ある首都圏の中堅塾で教務主任を勤めていた時のこと。TAPが分裂した前後に転職。SAPIXには残らなかった。トップは二人いらないからだ。
さて、元の話に戻る。新規展開ということで御三家を中心とする難関中学在籍の中学生のコースを設立。責任者に命じられた。
正直気乗りしなかった。
それまでの中学受験の指導経験で、御三家(麻布・開成・武蔵)受験の保護者の一部に辟易していたからだ。
気持ちは分かるが、熱心さの余りだろうが、突然やって来て、子供の成績が云々という相談を毎日、時には何時間も応対していたからだ。もちろん、保護者の不安解消やアドバイザーとしての塾の役割・保護者面談の大切さは知っている。
気がついてみると、生徒に教えている時間より保護者と話している時間の方が長い。だから中学受験では生徒の授業料と保護者の授業料として2倍頂きたいくらいだ。
(*未だに忘れられないのは午後の4時にやってきて、お忙しいところ恐縮です。先生は何時から授業ですか?今、よろしいですか?ときくから、7時から授業が入っていますと答えると、きっちり6時59分まで夫の愚痴を言い続け、大変お忙しいところ申し訳ありませんでした。もう授業ですねといって帰った。食事も出来ないうえ、プリントの印刷もできないで授業をせざるを得なかった。言葉が丁寧な保護者ほど要注意というのは全国の学習塾関係者であればご理解できると思う)
問題は一部に極めて理不尽なクレームをつけてくる保護者がいることだ。例によって曖昧なことを言いたくない。ここで理不尽というのは!1.対応が不可能なこと。2.入会前から公開している決めごとにクレームを言う保護者である。
「塾のトイレが汚いと」怒鳴られれば「私が、毎日掃除します。」と謝ることも、実行することも出来る。
一方で、「今の成績では開成中学に入れないので何とかしろ!」とか「授業料が高い!」と怒鳴られても、「それでは開成中学合格を確約します。とか「それでは、来月から授業料をただにします。」と答えられれる筈がない。
2、については、入会以前から費用は・・・でとか。祝日は休みであるとか、夏期講習は別料金であるとかhpや広告・契約書・塾の案内にも明記してあるのに、入った後で、そのことに文句をつける親である。
(ラーメン店でチャーシュ麺はいくらと、と食べる前に、店内にも明示してあり、hpにもいくらですと書いてあるのに。食べた後から高い!と文句を言う人は今までもいる。直接言わずに食べログに書くからたちが悪い)
成績順(*)にクラス分けしているから、一番多かったのは:
どうしてうちの子は、友達の誰々君より下のクラスなのか?納得ができない。・・・である。
だから、気乗りしなかった。
ところが、難関中学に既に通っている生徒対象のクラスを開設してみて軌道に乗ったが、何年たっても全くクレームがない。落ち着いたクラスだ。
そうか!わかった!と自分の認識不足を愧じた。
合格者の保護者は違うのだ!
そういえば理不尽なクレームをつけてきた保護者の子供はたいていは残念な結果であった。
(*)もちろん、現場を知り尽くしている人間としては、これはたまたま、ここ数か月の試験の成績でクラス分けをしています、一時的なもので、決して能力別ではありません。例えばマラソンでもスタートから飛ばす選手とと、後半追い上げる選手がいるように、現時点での理解力や到達度によってお子様に最適なクラス編成をしていることはご理解いただきたい。と申し上げるのだが、それを理解している保護者はクレームを言ってくるわけはないので・・・












