具体的な例
ちょっと前に、販路拡大に関してアドバイスをいただく機会が有り、
どうすればうまくお客様に伝わるかという相談をしたところ、
「お前のところはホームページにしろパンフレットにしろ具体的な使用例、実用例がない」
という指摘を受けました。
実際に、機械の紹介や、製品の種類の紹介はしても、
ユーシ・イレブンの箱を使うとどういう感じになるのかというのが簡単に想像できる作りには全くなっていませんでした。
どんなに自分たちの技術の自慢をしても、それをどのように活用して頂けるかという部分に関して
お客様の発想に頼り過ぎていたことを反省しました。
ちょっとこの反省を基に少しづつ改善していこうと思っています。
体調管理
大企業ならともかく中小企業だと社員が一人休んだだけで作業が滞ってしまうということが有ります。
特に特殊な作業に習熟した人で、
その人が休んでしまうとその作業のやり方さえも誰もわからない事態になることもあります。
でも、社員も人間なので突然体調不良に陥ってしまうこともあります。
日々、仕事に追われていると慣れた人に仕事を任せてしまって、
いざ何かがおこると慌てるということが無くなるように
普段からより多くのことを、より多くの人が関われるようにしていきたいです。
表現方法
箱の表現方法はいくつかあるのですが、
形
大きさ
重さ
色
等に大別されるかと思います。
「色」と書きましたが、紙そのものの色のほか、
印刷、表面加工、箔押しなども要素になると思います。
印刷と、箔押しは二次元的な表現なので同じように考えてしまいがちなのですが、
結構特性が違うと思っています。
基本的に印刷の方が表現力が豊かで色々と融通も利く印象ですが
箔押しは使いようによっては印刷では表現できないデザインを行うことが出来たりします。
特にメタル的な光沢は、ホイル紙を使う等の方法以外だと最も手軽に印刷では出来ない表現ができます。
その他にも、箔押しをする際には熱と圧力をかけるため紙が圧力をかけられた分へこむのですが、
それもうまく活用できると立体感が生まれたりします。
逆にへこむ分、意図したデザインより太ったような感じになってしまうこともあります。
この辺の特性をうまく活用すると、コストをそんなにかけなくとも高級感を演出させることが出来たりします。
アイディアは単体で考えてもなかなか浮かばない
仕事をやっていくうえで良いデザインとか良い方法とかを模索するのですが、
そう簡単に良い発想は出てきません。
とくに一人で悩んでいたり会社内のみでアイディアだしをしてもうまくいくことはほとんどありません。
発想のパターンはどうしても似通ったものになってしまいがちだし、
できればマンネリは避けたいです。
そのためお客様からの要望や意見などを取り入れて化学反応をおこすことで
個性的な製品にしていくことを良くします。
これはこれで今までの方法と全く違った方法を模索しなければならない事も多々あるので大変ですが、
やったことのないことは今まで世の中に無かったものである可能性が高いのでやる気につながります。
今後はよりスムーズにお客様の想いとユーシ・イレブンの技術が融合できるようにしていきたいと思っています。
新たに始めることにはエネルギーがいる
箱の仕事をしていると、新たなブランド立ち上げにかかわることがあったりします。
ユーシ・イレブンがお手伝いできることは基本箱作りだけなのですが、
その箱作りに関してだけでもゼロから始めるとすごい大変です。
色一つとっても
イメージカラーをどう生かしていくか、
全体の色として使うか
ワンポイントとして使うか
あえて使わないか
などどの条件が一番いいかなんて言う正解は無いので悩みます。
それが、形や重さ、手触りなどなど選ばなければいけない条件は膨大な事になります。
そのため、ユーシ・イレブンの工場には、
過去に作成した箱を手に取れる場所があり、
社内の設計者はもとより、社外のデザイナー等に見てもらい
参考にしていただいたりしてなるべくショートカットをはかっていますが
それでも大変です。