麻布中学入試 ドラえもんは生命ではない、理由を述べよ、


昔からある問題。生命とは何か?


古典的な定義:特異な状態を積極的に保つもの


私が昔考えた定義:エントロピーの法則が通じないもの


熱平衡(熱死)が起こらないものが生命である。簡単にいえば、生きている限り土に戻らない。


この問題では


1.自己増殖

2、システムを自己更新するもの


を前提としていると思われる。


1.を前提とするとコピー機は生命ですか?

2.を前提とすると自己更新するプログラムは生命か?


(スマホの音声認識でも、つかいこなすにつれて精度が上がるでしょ。)


と突っ込まれる。ウイルスを結晶構造まで分解し組み立てても、生命に取り込んでも、形質転換がおきる。だがトートロジーになる。


と突っ込まれる。



模範解答がないことが模範解答なのだがとりあえず私の模範解答をいくつか。


こういうのを塾講師の麻布入試はまりという。危険なのは、麻布中学入試にはまったら、受験のテクニックとか公式を忘れてしまい、ばかばかしくて他の中学入試に興味がなくなるからである。


1.設定による解答。作問者はドラえもんのコミックを公知の上、出題しているのだから「ドラえもんというのは実在しないわけで、漫画の設定が生命ではないとなっているから。ドラえもんは生命ではない」


2.チューリング・テストによる解答。「あなたが生きていると思えば生きているのだ」https://en.wikipedia.org/wiki/Turing_test


3.浪漫主義による解答:ロボットと人間が愛を感じれば生命だ。「これはすでに手塚治虫先生が指摘している」《鉄腕アトムの最後》参照:ただアトムの最後については3つのバージョンが存在する。


4.懐疑的哲学的解答(懐疑的でない哲学はないので形容矛盾):


それ以前に、あなたが生きているということはどうやって証明するのだ!あなたが生きていないということの証明ができるのか?永遠に不可能である。生命とは「自分が生きていると勘違いしているシステムである。」


5.たぶん麻布なら許してくれるであろう無茶苦茶解答:


ドラえもんって何ですか?コミックの登場人物(登場物体とは誰も言いません)のようですが。漫画にもアニメにも興味がありませんので。一度も聞いたことがない以上、答えられません。それとも、義務教育である中学の入試で特定の漫画を読まなければいけないという法理論でもあるのですか?


6.社会学的定義:原作のどこを読んでもドラえもんは住民税を払っていません。営利活動はしていません居候でかつ人間型のロボットでこれを生命とみなすなら)なら扶養控除が受けられます。


7.憲法解釈上の解答:もし生物とみなすなら、人間か人間以外の生物である。人間なら、「基本的人権が存在するはずである」、もし人間以外の動物なら、「少なくとも人間に友好的立場をとって同居している以上いる以上、ペットとみなされるわけで保健所の管轄になるから「動物愛護法」が適用されるべきであり。法制局に問い合わせるべきである。


最終的は最高裁の判断にゆだねられるべきである、



8.弁護士・検察の判断:ドラえもんが、無許可で(日本では個人的な移動での理由での飛行はまず認められません。ましてやタケコプターで未成年者を・・・というのは犯罪である)人間を連れて空を飛んでいるのは航空法違反である。知的な生物なら、責任能力は生じるはずであるから逮捕されていない以上、機械である。


いやー。すみません。だんだん徹夜で模範解答を書いているうちに訳が分からなくなってきました・・・。だから、麻布はまりという。


さらに考えた。仮に裁判になれば、弁護士は「被告の誕生日は争うことのない事実であり検察も認めております。生まれていないものを法でさばけません。法の不遡及の原則の真逆が生じているわけで、もともと被告は未来から来たのであって、未来の法によって裁くべきである」・・・・あーややこしい!


9.…党の判断:日本に在住している以上、人間なら生活保護を受けれるはずであり、…(以下センサード)


10、神学的立場:知的で二足歩行する以上。創世記を読めば生命でない。


11.言語学的立場:


…があるというのが物体である。・・・・がいる。というのが生命である。


あるフランス人女性にこの問題を相談したら、ドラえもんは知らないとのこと。だから。原作を無視して以下のような解答であった。


日本語ってすごいわね。最初に日本語を勉強したときにびっくりしたのは、日本語って命に対する存在表現が違うのよね。


机がある。→机は生きていない。

猫がいる。→猫は生きている。



英語なら、this is・・・・の後は物(a pen)でも生物(a cat)でも入るですよね。こんな言語ってないわよ。フランス語の例は下で示しています、セッタ・アンコンニュ。


・そう言われて初めて気がついた。英語で、IT・HE・HERの複数形は同じでしょう同じでしょう。人称代名詞と呼んでいるのはうそです。敬老会に参加して、あれらのお年寄りって言ったら失礼ですよね。






12.日本文化的立場:周りの多くの人が生命だと言っていたら生命である。


「小学校でも、これに賛成の人は手を挙げてください。と言ったら周りの人を見て手を挙げるでしょ。中学校の生徒会長の選挙でも激論は起きないでしょ・・・」


13.とある町内会長の立場:当町内会では、住民の家族構成と飼っているペットは届けることになっている、町内会長に挨拶がない以上ロボットである。


14:仏教的立場:全ての生きとし生けるものには苦がある。仏法を超えたものは生命ではない。


15:・・・中学受験生的立場:運動会の準備が優先する。


16.反哲学的立場:こんな問題を10分や20分で祖つなく。こたえられる人間は、すでに麻布中学に入学する資格はない。そんな労力は。世界中で今現在、苦しんでいる人間の向けられるべきである。


17.著作権立場:著作権を持っている…が決めることである。ドラえもんが云々というのは、著作権の侵害である。


18.一部の中学受験塾の立場:麻布中学が「ドラえもんは生命でない」と言っている以上、無批判に「思いつくままありとあらゆる理由を書きましょう。(でも、それでは、麻布中学からは入学許可はいただけないと推認する)


19、古典的定義:炭素で構成されていないものは生命ではない。今でも有機的とか有機体というでしょ。


20、生命単一起源説による:海の中で誕生していないから生命ではない。


21.オパーリン(?)による定義:コアセルベートを起源に持たないから生命ではない。


22.パスツール(?)による定義:生命は生命からしか生まれないから、親が生物学的に存在しないものは生命ではない。自己複製能力を生殖(無性生殖・接合も含めて)どうとらえるかである。←ほなら最初の生命はどこから?。(徒然草243段参照)


23.とあるフランス哲学者:その前に立ち止まって人間とは何か考えましょう。人間とは何かもわかららないのに生命とは何かを考えるべきではない。「ロム。セッタ。アンコンニュ」


23、不可知論的立場:この問題は人間のおごりである。生命が生命を定義すれば自家撞着になる。


わかりやすい例:「私はうそしか言わないといううそ」

「張り紙をするなという張り紙」「このかっこ内に書かれている内容は事実ではない」



*あくまでも良い意味での麻布中学に対する敬意のパロディです。どうしても、というのなら一冊本を書かなければならない。でも売れないであろうから・・・。


*考えているうちに麻布の罠にはまってきた。ここは、インド哲学的立場。捨置。答えのない問題を考えることは認知の負荷が多すぎる。


*30年ほど前に麻布中学の生徒(複数)を教えていた時の事。技術(家庭科)の問題「人と道具の関係について述べよ。人類だけが道具を使うのか?を踏まえること」。数学の指導で(中2)、「今日は4次元空間における単体について習いました。」



麻布の伝統健在なり!


当時こういう逸話があった。


男子御三家の保護者の会話


・・・・中学の保護者。うちの子供の学校は放任主義で生徒手帳に校則が書いていないのです。


・・・・中学の保護者。うちは生徒手帳自体ありません。


麻布の保護者:生徒手帳って何ですか?校則って何ですか?