自営業といっても大きく2種類に分けられます。一番目は飲食店とか美容院のようにその都度サービスを提供する一度限りの契約です。お客さんはその都度費用を払うだけのことです。もう一度行くのも自由。二度と行かないのも自由。
2番目はピアノ教室、家庭教師、アロマ教室、学習塾、英会話教室など。毎週何曜日という形でサービスを提供するものです。
継続的サービス業と言います。入会金を頂いてる場合には契約を継続するということが前提条件になっています。
小さな学習塾を始める時に塾経営の大先輩からこういうアドバイスをいただきました。
小さな教室を経営する自営業なんてね、どんなに儲かっていようが、何百万も貯金ができても、体を壊して2、3ヶ月でも入院すれば生活保護ですよ。とのことです。
その間無収入なだけならまだマシなわけです。
体を壊して教室をしばらく休むからと言って、その間家賃は払いまん、コピーのリース料は払いません。電話代も電気代も払いません。道路を使ったお客さんが来てないので事業所税も払いません。
( お断り。 自営業というのは 存在するだけで税金を取られています。 理由はお客様は税金で作った道路を通ってくるからだそうです。)
というわけには参りませんからむしろ持ち出しになってしまいます。
こういうことを体験いたしました。
小さな個人塾を家族でされている友人の男性が急に亡くなられました。
男性が一人でほとんど講義を担当され、奥様は経理とか事務的な仕事をされていました。
お亡くなりになられたと同時に塾は閉鎖になりました。
残された奥様は大変だったそうです。
お通夜の最中に、まだ行われてないぶんの授業料は返してくれるのか?
という電話が殺到したそうです。
私はこれを聞いたので入会金は廃止。授業料は後払い。非常勤講師の給料は前払いにしたわけです。
若いうちはともかく、ある程度歳をとってくると、自営業は体が資本だというのはつくづく分かります。
特に女性の方で教室を経営している方は大変だと思います。
妊娠出産子育てがあるからです。
今では働く女性の子育て支援と言うとリベラル・バイアスにやられてしまうそうです。
女性だけが子育てをするのか!となります。
しかしながら出産は男性が代わりに、。とはできませんのでそういった趣旨で以下述べております。
こういうニュースがあります。
誤解のないように申し上げますが趣旨は大賛成です。
ただ見出しと記事の内容はおかしいと思います。
これは会社員や公務員として勤務している男性に限っての法案です。
自営業の男性も自営業の女性も眼中にない記事です。
元々有給休暇も育児休暇もありません。
以前にこのブログで建設的な意見として述べたことを繰り返します。
育児休暇という言葉を変えるべきだと思います。
休暇と言ってもバカンスのわけではありません。休暇という感じのイメージから引きずられてどっか遊びに行ってるような、仕事をしていないような感じが受けます。実際には子育てという大変な仕事をされてるわけですよね。
同じように介護離職者という言葉を聞くと仕事から職業から離れてしまっているというイメージができてしまいますが決して仕事をしないで遊んでいるわけではありません。介護専従者と呼べばいいと思います。
出産に伴う産休というのも乳児保護期間と名前を変えればいいと思います。
産休といっても決して遊んでいるわけじゃありませんし休んでいるわけでもありません。
とってもとっても大切な出産というお仕事をされているわけです。
はっきりと断定できる宇宙の普遍的な真理です。出産という仕事がなくなれば人類は滅びます。