アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)/伊坂 幸太郎
¥680
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伊坂作品だなぁ!おもしろいな!!

今まで「アヒルと鴨の~」を読まなかったのは、なんとなく題名が好きじゃなかったから。


それだけの理由だったが、すでに伊坂作品には信頼があったので読んでみることにした。


読み終えると、題名だけで泣けてきそうになる。




色んなところに散りばめられた、それまでは目立たないくせに妙に心に引っかかっていた欠片達がラスト間際になって急に存在感をましてグワァ!って紡がれて大きなお城になるような独特の感覚。


そこには登場人物たちの幸せだったやり取りや、後悔とか恐怖とか他愛もない日常の会話とか色んな物が混ざっているのにちゃんと1つの綺麗な物になってる。


伏線を伏線だと感じさせないのに、意識に残させるってすごいよな。


つまりとても自然に散りばめられてる


でもリアルな現実を描いているからってゆうよりは、現実とほんとにすこしだけずれたパラレルワールドの世界を舞台にし、そこに現実世界の住人の人物(語り手)をほっぽりこんで語り手がパラレルワールドの世界の側に自然と順応していくにつれて、読み手も一緒に順応させられ、不自然を感じなくなる。ような感じか?


とにかくおもしろかった。


コインロッカーの中から歌声が聞こえ続けるといいなぁ。

もし私が発見したらそっと百円玉を追加投入してあげたい。



District 9 [DVD] [Import]/出演者不明
¥3,980
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ツタヤレンタルにて自宅鑑賞。


http://d-9.gaga.ne.jp/

↑オフィシャルサイト。


サイトの「地域警報システム」の動画が笑える!


明らかにできの悪い着ぐるみで渋谷やら新宿やらを練り歩いてる安い映像。


これも本編のドキュメンタリータッチな部分に敬意を表しているんだろうか・・・。


日本ではあまり話題になっていなかった作品だが、アカデミー4部門ノミネートした実力映画。


宇宙人がでてくるんだからアクションとCGでしょ・・・と思いながら見てると大違い。


初めの内は完全にアメリカのドキュメンタリー番組の画。


そのドキュメンタリー番組の中で取材陣が撮っている映像?で物語は進んでゆく。


だから初めは手持ちの画で、画質も落としてあって臨場感がある。


それがだんだんと主人公視点の普通の映画にとシフトしてゆくのだが、これが不自然でない移行で、物語に引き込まれているうちにいつの間にか・・・という感じで心地良い。


んで、内容はアクションもCGもふんだんで期待に答えつつも、完璧に社会派ドラマ。


わかりやすく設定を「宇宙人」にして少し大げさに描きつつも、世界のどこかで実際に起こってきたであろう、そしてこれからもあるであろう人類同士での争いの暗い部分を描いている。


そんでスパイスには一個人の良心の問題などなど。


盛りだくさんなのにバラバラになっていない脚本の巧みさ。


見ていて興ざめしないCGの技術。


最近の洋画のなかではなかなかの上物だ。


一見の価値あり。


個人的にはラストシーンがいらないんじゃないかと思うが、それぐらいかなぁ。


やっぱ謎は謎のまんまのほうがこの場合は良かったと思う。


せっかく最後にまたドキュメンタリータッチをもってきたんだから、その流れで終わらせたほうがストンと落ちて良かった気がする。


まぁでも、ハリウッド物だからやっぱ救いを最後に用意しなきゃいけないのかな。


ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編/柳内 たくみ
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第2巻を昨夜読了した。

古本屋で何気なく買った1巻が面白かったので、新刊を即買い。



第一巻は、

日本の銀座にファンタジー的な別世界との門が開き、そこからモンスターやら魔法使いが攻めてきた!というお話です。


良くあるライトノベル的な展開だが、その後がちょっと違う。


対抗するために勇者が日本のどっかの土地から目覚めたりしないし、なぜかそこいらの中学生が異世界に冒険に旅立ったりしない。


ちゃんと物理法則の攻撃が効くから、侵略行為とみなした日本国によって自衛隊が乗り込んでゆくのだ。


そして白熱した戦いが・・・!!でもない。もう、圧倒的に日本国自衛隊のほうが強いのだ。


中世の世界にモンスターと魔法使いがいたところで、機関銃の掃討射撃と遠距離からの爆撃には全く歯が立たない。


だから戦闘はあっという間に終わっちゃうのね。


むしろこのお話の要は「ファンタジー世界が本当にあったとしたら、現実の世界はどう対応してゆくのか」ってところが面白い。


ま、もちろんフィクションなわけだから本当に現実に起こったらどうなるのかは別だろうけど。


着眼点がおもしろいじゃない。


門の向こう側にある、手付かずの資源をめぐって現実世界も新たな政治ゲームを見せ始めたり。


現代日本人と特地(作中での異世界の呼び名)の住人との道徳観念の違いとか。


色々とあってなかなか読ませてくれるのだ。


主人公が「おたく趣味」という設定になっているので、もちろん美人エルフに綾○的なショートカットクールキャラ魔法少女もゴスロリ少女も猫耳もウサ耳も出てくるし。


「うっそつけよ。おたくのご都合主義~」と思わせる部分と「お~リアルだな~」と思わせる部分が絶妙に混ざり合ってなんとも言えない味がある。


第二巻は、


前半は政治ゲーム(特地・日本)が大半。


後半は心を病んでしまっているエルフ娘の為に炎龍を退治しにいくエピソードがつづられる。


両方ともうまく織り交ぜて書いたほうがいいのになぁ。


別物のお話みたいに感じられちゃうのが残念だが、相変わらず面白い。


伊丹(主人公)の母親が心を病んでいたってのは若干唐突に感じられる。


帯に『第三弾今冬発売!最終章!』と歌っていたけど、次で終わっちゃうのかな?


まだまだ膨らみそうな、せっかくの世界観なのにもったいないなぁ。