Windows XP → 7へ移行 (その3) | 打ち上げ花火

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今回はようやくWindows 7のインストール。
CDドライブにWindows 7のCDを入れ、BIOSでブート先をCDドライブにして再起動。SSDの空き領域にパーティションを切って (65535MBつまり64GBとした) そこにインストール。何回か再起動のうち、デスクトップが現れて使えるようになった。

エアロを消せ
まず最初にやるべきことは、Windows Aeroを無効にしてクラシックモードに変えることだ。筆者はWindowsはクラシックモードでなければ使わない。ましてVistaから導入された水色で半透明の窓枠は気に入らない。特に右上の赤くてでっかい×ボタンは大嫌いだ。
画面の何もないところを右クリックして個人設定からベーシックテーマとハイコントラストテーマ内の「Windowsクラシック」を選ぶ。



続いて下段にある「デスクトップ背景」を選択して壁紙を剥がし、背景の色を黒単色にする。
その隣の「ウィンドウの色」をクリックしてカラー設定のダイヤログを開き、アクティブタイトルバーの「色2」を「色1」と同じ色にする。同様に非アクティブタイトルバーも色1と色2を同じ色にして、タイトルバーのグラデーションをなくして1色にする。これでWindows 95と同じ色調になるのだ。



さらにサウンドは鳴らさないので「サウンドなし」に、スクリーンセーバーは「ブランク」に設定する。

ドライバ類のインストール
画面回りの設定を終えたら、次はinfファイルことチップセットドライバを入れる。Intelのサイトであらかじめ入手しておいたドライバ infinst_autol.exe を実行し、再起動する。本来なら真っ先にこれをインストールすべきなのだが、7の外観が余りに許せないので先に画面デザインを変えた。

その後はオンボードデバイスのドライバを入れる。AUSUのサイトでP5K-E用Windows 7ドライバを入手してインストールする。

そしてVGAドライバを入れる。nVidiaのサイトからGeForce 8シリーズ用最新ドライバを入手してインストールする。余計な機能は入れたくないので、カスタムインストールを選んでグラフィックドライバのみ入れるようにする。



再起動後はデバイスマネージャで「?」が付いてないことを確認する。これで第1段階は終了。

勝手に入れようとするGoogle Chromeにご用心
次にアンチウイルスソフトを入れる。筆者は以前は有償のウイルスバスターを使っていたこともあるが、現在は無料で使えるavastを入れている。最新版をダウンロードしてきてインストールする。標準インストールで入れようと思ったが……おいおい、ちょっと待て。「Google Chromeをデフォルトのブラウザとしてインストールする」「GoogleツールバーをInternet Explorerにインストールする」だと? 冗談じゃない。筆者はあくまでIEを使いたいので、Chromeなど入れられてたまるか。IE用Googleツールバーも全く必要ないので、この2つのチェックボックスは必ず外すこと。日常パソコンを使う上で非常に重要なアプリケーションである標準ウェブブラウザを勝手に変えてしまうオプションが最初から選択されてるなんてパソコンを乗っ取るようなもの。これ自身がまるでウイルスだ。諸氏も騙されないように注意されたい。これは「ついうっかり」を防ぐためにも、初めはチェックされていない状態にすべきだろう。


Google ChromeとGoogleツールバーは外すこと

このような挙動を見せるソフトは他にもある。気づいた範囲では、Adobe Flash Playerがそうだ。オプションのプログラムとして、Google ChromeとGoogleツールバーがデフォルトでチェックが入っている。安易に標準インストールしてしまいブラウザが勝手に変わってしまったと嘆く前に、よくチェックすること。


Google ChromeとGoogleツールバーは外すこと

他にも欲しくもないものをこっそり勝手に入れてくるインストーラは存在する。古くはJWord、最近ではキー入力の内容を中国へ送出していたというBaidu IMEなどが挙げられるだろう。

Windows Update
ここでようやくWindows Updateを行う。100項目以上で2時間近く掛かった。

キーアサイン変更
次はキーアサインの変更。筆者はAの左にCtrl、1の左にEscがないと使えない人間なので、ChgKeyというフリーウェアでキーの割り当てを変更する。その際使わないWindowsキーやアプリケーションキーなどに全角/半角を割り当てておく。こうするとIMEのオンオフがこれらのキーでも行えるので便利なのだ。



視覚効果無効
先ほどクラシック画面にしたが、他の項目もここで徹底的にクラシック仕様に変えておく。コントロール パネル - すべてのコントロール パネル項目 - パフォーマンスの情報とツール - 詳細ツール - 視覚効果の調整を選んで、「パフォーマンスを優先する」をチェック。こうする下段の項目からすべてチェックが外れてしまうので、「アイコンの代わりに縮小版を表示する」と「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」を改めてチェックしておく。

ついでにコンピュータのパフォーマンス評価なんて項目があったので試算させてみた。プロセッサ 7.1、メモリ 7.1、グラフィック 3.3、ゲーム用グラフィック 4.9、ハードディスク 7.7とのこと。満点は7.9。ハードディスクはSSDだから高いのは当然として、古いCPUとマザーでもプロセッサとメモリの項目は十分良い数値が出ているではないか。グラフィックスというのはWindows Aeroのための指標だそうだが、Aeroなんて真っ先に無効にしたからどうでもいい(笑)。



スーパーフェッチを無効化
発売当時、余り評判の良くなかったスーパーフェッチを無効にする。コンピュータを右クリック - 管理 - サービスとアプリケーション - サービスでSuperfetchを選び、スタートアップの種類を「無効」に設定する。

プリフェッチを無効化
同時にプリフェッチも無効にする。レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\PrefetchParameters
のEnablePrefetcherの値を0にする。

自動デフラグ停止
スタート - アクセサリ - ディスクデフラグツールからスケジュール設定を無効化する。SSDならぜひやっておくべき。

エクスプローラの設定
次はエクスプローラの設定。整理 - フォルダと検索のオプションを選択し、クリック方法を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」にする。さらにナビゲーションウィンドウを「自動的に現在のフォルダまで展開する」にチェックを入れる。

隣の表示タブをクリックし、「タイトルバーにファイルのパス名を表示する(クラシックテーマのみ)」、「隠しファイル、隠しフォルダ、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れる。「登録されている拡張子は表示しない」と「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外す。つまりシステムファイルや隠しファイルなども表示する危険な方向へと進んでいるのだが、コンピュータ内の資源はユーザーのものなのだから、隠しファイルなどはすべて見えなければ納得いかん。

クイック起動とタスクバー
Windows 7には標準でクイック起動が用意されていない。さらにタスクバーがアイコンになってしまった。隠れた窓を表示したい場合、XPの場合タスクバーの項目をクリックすれば窓が開いたのだが、7ではまずアイコンをクリックし、さらに出てきたメニューを選択しなければ窓が開かず2度手間になってしまう。そこでタスクバーとクイック起動を設定してXP並みの使い勝手に変更する。
タスクバーを右クリックし、ツールバー - 新規ツールバーを選択する。ディレクトリ選択のダイヤログが出るので、%appdata%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launchと入力して閉じる。タスクバー右端にQuick Launchという文字が出るので、タスクバーを右クリックし、タスクバーを固定するのチェックを外し、Quick Launchをスタートボタンの隣へ持ってくる。Quick Launchの文字を右クリックして、「ボタン名の表示」と「タイトルの表示」のチェックを外す。

タスクバーの方は、最初から表示されているアイコンを右クリックして、「タスクバーにこのプログラムを表示しない」をクリックする。続いてタスクバーの何もない部分を右クリックし、プロパティの「小さなアイコンを使う」と「タスクバーがいっぱいの時に結合」を選択する。

ほら、XPっぽくなったでしょ。



ログオン画面の変更
デフォルトではユーザー画像は花の写真になっており気に入らない。またログオン画面の画像も気に食わないので変えてしまう。
ユーザー画像は適当な画像を用意し、コントロールパネル - アカウントの画像の変更で行える。ここでは黒1色の画像を用意して差し替えた。

ログオン画面の背景も変えることができる。まず1024×768ドットの絵を用意し、c:\windows\system32\oobe\infoディレクトリに保存する。レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Authentication\LogonUI\Backgroundを開き、OEMBackgroundという項目の値を1にする。これでok。


黒1色のログオン画面。Cool! 素晴らしい! ワンダフォー!

メールとブラウザの設定
次はメールとブラウザの設定。しばらく探し回ったが、メールソフトが出てこない。何と、Windows 7には標準でメーラーが付いていないのだ。好きなものを入れてくれとのこと。恐れ入った。95の頃ですら既にメーラーは添付されていたのに……。Windowsの退化は確実に進んでいる。今回はMicrosoftが用意してあるWindows Liveメールというものを入れた。UIがかなり変更されており分かりにくい。やっとアカウント情報のコーナーを見つけ出し、XPのOutlook Expressでファイルにエクスポートしておいたアカウントを読み込む。

ブラウザの方は、Internet Explorer 10が入っている (7 SP1ではIE8が標準だが、Windows Updateで10に変わったようだ)。XPのお気に入りディレクトリに入っている内容を、7のお気に入りディレクトリにコピーする。cookieはXPのIE8でテキストファイルにエクスポートしたものを7のIE10にインポートすれば転送完了。

これで何とか使えるようになったかな。



今週はここまで。