日本の10年債がついに1%を超えてきました。2013年5月以来およそ11年ぶりだそうです。10年債は住宅ローン金利を左右します。実質賃金が減少する中、経済活動に少なからずネガティブな影響がありそうです。
そして、為替をやっていると気になるののが、スワップ金利に影響する短期金利です。2年債をみると、0.34%台に上昇しており、これは2009年6月以来の水準です。スワップ金利は、金利差ですので、いまのところ日本の短期金利の上昇により、スワップ金利の妙味がなくなったということはありません。
ただ、徐々にですが、ドル買いで入ってくるスワップ金利が減少していることは頭に入れておきましょう。ドル売りで仕掛けてくる向きが徐々に増えてくるということです。また、短期的には、157円台は5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に介入が実施されてとみられる水準です。また、介入をできるかは疑問ですが、売りが出やすい価格帯ではあるでしょう。中長期では、ドル円が中長期で上昇するとの見方には変わりはありません。ただ、いままで以上に押し目買いに徹しようと考えいます。
また、直近の値動きとして気になるのが、クロス円の強さです。ユーロ・円は直近12営業日で陰線2本、キーウィ・円に至っては5月2日からの14営業日で陰線が2本しかありません。ドルが主要通貨で弱いこともありますが、少しワンサイドゲームになり過ぎているようにおみます。ここ数年、円が弱いことから、陽線が続くことは多くありますが、その都度、調整安場面が起きているので、そろそろ注意した方がよさそうです。