先日、昭和記念公園の花火に向かう途中、日産村山工場跡地から遠くに解体中の煙突が見えた。旧立川市清掃工場の解体だ*1。高さ100m。高光度航空障害灯、通称「ピカピカ」が輝いていた。傍らにタワークレーンが建てられ、光が丘清掃工場の解体と同様な形になっている(右側の煙突)。
新清掃工場は昭和記念公園玉川上水口のすぐ隣に建てられた。いつも花火行くときに駐輪場となる広場のすぐ向かいである。
この新清掃工場には「クリーンセンターたちむにぃ」という愛称が付いている*2。「チムニー(chimney)」とは煙突のことだが、ここの煙突は旧清掃工場より低い59mしかない。
ちなみに上記写真で左に見えるもう1つの気になる煙突は、すぐ近くにある小平・村山・大和衛生組合の清掃工場の煙突で、こちらも高さ100m。高光度航空障害灯が付いている。遠くから見ると、まるで双子のように同じような煙突が並んで立っているのが特徴的で、良きランドマークでもあった。
実はこちらの工場も建て替え中で、この煙突も間もなく解体される*3。既に大半の施設は解体されており、2本あった煙突のうち1本も既に姿を消し、現在は一部の焼却炉とこの煙突のみが残っている状態。新工場は、やはり59.5mと低い煙突で、付近の景観も大きく変わることだろう。
練馬区役所展望フロアから見た両煙突(左が旧立川市清掃工場)。雨上がりで心地よく煙を吹いている。右の小平・村山・大和衛生組合には、既に解体されてしまった3号ごみ焼却施設の煙突も見えている。(11.12.3)
ところで、両工場とも新しい煙突はなぜ59mという半端な高さに拘るのか。答えは簡単、60m未満なら「航空障害灯がいらない」から*4。
*1 立川市旧清掃工場解体工事
http://tachikawa-gds.info/
*2 施設紹介 - 立川市クリーンセンター「たちむにぃ」
https://www.taes.ebara.com/introduction/
*3 新ごみ焼却施設整備・運営事業 - 小平・村山・大和衛生組合
http://www.kmy-eiseikumiai.jp/03_singomi_zigyougaiyou.html
*4 航空障害灯/昼間障害標識の設置等に関する解説・実施要領 - 国土交通省航空局交通管制部管制技術課航空灯火・電気技術室
https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/pdf/oblobm20221122.pdf