはまだ決定していないのだそう。
日本人の痕跡もあります。
水戸には徳川三代将軍の命を受けて祇園精舎の視察に出掛けた日本人が祇園精舎と思い込んで残したアンコール・ワットの見取り図があるそうですが、それより更に80年も前に落書きを残したのが森本右近太夫一房。歴史的意味合いも深いという理由で消されずに残されているのだそうです。
アンコール・トム・・・「大きな都(町)」の名の通り、
周囲12kmの城壁に囲まれている大きな遺跡。
・バイヨン・・・・・・・・アンコール・トムの中央にある寺院。
観世音菩薩の四面塔が54ある。
こちらがあまりにも有名な四面塔の1つ。幾人もの製作者がいて表情が一つ一つ異なっています。
上の写真のものはその中でも最も美しい微笑みと言われ、また比較的低い位置にあるので絶好の写真スポットとなっていて場所の取り合い。遠景を撮影するのは至難の業です。
通路が狭い上に順路がはっきりしていません。やはり出来るだけ人の少ない時期に再訪するのが良いのかも。
このバイヨン、思ったよりも随分複雑な造りです。
15分ほどの自由時間があったのですが、紙面塔に囲まれた規則性の無い通路を通っていると、集合場所を見失いそうです。
こんな感じで54個の塔が建っています。
バイヨンで面白いのはアンコール・ワットの壁のレリーフが宗教や政治について描かれているのに対して、庶民の日常生活が描かれていることです。戦闘場面や料理、いたずら、建築作業、踊り、病気など、びっしり描かれたレリーフの内容を1つ1つ眺めるにはとてもたくさんの時間が必要です。
・象のテラス・・・・・王族が閲兵を行った王宮前のテラス。
象がハスの花を鼻で絡め取っている像です。
下はテラスを支えるガルーダとガジャシンハ。もともと屋根があったとかで、鷲の鼻まで残っている貴重なレリーフです。
・ライ王のテラス・・ライ病だったと言われる王の像があるテラス。
タ・プローム・・・・・・・樹木による侵食と苔むした状態が神秘的な寺院。
本当にここでは鳥肌が立ちました。
増築が繰り返されたため迷路のようになっている上に、巨大になった樹の侵食を受けてほとんどの建物が崩れかけているのです。
自然の力を明らかにするために樹木の除去や大掛かりな修復をしていないのだそうですが、ここも美しいデバター(女神)のレリーフが多数あります。
バンテアイ・クデイ・・ヒンドゥー教寺院と仏教寺院の様式が混在している。
現在も僧侶が生活しているが、
傷みがひどく崩れているところが多数ある。
スラ・スラン・・・・・・・・王の沐浴のための池。
蛭でいっぱい、だそうです![]()
プノン・バケン・・・・・アンコール三聖山の1つで、
夕陽を眺めるスポットになっている。
この日はかなり霞んでいましたが、アンコールワットが深いジャングルの中にあることがわかります。
しばらく待っていると陽が傾いてきました。
でもここ、下から見上げるとこんな感じ。お気づきですか?
遺跡だからって、観光客がどっさり来るからって、手すりも囲いも何にもあるわけじゃ無いのです。
遺跡の壊れそうな奥行きの無い急な階段をひたすら登って夕陽を堪能した後は、
こうやって降りていきます。
ある意味感動的。
バンテアイ・スライ・・郊外にある「女の砦」。小さな寺院だが、
他の遺跡よりも硬い紅色砂岩で作られているため
レリーフの保存状態がとても良い。
"東洋のモナリザ"は現在立ち入り禁止区域。
実に細かく美しいレリーフの数々。ガイドさんは何十回、何百回訪れてもまだ全く飽きない遺跡だと言っていました。修復が済んで、もう少し近寄って見られる場所が増えると良いのですが。
東洋のモナリザは見られないけれど、ガイドさんが「2番目に美しい」と説明してくれたデバター像。
でもこれもかなり遠い位置からしか見られません。本当に残念。
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シェムリアップ地域の遺跡は数百あるそうです。
今回のツアーに組み込まれていない遺跡の中には、水中にあるものなど興味をそそられるものがまだまだ幾つもあるのです。
シンガポールに滞在している間に、再び訪れることはできるかなぁ。。。。。。