小学校4年生の娘が、中学受験を目標に塾へ通っています。
父親として、日々の勉強や塾での様子を見ながら、感じたことを記録しています。
最近、娘の塾の勉強を見ていて、少し考えることがあります。


学受験を目的とした塾なので、当然といえば当然なのですが、やはり勉強の中心には「テストで点数を取ること」があります。
確認テストで何点取れたか。
偏差値がどうだったか。
クラスがどうなるか。
志望校に届くのか。
受験である以上、そこから完全に離れることはできません。
ただ、親として見ていると、少しモヤモヤすることがあります。
本来、勉強というものは、もっと「知ることが面白い」とか、「なぜそうなるのかを考えたい」とか、「不思議だからもっと突き詰めたい」というところから始まるものではないかと思うのです。
前回、数字根と九去法について書きました。
大きな掛け算の答えが合っているかを確かめるために、数字の性質を使って検算する方法です。
ああいうものに触れると、「数字にはこんな性質があるんだ」「どうしてこんなことが成り立つんだろう」と、素直に面白さを感じます。
算数は、ただ計算を速く正確にするだけのものではなく、数字の世界にある不思議なルールを見つけていくものでもあるのだと思います。
本当は、娘にもそういう感覚を大事にしてほしいと思っています。
「へえ、面白い」
「なんでそうなるんだろう」
「もう少し知りたい」
そんな気持ちが、勉強の一番自然な入り口なのではないかと思います。


だ、中学受験の勉強は、どうしてもそれだけでは済みません。

問題を解くテクニックも必要です。

限られた時間で正解する力も必要です。
出題者の意図を読み取る力も必要です。
ときには、親の自分が問題を見ていても、少しひねりすぎているように感じたり、あまり面白さを感じられなかったりする問題もあります。
もちろん、それにも意味はあるのだと思います。
考える力を鍛えるためだったり、条件を整理する力をつけるためだったり、入試に対応するためだったり。
でも、ふとした瞬間に思うのです。
これは、子どもにとって楽しい勉強なのだろうか。
本当に学ぶことの面白さにつながっているのだろうか。
点数を取るためだけの勉強になっていないだろうか。
親としては、そこに少し悩みがあります。
子どもには、勉強を楽しんでほしい。
知ることの面白さを感じてほしい。
自分から興味を持って、どんどん深く考えるようになってほしい。
一方で、中学受験をする以上、テストの点数や偏差値という現実から逃げることはできません。
合格という目標がある以上、ある程度は点数を取るための勉強も必要になります。
「本当は楽しんでほしい」
「でも、受験では結果も必要」
「点数ばかりを追わせたくない」
「でも、目標に向かうためには努力も必要」
この両方の間で、親として揺れながら見守っている感じがあります。


は、そんなモヤモヤがあるなら、なぜ中学受験を目指すのか。
それはやはり、娘に合った環境に身を置いてほしいという思いがあるからです。
同じように学ぶことに向き合う子たちが集まる場所。
勉強をある程度大事にする空気がある場所。
知的な刺激を受けられる場所。
そういう環境は、娘にとってプラスになるのではないかと思っています。
だから、受験勉強のすべてに完全に納得しているわけではなくても、今の道を選んでいます。
大事なのは、たぶんバランスなのだと思います。
受験勉強だからといって、点数だけを追いかけるようにはしたくない。
かといって、点数やテストを完全に無視することもできない。
点数を取るための勉強も必要。
でも、学ぶことそのものを楽しむ気持ちも忘れたくない。
その両方を、できるだけ大事にしたいと思っています。
最初は興味がない単元でも、少し取り組んでみることで、後から面白さに気づくこともあるかもしれません。
最初はただの問題演習に見えても、続けていくうちに、そこにある考え方や仕組みが見えてくることもあるかもしれません。
勉強というのは、最初から全部が楽しいものではないのだと思います。
少し我慢して取り組んだ先に、面白さが見えてくることもある。
だからこそ、親としては、点数だけに一喜一憂しすぎないようにしたいです。
テストの結果はもちろん大事です。
間違えた問題を見直すことも大事です。
志望校に向けて努力することも大事です。
でも、それと同じくらい、
「今日は何がわかったのか」
「どこが面白かったのか」
「なぜそうなるのかを考えられたのか」
ということも大切にしたいと思います。


学受験の勉強は、どうしても競争の要素があります。
点数や偏差値という数字で見える世界です。
でも、その中でも、勉強の本来の面白さまで見失ってしまったら、それは少し寂しい気がします。
点数を取る勉強と、学ぶことを楽しむ勉強。
どちらか一方に偏りすぎず、両方のバランスを取りながら、娘の勉強を見守っていきたいと思います。
受験勉強をしながらも、
探求する心は忘れない。
親として、そんな軸足だけは持っておきたいなと思いました。