2015-01-11 生徒が修学旅行でロンドンに行くとのことを受けての記事です。
海外旅行にいくというと、遊びにいってくるように思われるので困る。海外旅行は事前の勉強が全て。ロンドンに行かれるのであれば歴史や政治体制から風習や宗教まで下調べをしていくことを薦める。
そうして得た知識や経験が修学旅行での最大のロンドン土産
予め勉強をしておいた人はここまで違うのかという例を挙げる。
明治新政府の海外視察団に随行した人がいる。
因みに咸臨丸は日本製ではありません。
東洋の未開の島国から野蛮人が来たということで、向こうの人はこれ見よがしに電気ランプや機関車やらをみせて、どうだ凄いだろうという勢いであったとの事。
始めて見たには違いないが、そんな物はとっくに本で読んで、作動の理屈から値段まで全部理解しているのでちっとも驚かない、逆に細かい仕組み・基礎理論を説明してやる、現地の人よりはるかに詳しいのでと向こうの人の方が驚く。
そうはいってもこれからは欧米の技術を学ぶべきだと考え、実学を薦めたが、ちゃんと、後の人間が「実用的な学」と間違えないように。サイヤンスとルビーを振った。
ところが、アメリカで通行人をつかまえて、初代大統領の子孫は今、どこで何をしているのか聞いたら誰も知らないので驚いた。
今の日本でも家柄がどうのこうのという人がいるくらいだから門閥制度の残る当時の日本では考えられない!家柄というのを親の敵(かたき)とまで嫌って、山田さん・川田さんが結婚したら新しい苗字は山川さんにせよとまで言った人だ。
議会を見学したら、会議で口角泡を飛ばす議論をしている人同士が、その後で仲良く食事をしている。
日本では考えられない。そこでcontroversyを論争と訳して日本語に導入した。日本でもこれからスピーチが大切だと考えた。
この人の偉かったところは理論だけではなく実際に演説の建物まで建てたところだ。西周にしても加藤弘之もここまでしない。なければ無理やりでも作る性格の人らしくウに濁点をつけてヴという文字まで作ったそうである。
あなたも、このくらい勉強してから海外旅行にいけば、将来、お札の肖像に選ばれるかもしれませんね。
これは福沢諭吉のことです。
その後初代大統領リンカーンの子孫がどうしてるのか調べました。子供がいなかったので直系の子孫はいません。
