産土神社鑑定士 真壁辰郎です。
今日の大暑は
その名の通りとても暑い一日となりました。
大自然が
本格的な夏の到来を告げています。
ここ一週間で
二度ばかり表参道から青山あたりを歩きました。
土地勘のない方には
わからない話なので申し訳ないのですが
おつきあいくだされば幸いです。
私は
１９８４年～１９９２年までの８年間を
南青山で暮らしました。
この時期というのは
時代はバブルからバブル崩壊へと向かい
もっとも躍動的な時期だったといえます。
バブルのピークにむけた数年間というのは
街はそれこそエネルギーに溢れていました。
ジュエリーショップ、画廊、オープンカフェなどが
どんどんと出来て行き
ご存知のように
土地やマンションの値段などが
月単位で面白いように跳ね上がっていきました。
ピーク時には
私の住んでいたマンションのすぐそばの
月極駐車場の料金が
ひと月１３万になったのを
はっきりと覚えています。
そういうとんでもない時期にこの地で過ごせたことが
今では私のかけがえのない宝となっています。
そのバブル期における青山のシンボルとも言える建物に
ベルコモンズがあります。
多くの人達がこの建物に日々吸い込まれていき
それはまるで箱型の生き物のようにも思えたものです。
先日、前を通りますと看板が外されており
ビルはすでに閉鎖されていました。
その光景は
青山という街が
ひとつの時代を
確かに終えたということを意味しているように感じられます。
あれほど輝きを放ち続けたベルコモンズは、
役割を終えて眠りに着いたように見えます。
私は立ち止まってしばらく眺めながら
思わず
「お疲れさま」
と小さく呟きました。
青山という街も静かになり
当時の華やかさは
今はもうありません。
先々週
この青山の地でお生まれになられた方より
産土神社鑑定のご依頼をいただきました。
私は鑑定士として
自分の役割を果たし始めて
今日まで２１００名を越える方々の
鑑定をさせていただいています。
その中でも
青山でお生まれになられた方の
鑑定をさせていただくのは
初めての経験でした。
お生まれになられた場所は
私が８年間暮らしていた場所とは目と鼻の先。
とても新鮮で
かつ懐かしい思いで鑑定をさせていただきました。
「この辺りは
どこの神社が産土神さまになってくださるんだろう・・」
そういう思いが
心をよぎります。
つづく・・・
