失踪症候群 (双葉文庫)/貫井 徳郎
¥650
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『症候群』シリーズ3部作の第一弾です。


まだ読んでませんがこれから『誘拐』『殺人』と続きます。


増加する若者の失踪事件。警察から非公式に集められた謎の先鋭チームが調査にあたり、失踪を遂げた若者達の間にある共通点を見つけ出し・・・。という感じ。


ストーリーの導入部のここだけを読むと、よくあるエンターテイメント小説という雰囲気がしますが、全然そうじゃありません。


調査チームの一人である男の一人娘の反抗期的な話があり。


失踪した一人の若者を執拗に追いかけている、暴力的な若者グループの謎があり。


失踪を完璧なものにと手引きした男の影があり。


1つ1つの要素がしっかりと重みがあり、絡みあってくるのが面白いです。



ちょっとネタバレ的になりますが、このお話は「失踪」をした若者達を無事に発見して解決!というお話ではありません。


題名に「症候群」とあるように、辛い事や苦しい事があったときにその現実と向き合ったり対立したりせずに逃げ出す、つまり失踪するというそんな若者達の背景を描いております。


エンターテイメント要素を高める為にも一役買っている、暴力的若者グループの描写もおもしろい。


とても残酷で残虐な行為をしているのに、彼等から憎悪や罪悪感は伝わってこない。

軽いノリと突発的な怒りと遊んでいるという感じだけ。

何を考えているのか、果たして考えているのか何か感じているのかがわからない。


「若者達」が焦点の話であるのに、肝心の若者達の内面の描写は表面的にさくっと描かれていて、あまり深くつっこんで書かれてないんですよね。


受ける印象は「深く考えない」「薄っぺらい」という感じ。


それだけで人を殺す。


それだけで今までの自分の全てを捨ててしまう。


そんな若者の心理が描かれていると思います。


しかも「症候群」。

病気のようにそれは広まっており、すでに浸透しているということなのでしょうか。


私もすでに「若者」ではないのでそんな若者心理は理解できませんが、すこ~しだけ知れたように感じました。


他人との距離の測り方ばかりがうまくなり、結びつき方はよくわからないってことなのかな?と。



そんな色々と深く考えさせてくれる内容が、様々な事件を絡めてサスペンスで読ませてくれるので楽しめます。


次の「誘拐」にも期待です。










GOSICKsII―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (角川文庫)/桜庭 一樹
¥580
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<作品紹介>Amazonよりコピー
まぶしい日射し、あふれる緑、静寂に満ちた、聖マルグリット学園―極東からの留学生・久城一弥と智恵の泉を持つ少女、ヴィクトリカは初めての夏休みを迎えた。大図書館で、庭園で、芝生で、謎を解き、世界を語る2人の距離は少しずつ近づいてゆく。やがて訪れる大きな嵐の予感すら、この輝きを曇らせはしないのだ―。人気ミステリシリーズの名探偵コンビ、つかの間の安らかな日日を描いた外伝短編集。



『GOSICK』という今まで5冊刊行されているシリーズの番外編の2巻です。


時代設定は20世紀初頭。

西欧のある小国にあるハリーポッターばりの寄宿学校が舞台。


日本からの真面目が取り得の留学生・久城君と、謎の天才ゴスロリ美少女・ヴィクトリカが出会い、2人で謎ときの大冒険をするシリーズです。


この短編集はそんな2人の安楽椅子探偵小説的な物語。


謎が大好きだが学校から出歩くことができないヴィクトリカの為に、久城君が色々な所から様々な小さな謎をもってくる。


その謎の物語を、ヴィクトリカは聞いただけでたちどころに解決してゆく。


という感じです。


本シリーズの方を読んでからの方が楽しめます。


気難しいヴィクトリカと久城君が段々と、少しづつ仲良くなってゆく。


初々しい初恋の感じが気恥ずかしい位に可愛らしいのです!!


そんな2人が仲良くなってきた過程のお話なので、本編読んでからじゃないと。


本編はそうでもないですが、この短編集は人が死んだりしないのでほのぼのと読めてよいです。


アニメ化もするそうで、見るかどうかはわかりませんが楽しみです。


でもこの2人のくすぐったい、微妙に絶妙な距離感がアニメでちゃんとでるかなぁ・・・。


ちょっと心配です。


そんなに小難しいトリックは出てこないので、お子様や普段ミステリー小説を読まない方にもお勧めできます。


なんとも言えない世界観が結構好きです。


女性向けかな?女性が好きな世界観だと思います。


ヴィクトリカがお菓子好きでフリル好きなので、女の子が大好きな感じです。


男の人にこの感じわかるかな??



男性読者の感想も聞いてみたいです^^








マイレージ、マイライフ [DVD]/ジョージ・クルーニー,ヴェラ・ファーミガ,アナ・ケンドリック
¥2,940
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<あらすじ>Amazonよりコピー
年間322日も出張するライアン・ビンガムの仕事は企業のリストラ対象者に解雇を通告すること、つまりプロの""リストラ宣告人""。「バックパックに入らない人生の荷物は背負わない」をモットーとする彼は、夢の1000万マイル達成をすぐ目前にし、しがらみから自由な生き方を楽しんでいた。そんなライアンに二つの出会いが訪れる。一人目は彼と同じく出張族のアレックス。気軽な大人の関係とお互い割り切って情事が始まる。もうひとつの出会いは新入社員のナタリー。ネット上で解雇通告を行い、出張を廃止するという合理化案を会社に提出しており、ライアンの立場と1000万マイルの達成を危うくする存在だった。異なる年代の二人の女性との出会いをきっかけに、人を""切る""ことで生きてきた男が""つながり""の大切さに気づいていく・・・。


TSUTAYAレンタルにて自宅鑑賞。


盛りだくさんな内容の映画でした。


リストラ職人という職業・ジェネレーションギャップ・大人の恋愛と若い人の恋愛・生きがいや家族と。。。


出張族と言われるような人が見たら凄く楽しめると思います。


スマートに渡り鳥生活を送るジョージクルーニーはかっこよいです。


ちょっとネタバレしますよ


あらすじで想像するラストは『そんな味気のない生活を送ってきた主人公が、人とのつながりを通して変わり、生活スタイルを変えてハッピーエンド』だった。


が、そうはしなかったのがこの映画の一番の見所だと思います。


これが、私の予想どおりのディズニー的ラストだったらつまらなかったでしょう。


ラスト15分間にこの物語の重みと、真剣にライフスタイルについて向き合った描き手の心が詰まってると感じます。


甘すぎない、現実を見た感じのラストが好きです。


価値観や人生観は本当にそれぞれです。


私もかなりこの映画の主人公に近い物の見方をする人間なので、凄く共感できました。


他から見たら孤独でも、自分が選択して満足してるならそれで良いんです。


だからといって人嫌いなわけじゃないから家族だって大事にしたいんです。


伴侶が欲しいわけじゃないけど恋人位は欲しくて、たまには結婚とかに憧れたりもするんです。


人間だから、1つの思いだけで生きてるわけじゃないんです。


そんな生き方に、自分で責任持ってるんです!


ってゆう、ディズニー的なのが唯一の正解みたいに信じてる人達にとっては理解できなくて強がりに聞こえちゃうようなことを、肯定してくれるような気がしました。


けっこう好きです。


お子様が見てもまったく楽しくないと思われるのでご家族でみるのは要注意。


けっこうキワドイ大人の会話盛りだくさんです。(直接的描写はないけど)