シャッター アイランド [DVD]/レオナルド・ディカプリオ,マーク・ラファロ,ベン・キングズレー
¥4,179
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【あらすじ】
精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター アイランド)」から一人の女が姿を消した。
島全体に漂う不穏な空気、何かを隠した怪し気な職員たち、解けば解くほど深まる謎……。
事件の捜査に訪れた連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは!?



TSUTAYAレンタルにて自宅鑑賞。


う~ん・・・。


いっちばん初めに「あれ?こうなんじゃない??」と思ったオチがそのまんまだった。


いや、それでも全ての謎がわかったわけじゃないから楽しめるは楽しめるんだが、

ちょっとがっかり。という感想かな。


初めに『さぁ!この映画には大きなどんでん返しがありますよ!!あなたにわかるかなっ!!!??』という大きな大きな風呂敷があってからだったから余計にね。


何もなかったらもっと純粋にシナリオどおりのドンデンを楽しめたかも。


ディカプリオは相変わらずかっこよかった。


作品の順番としては前後してるけど、インセプションの主人公とかなりかぶるな。


泣きながら、「悲しい」以外の感情を乗っけるのがうまいな、この人。


人間って1つの感情だけじゃ嘘っぽくなるんだなぁと思った。


この後、ネタばれあり感想。




ここよりネタばれあり!


「シックスセンス」を見たことがあり、それが好きな人なら一番最初に大概ピンときちゃうでしょう。


映画本編が始まるまでのアオリ方もそっくりだし。


それに気づいて疑いながら見ちゃうともうもろバレ。


逆に気づかないで見た人の素直な感想を聞いてみたい。(最初にわかっちゃったもんだから、もう細かい演出にイチイチ気づきまくりで驚けなかった)


やっぱこの手のミステリネタはシックスセンスをこえられないのか。


あの手法そのものが謎ときだから、一度限りの大ネタだったという気もする。


上にも書いたが、ストーリーの運び方もインセプションと似てるし。


夢の中に重大なヒントが・・ってゆうのがね。


だが夢と妄想に時間を掛けすぎてて、もう嫌でもわかっちゃう感じ。


プロットとコンセプトについてはこれぐらいでそれ以外の感想を書いてみると・・・


最後のシーンは鮮やかだった。


「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか」あれはかなりやられたなって感じ。

(台詞あってるかな?)


また狂人に戻ってしまったと見せかけて、手術を受けることを自ら選ぶってことだよな。(私の解釈)


彼は救われたくはなかったんだろうな。


夢の中で、いつまでも奥さんを殺した犯人を追っていたかったんだ。


でも凶暴性があり、まわりにも迷惑をかけてしまうことを悟って、自分から手術に望む。


その絶望はどれくらいだろう?


妄想の中で、洞窟で精神科医の女性が語ったように、手術の恐ろしさもその結果も十分にわかっているわけだから、怖くないはずがない。


それでもその道を選ぶってところに彼の良心とか、疲れが見えて切ない。


こっちをメインに描いたほうがいい映画になったんじゃないかなぁ。


ディカプリオはかっこよくなったな。タイタニックとかロミオ&ジュリエットの頃よりもかっこよくなった。


苦悩が似合う感じ。


でも苦悩を前面に押し出していない彼のほうが素敵だなぁ。


私もこの主人公のような体験をしたら、恐らく妄想に逃げるだろうな。

それか自殺か。



同じく洞窟の中で精神科医が「あなたも明日から狂人にされる」と言い、彼が「誰にでも起こり得ることだ」という会話を交わすシーンがある。


私も実際、そうなってもおかしくないんだろうな~なんて思ってしまった。


精神科に受診すれば、誰でも1つや2つの病名がつくって何かで読んだことあるし。


しかし現実を現実のままに受け入れることができる人間なんて、世の中に何人いるんだろう?


その人は何にも辛いことが無い人生を送っているんだろうか?


そんなんありえない。あるとしたら小さな子供だけだろう。


難しい。


自分が正気であることすら疑いながら生きていくってのも辛いものがあるけれど。












氷菓 (角川スニーカー文庫)/米澤 穂信
¥480
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いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。



再読。


「古典部」シリーズ第一作。


省エネをモットーに生きる高校生という、一見無気力に見える折木君がたまらない魅力。


ホントは無気力じゃないのだけど。興味を傾ける対象がまだないだけで。


そんな彼がたまたま?入部した古典部の仲間に巻き込まれてさまざまな『小さな謎』を洞察力と冷静な視点から解決してゆくお話。


高校生活の中にある事件だから、殺人やら暴行やらは起きない。けれど、普通だったら「ふ~ん」で終わってしまいそうな謎を真面目に考察していくさまは面白い。



「氷菓」という題名は大きな謎の1つの答えに成っている。

答えに成っている言葉遊びは単純で、子供じみている。

しかし、そこに託された思いには胸が詰まる。


私も誰かを生贄にしたことがあるだろうと思う。


きっとそのときは「その他大勢」の中に埋もれ、自分が今誰かを生贄にしようとしていることさえ気づいていないかもしれない。


学校や会社で起きているイジメのように、わかりやすいことだけじゃないかもしれない。


無意識の加害者に成らないようにしなければな・・・と思う。


自分を取り巻く状況や物事の流れを主観と客観の両方から見るようにしなければな。



それはそれとして、折木君のスタンスがとても好きです。


自分に少し似ているからかもしれません。


高校生でここまでしっかりと自分のスタンスを確立している人っているのかな?


実際の高校生に読んでもらい感想聞きたいところです。



追想五断章/米澤 穂信
¥1,365
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<あらすじ>

5つのリドルストーリーに秘められた物語古書店アルバイトの芳光は、依頼を受け5つのリドルストーリーを探し始める。実はその著者は生前「アントワープの銃声」事件の被疑者だったことが明らかになり……。著者新境地の本格ミステリ。



最近はまっている米澤穂信の本格ミステリ小説。


あおり文を読んだ印象よりもかなり面白かった。


米澤さんお得意の小さな謎や、日常描写にちりばめられた伏線は影を潜めて本格派のミステリー!!という感じ。しかし、5つのストーリーそのものが大きな伏線であり同時に大きな謎の答えでもある。

物語の中に当然出てくる一番目立つ小道具の中に、堂々としかしさりげなく伏線と答えを盛り込むその感覚はスケールを変えてはいるが米澤調だなぁ・・・と嬉しくなる。


しっかりどんでん返しも用意してくれてるし、最後までたのしませてくれた。


読み終わった後の、ベタベタしない後味も好きだ。


説教くさくなく、現実離れしたハッピーエンドもないが清清しく感じる。


主人公が謎に挑むことになった動機は金の為。

謎を追いながら感じているのは、「物語」を持つ故人への羨望。

正義感に溢れているとかではなく、等身大な主人公が好きだ。小市民って感じで。


米澤さんの作品って普通の人がなぜ行動するのか、何ができるのか、善や悪に流れていくのはどこなのかというのを考えさせてくれて面白い。


おもわず読み終えた後、本を捲って作中作のリドルストーリーを読み直した。


そうさせるくらいストーリーに引き込まれた作品でした。


最後の最後に物語そのものにリドルストーリー形式をひっぱってきてくれるあたりも満足!!