- アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)/伊坂 幸太郎
- ¥680
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伊坂作品だなぁ!おもしろいな!!
今まで「アヒルと鴨の~」を読まなかったのは、なんとなく題名が好きじゃなかったから。
それだけの理由だったが、すでに伊坂作品には信頼があったので読んでみることにした。
読み終えると、題名だけで泣けてきそうになる。
色んなところに散りばめられた、それまでは目立たないくせに妙に心に引っかかっていた欠片達がラスト間際になって急に存在感をましてグワァ!って紡がれて大きなお城になるような独特の感覚。
そこには登場人物たちの幸せだったやり取りや、後悔とか恐怖とか他愛もない日常の会話とか色んな物が混ざっているのにちゃんと1つの綺麗な物になってる。
伏線を伏線だと感じさせないのに、意識に残させるってすごいよな。
つまりとても自然に散りばめられてる
でもリアルな現実を描いているからってゆうよりは、現実とほんとにすこしだけずれたパラレルワールドの世界を舞台にし、そこに現実世界の住人の人物(語り手)をほっぽりこんで語り手がパラレルワールドの世界の側に自然と順応していくにつれて、読み手も一緒に順応させられ、不自然を感じなくなる。ような感じか?
とにかくおもしろかった。
コインロッカーの中から歌声が聞こえ続けるといいなぁ。
もし私が発見したらそっと百円玉を追加投入してあげたい。


