2021年7月27日
この記事を書いたのは 東海大学潜水訓練センター ライセンス番号 2119 であるものです。 命に関わるダイビングの情報については責任を持つという立場から匿名ではありません。 必要に応じてお電話ください。
高知県柏島で体験ダイビング中の死亡事故が起きましました。
お悔やみを申し上げます。
ここは岡山に戻ってからよく行きましたダイビングスポットであり現地の状況もよくわかっております。
私がオープンウォーター講習をした時の 訓練生 が インストラクターをしていた時もあります。
ヤフーのコメントが無茶苦茶であります。
「現在削除されています」
これは体験ダイビングと言って全く初めてのお客様をダイビングの体験をさせると言うものですから中性浮力が取れていないとかプールで講習を先にすべきだということは全く的外れです。
オープンウォーターと限定水域という言葉があります。
オープンウォーターというのは実際の海をオープンウォーターと言います。
それに対して安全をより確保する場合にプールとか、あるいは入江の中で潜る場合を限定水域と言います。
限定水域というのは柏島の場合にはプールがありませんから浅瀬の 入り江 でも限定水域となります。
柏島は非常に安全なところで全体が湾のようになっています。
立場上、ダイビングの指導団体や海上保安庁がコメントを出せるわけはありませんからしょうがなく、ど素人のコメントを引っ張ってきたとしか考えられません。
全くの初めてのお客様ですから中性浮力やライセンス機材こういったものは全く関係ありませんね。
担当インストラクターのミスです。
ダイビングショップのオーナーさんにも聞いた上で申し上げます。
二人のカップルを体験ダイビングさせるときに 一人を水中に残して もう1度浮上したところが 間違っているんです。 二人同時に 潜水 させるべきであり 一人が 沈まなければ その段階で体験ダイビングを中止するべきだったのです。 ダイビングの事故は陸上で発生すると申し上げてるとおりです。 事前にブリーフィングをして 二人が同時に潜れなかった場合には ボートにいる一人は 海の上で 待機して 絶対に 指示がある まで動かないように といって水中のお客様のコントロールに行けば よかったわけです。
元々体験ダイビングというのは 本格的にダイビングを 希望されない方が行うわけですから ボートダイビングの必要はないわけです。
猿 が 御堂 というビーチエントリーのポイントがありますから こちらで体験ダイビングをすればよかったわけです。 わたしならビーチポイントでちょびっとだけでも潜らせて ダイビングをしましたね。良い経験でしたね 。と言って証明書でも発行して終わりにします。
さてダイビング業界の問題は三つあります。
一つは ダイバーを育てるための講習をするよりダイビング器材を販売した方が儲かるということ。 例えばあるレギュレーターはアメリカ合衆国では 1万円 ちょっとで 販売しています 。 日本では同じ 物が10万円 以上 で売っています。 ただし規格が違うので直輸入はお勧めしません。
講習は外部の業者に委託して機材販売をするセールスマンがいます。
全国的に有名な激安ダイビング器材販売会社の 関連ツアーが 新婚旅行 のためのリフレッシュダイビング で 死亡事故を起こしました。
その激安ダイビング機械販売会社は当社は 死亡事故とは無関係であると発表いたしました 。
調べてみると 別 会社を作って ツアーはそちらに任せているわけです。 ツアーは採算度外視でそちらに丸投げをして 器材販売の方で儲けているわけです
ですから当社の事故ではないというのは事実でありますが 法人を分けているわけです
機材の激安ショップというのがありましてネットでも販売しています。
全国に展開している大手の激安ショップに行きましたけれども売ってる人は販売専門のスタッフでスキューバダイビングのことは何も答えられませんでした。
私がインストラクターだということが知らないものだから ふらっと寄ってみると 嘘を言って機材を販売している訳です。 エマージェンシーフロートとリフトバックの違いがわかっていませんでした。 外部から充電できないダイブコンピューターを充電ができると 嘘をついてお客様に売っていました。
最も悪質なのは ナイフを売っているわけです。 今なら半額ですとか言って売っています。 秋葉原連続殺傷事件を受けて この刃渡りの ナイフ は所持が禁止されることになっている時です。 禁止される前に激安で売り払おうということですね
絶対に 激安 ダイビングショップが教えてくれないことがあります。
レンタル機材の方が安全であって マイ 機材の方が危険だということです。
と言いますのは機材が故障して事故が起きた場合のことを考えてください。
自分で持っている マイ 機材の場合は 持ってる人間に 責任 があります。
レンタル器材が不具合を起こしたり故障して事故が起きたならば貸した側の法的責任が問われます。
ですから初心者は機材は買わないようにするべきだんですけれど絶対に教えてくれませんよね。
なぜ激安でダイビング器材販売ができるかと言うとネットで売った場合にはアフターサービスが要りません。説明もいりません 。
インストラクターの資格を持ってる人を販売スタッフにすると 人件費がかかるからです。
ダイビングの機材のお値段はメインテナンスとアフターサービスと説明を含んだ費用とお考えください。 特に重要なのは リコールがあります。
私が持っているレギュレーター も 不具合がみつかり すぐに 買った コースディレクターから連絡がありました。
同じ製品をネットや海外輸入した人は今も不具合があるレギュレーターを使ってると考えられます。
機材を家で保管するときにどのように置くべきか?
B Cをタンクに取り付ける方法はどのようにすべきか?
このあたりもしっかり説明を聞いたりわからなくなったらまた質問に行ったりできるショップを選ぶべきです。
2番目は慢性的な人材不足ですがその人材不足が季節によって非常に偏っているわけです。
夏に有名なダイビングのスポットに行きますとこんなにダイバーがいるのかというぐらい多くのお客さんがつめかけていています。
一方で冬に北陸とか山陰のダイビングスポットに行けば誰もいないわけです。
ダイビングを始められる方はゴールデンウィークや夏休みを避けることをお勧めします。 何も向こうが忙しくて 値段も高くなり 目が行き届かない時に行く必要はありません。
3番目は減圧理論の軽視です。
ダイビングの減圧テーブルが対数曲線になってるということはご存知でしょうか。
体の中に窒素が溜まった時に瞬間瞬間(dt)の排出量(dv)は窒素の残留濃度に比例いたします。
微分方程式をとけば対数曲線になるわけです。
反比例のグラフを積分すると自然対数になります。
インストラクターの中で微分方程式の理論がわかってる人は1%もいないと思いますがこれは必要なんです。
ところがこういう話をするとお客様に嫌われます。 マウントを取るとか 偉そうにすると言われます。
本来はここの部分が一番大切なはずなんです。
しょうがないからこういう例えの方が分かりやすいと思います。
「おしっこをする時にたっぷり入ってる時には勢いよく出るけれどもだんだん無くなってくるとしょぼしょぼ出るでしょう。
最初の方がドバドバ出るから後になった方が窒素が減るのが少ないんです。
だから最初に深いところに潜った方がいいんです。」
これがありますから1日に2本潜る際には常に深い方が先です。
1回のダイビングでも最初に深いところに行って後は少しずつ浅いところに向かうのです。
潜ったり上がったりの繰り返しは非常に良くありません。
のこぎり型ダイビングと言って非常時以外はやりません。
特に南の島のリゾートに行って本を読んだりテストを受けるの嫌ですよね。
ですからリモートとか教材であらかじめ勉強してくれで終わるわけです。
DVD を 渡して見といてね 。 で 終わりというところもあります。
これではねその場で質問したりすること出来ません。
さてこの死亡事故の本質を申し上げます。
言える範囲のギリギリのところまで申し上げます。
上で述べたノコギリ型ダイビングをしています。
それはダイビングを教えた経験がないからでしょう。
一体どこのショップでしょうか?
立場上 はっきり書けませんがヒントを申し上げます。
これにつきましてはオーナーさんと直接話をしました。 かなり憔悴しきっておられました
ただ私は1インストラクターとして ネットの風評被害を避けるために記者会見をして認めるべきであると申し上げました。 ただ決して悪徳なダイビングショップではありません。 オーナーさんも真面目な方ですし 安全管理が行き届いているショップだけに残念であります 。 そもそも悪徳なダイビングショップならば 私が利用するはずがありません。
検索ワードは
・ダイビングスポットの名前
プラス
・非常勤インストラクター募集 またはシーズンスタッフ募集
で検索してみてください。
忙しい時だけのアルバイトが募集されています。
これはどういうことかというと先ほど申しましたように冬はガラガラでお客さんが誰もいない。
スタッフも暇で暇でしょうがない一方で夏休みゴールデンウィークの季節は忙しくて忙しくて猫の手も借りたいような状態になるわけです。
普段からダイビングを専業としてダイビングショップを経営されてない仕事をされてる方が夏休みだけダイビングスポットに行って住み込みでアルバイトをするっていうのはおかしくありませんか。
普段は何をされてるんでしょうか。
冬は何をされてるんでしょうか。
普段は都会で居酒屋のアルバイトとかしているです。
こういうダイビングスタッフに何人か会ったことがあります。
誤解のないように言いますと居酒屋のアルバイトがいけないと言ってるわけではなくてダイビングの仕事とはあまりにも畑違いであり、また夏休みだけダイビングをやってもスキルの維持ができません。
普段はダイビングを教えていないという人が夏休みだけあるいはゴールデンウィークだけ呼ばれて海でダイビングを教えてるわけです。
ダイブマスター 以上と書かれていて指導経験がなくても大丈夫と書かれている場合はあります 。