<6月13日のポイント>日銀会合後はまたまた円安か | 佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

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昨日のドル円は往って来いでしたね。米消費者物価指数が予想と0.1~0.2%のかい離で、157.30付近から155.75前後まで下落するとは、意外でした。それだけ、利下げ期待が大きいということなのでしょう。
 

その反動が出たのが、米連邦公開市場委員会(FOMC)です。ドットチャートは年内の利下げを3月時点の3回から1回に減少を示唆しました。これを受けて、156円台後半まで急反発し、今日は157円台前半まで水準を引き上げ、昨日の下げは帳消しにしています。
 

株式市場は、パウエルFRB議長がインフレ予測の上方修正について「保守的な見積もりにすぎない」と述べたことを好感、ナスダック総合株価指数とSP500は3日連続で最高値更新です。
 

そして明日は、日銀金融政策決定会合です。日経が、今日の午前中2時、FOMCの直前にどさくさに紛れて“金融政策決定会合で、国債買い入れの減額を検討”という記事を流しています。国債買い入れ額の減額は、すでにある程度予想されています。
 

これを日経が出すことによって、さらに周知が進み、実際に減額してもサプライズは少いでしょう。また、先日、帝国データバンクが発表して5月の倒産件数は1000件を超え、12年ぶりの高い水準となったそうです。目先、積極的な金融引き締めは難しそうです。
 

明日の金融政策決定会合で、国債買い入れ額の減額が決定しても、その後の金融引き締めは緩やかになるとの見方から、会合後はまた円安に振れやすいように思います。昨日の下落で、円ショートも多少減少したでしょうし、158円を突破出来れば、160円を目指す可能性もあるとみています。
 

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