ジリジリと円安が進んでいます。ドル・円は東京序盤に、一時159円台に乗せ、4月29日以来の高値を付けました。160円に接近したことで、メディアの神田詣で忙しくなりそうです。
これまで上値を抑えてきた158円台を突破したことで、いよいよ160円台が視野に入ってきました。前回4月29日に160円台まで上昇した際は、158.70円超あたりから急騰してあっという間に160.17円を付けました。
ただ、今回は、値動きが緩慢です。この動きでは、介入の理由にはならないでしょう。また、ドルインデックスも上昇しており、円が狙われているというには不十分です。テクニカル的にも、21日線とのかい離率が1.23％付近なので、特に過熱しているとは言えないでしょう。この状況では、160円台に入っても介入が実施される可能性は低そうに思います。
ただ、ドル・円は過去10営業日で陰線がわずか１本、値幅は小さいですが、一方的ということもできます。多少の調整が入る可能性には留意しておきましょう。特に今夜は、予想とのかい離が大きいPMIの発表があります。予想を多少下回っただけでも、利食いのきっかけになり、水準を引き下げることも想定はしておきたいです。もっとも、そこは押し目買い場面になるとみています。