.書評というのもおこがましい。

 

昔から有名な名作である。

 

読んだきっかけは次の通りである以前も書いたけども、学生時代,

実験室でお世話になった佐藤方哉教授は佐藤春夫先生のご長男であった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤方哉

 

 

先般久々に実験室の大先輩にお会いした。

 

その方がおっしゃるにはナオミに実際にあったそうです。とんでもないくらいお綺麗な方だとのことです。

 

ご存知のように谷崎潤一郎のご婦人は千代先生と言って佐藤春夫の奥さまでした。

 

私は千代先生にお会いしたことがあります。

https://ameblo.jp/ubqubq/entry-10708532911.html

 

(ブログ内リンク)

 

 

小説ですけれども私小説ですからある程度具体的なモデルはいるわけです。

 

痴人の愛のナオミというのは千代先生の妹さんなわけです。

 

読んでいるうちに背筋がぞっとするような思いでした。

 

佐藤方哉先生の強烈な美意識に共通するものを感じたからです。

 

(高名な行動分析学者であるだけではなく、朝までご一緒させていただくと即興詩をしたたまれました。ペンネームを使って作詞をして CD も出しています)

 


 
この本を読んでみるとよく知っている地名が出てくるわけです。
 
 
もともと学生時代に大田区の大森(馬込文士村)に下宿していました三田や慶応ゆかりの地名も出てくるわけです。
 
 
そして、この小説は当時大ブームを呼んだと聞いております。

あくまでも小説の設定とはいえ。
この中で慶応の学生さんが出てくる。
学生の分際でダンスパーティーに行くはものすごく金を使って遊びまくっている。

ナオミと肉体関係があった設定にもなっている
 
そこで分かったこと:

勝手な思い込みで慶応は金持ちだ。慶応ボーイは軟弱で遊び人だというイメージはこの小説で作られた。

谷崎潤一郎は嫉妬があったんじゃないかな。