産土神社鑑定士 真壁辰郎です。
東京は
いいお天気の一日でした。
近所の公園の桜も
ほぼ満開となっています。
ほんとうならば週末は
花見客で盛況だったことでしょう。
駅のエスカレーターに乗って
降りている時
目の前に立っていた女性の髪留めに
ふと目がとまりました。
20代前半くらいの
とてもスタイルのいいお嬢さんで
ポニーテールのようにして
髪を束ねておられたのですが
その髪留めが
大きめの三角の形状をした
七宝焼きでした。
見たところ
年代物の七宝焼きのように
感じたものですから
しばらく見つめてしまいます。
「ひょっとしたらお嬢さんは
この髪留めを
祖母から譲り受けたのではないか・・」
2～30秒の間に
そんな妄想も膨らみます。
とても素敵なアンティークの
七宝焼きの髪留めでした。
若い女性が
こういうものを大切に使って
おられるのを見ると
とても嬉しいですね。
時代はどんどんと
時短と便利な世の中へと
移り変わっていますが
日本の宝ともいえる
職人さんたちの逸品は
これからも若い方々に
受け継がれていくことを
願ってやみません。
これからは
物から精神を大切にする
時代へと移行していくわけですが
そうなりますと
昔からある
本当に大切なものに気づく方々も
増えてくるように感じます。
そこには
ゆったりとした時間が
流れていることでしょう。
「そんなに急いで何処へいく？」
その昔に
こんな言葉が流行りました。
人生は
とても短いですから
慌てずに歩むことも
日々を豊かに過ごすためには
必要なのでしょう。
古き良きものに触れてみたり
美術館に足を運んだり
そのような時間が
心に柔軟さを与えてくれます。
もちろん
神社参拝も。
いい週末を迎えられてください。
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