12月31日のポイント― 来年は動くかな | 佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

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FOREXを中心に、マーケットの鼓動をお伝えします

今年も終わりますね。今年の最後は、いまの円の独歩安となっています。もう31日なので、ドル円が11月24日に付けた年初来高値115.52を取れるかは微妙ですが、12月の陽線引け、そして年足の陽線引けはほぼ確定です。
 

ドル円が年足で陽線となったのは、2015年以来ですから、6年ぶりのことになります。年間の値幅が小さかったこともあり、2016年~2021年まで円高になったという気もあまりしません。ただ、チャート的には今年3月の陽線で、下降トレンドをブレイクし、9月まではトレンドレス、そして10月以降、上昇トレンドに入っています。115円台は、2017年3月以降、何度も上値を抑えられた場所であり、簡単には突破できないかもしれませんが、この水準を上抜くと、2017年1月の高値がある118円台や節目の120円を視野に入れた展開となりそうです。
 

ただ、ドル円の年間値幅が少なくとも10円前後と考えると、どこかで110円付近まで押す可能性もありそうです。どのタイミングかを推し量るのは難しいですが、米2年債と10年債のスプレッドが0.2%くらいまで縮小してくると、株式市場が動揺してきそうですし、危ういかと思っています。
 

いま、市場はFRBのテーパリング、そして利上げを織り込みながらドル買いに振れています。アナリストレポートなどもみても、そのほとんどが、ドル高・円安予想です。この状況では、何らかの形(株価のクラッシュ、要人発言等)でその巻き戻しが起きると、相場としては面白くなりそうです。少なくとも、金利面などからドルが買われる相場よりは、ボラティリティが上がりそうです。
 

相場を張っているうえで、一番困るのが、相場が動かないことです。その意味では、来年のドル円のボラティリティは、今年よりは高くなるかと思っています(希望的観測)。
 

それでは、来年もがんばっていきまっしょい!

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