新型コロナの影がじりじりと迫る今日この頃ではあるが、11日、3回目の大腸カメラを受けるべく、前回と同じ病院へ向かった。
1回目(※こちら)と2回目(※こちら)については以前の記事にそれぞれ詳しく書いてあるので参考に。
昨年、2回目を受けてポリープを切除した際に、次は2年後くらいに受けて欲しいと言われたのだが、昨年の健康診断で便潜血のため今年もやって来いと言われたので予約。
いつものように受付を済ませたら血圧測定。歩いてきたためか上が158と高い数値が出る(普段120前後)。後で落ち着いたらもう1度測ってみることにする。
下剤を飲み始める。マグコロールP。飲みやすいスポドリ味とは言え、1.8リットルはなかなか苦痛。容器の中で泡立っていたりして飲む気が尚更失せてしまう。
飲み始めて1時間くらいすると水状の便が出始める。10回くらい出すころにはきれいになるはずだ。
下剤を飲み終え、ペットボトルの水も1本追加で飲んだ。既にトイレに10回くらい通ったが一向にきれいにならない。
追加の下剤を飲まされた。名前は見えなかったが、目薬くらいの容器に入った粘液状のもの。苦いので薄めて飲んだ方がいいでしょうとのことでコップ半分くらいに薄めて飲む。それほど苦いものではなかった。
しばらくトイレに通って、まだきれいにならない。看護婦が「奥の手」浣腸をしますと言い出した。浣腸なんかされるの赤ん坊の頃以来。その前に再度血圧測ってとのことで測ってみたら上が140まで下がっていた。
ベッドに左向きに寝かされズボンとパンツを下すように言われる。お尻に容器を差し込まれる。もちろんこの段階では鎮静剤など使ってないので、かなりの刺激がある。薬剤が注入される。腹の中が膨張感が凄く、これはかなりきつい。「ヤバイ、出そうだ」と言ったものの、「看護婦は5分くらい我慢してからトイレ行ってくださいね」とあっさり。5分も待てそうにない。
「では最低でも1分は待ってください」。1分すら危ういかも知れない。トイレに駆け込む。
一気に放出する。お腹が強烈に痛くなった。急に寒気がして油汗が噴き出してきた。次から次へと水状の便が出てトイレに座り込んだまま立てない。これは辛い。
なかなかトイレから出られず、心配したのか看護婦がトイレまで来てドアを叩く。「もう少し待って」と言い返すしかない。
しばらくして少し収まりトイレから出られた。寒気が凄い。血圧を測ってみましょうとのことで再度測ったら上が120まで落ちている。急に血圧が下がったので寒気がしたのでしょう、少し休むようにと処置室のベッドで寝かされた。
浣腸で完全に体調が狂ってしまった。残念ながらこの時点でもう大腸カメラまで辿り着く体力はない。
起こされて先生のところへ行く。途中にトイレに寄る。まだきれいな便にはならない。もう1回血圧を測る。上は120程度を保っており危ない状態ではない。
先生と話して、今回は断念することを決めた。昨年、ポリープ切除しており、大腸の病気はそんなに早く進行するものではないので、次は1年くらいしてコロナが落ち着いたら改めて受けてみてくださいとのこと。今度は前もって便を柔らかくする薬も使いましょうと言われた。
以前、2回とも何事もなく進んだのに、今回の原因は何だろう。食べたものを思い浮かべてみる。1週間前からの食べてはいけないもののリストに野菜や果物等の繊維類の他に「乳製品」と載っている。2日前にヨーグルトを食べてしまったのを思い出した。前日のおやつにミルクティーも飲んでいた。これらが原因だろうか。次は注意したいと思う。
病院を後にする。処置費はわずか440円であった。
歩いて帰ることもできそうだが、タクシーに乗った。正解だった。途中でお腹が急激に痛くなった。家まで無事着いてくれと祈るのみ。家に戻ってトイレへ直行。激しい下痢が出る。
ここからが地獄。お腹が痛くてトイレから立てない。痛くても出るべきものが出てこない。1時間くらいトイレに籠ったまま出られなくなってしまった。
ようやく落ち着いてトイレから出てきたものの、10分もしないうちにまた痛くなりトイレに向かう。透明な粘液がもの凄い勢いで出る。1回目、2回目は出すべきものを出し終われば下痢はピタリと止まった。今回は追加の下剤や浣腸の影響が大きく出ているようだ。
以後、夜までこの繰り返し。お腹の中は空っぽなのに下剤の刺激で粘液のみが出る。早く下剤の効果切れてくれと願うばかり。お尻が傷だらけで痛い。腸液はアルカリ性なので皮膚にダメージを与えるのだそうだ。ウォシュレットが欲しいが、自宅のトイレは旧式。痛くて紙で拭けないからシャワーで洗い流すようにする。
寝るのが不安。夜中に漏らしたりしたら大変だ。何事も起こるなと願って布団へ入る。間もなく腹痛が来てトイレに駆け込む。突然グラリと揺れた。トイレにいるとき地震が来ると怖い。
以後、夜中に2回トイレに向かった。いずれも粘液の勢いが弱まらない。口の中が乾いている。脱水症状を起こし始めているようなので水分を取る。スポーツ飲料を水で半分に割ったもの。こんな時はアイソトニックよりハイポトニックが良いと何かで読んだ。昨日の下剤の味を思い出してしまった。
夜が明けて日曜日。相変わらずお腹の調子が余り良くない。オナラを出そうとして力を緩めると中身が出てしまうような状態。明日から仕事は大丈夫なのだろうか(筆者の勤務先は零細なので、コロナであっても休みにはならない)。
昼食を買いに行くついでにドラッグストアで下痢止めと紙パンツを買う。別居の高齢の親が紙パンツを履いているのだが、まさかこの歳で自分もお世話になるとは思わなかった。下痢止め薬は「ビオフェルミン下痢止め」。普段常備しているビオフェルミンベースの下痢止めなので信用していいだろう。さて効果は如何に。
今回は大腸検査で却って健康を乱してしまった。3回目なので大丈夫だろうとすっかり油断してしまっていたが悪かったのだろうが、こういうこともあるのだという貴重な体験となった。次回は検査前の食べ物には気を付けていきたい。