手帳を処分したためきちんとした日付が不明だが…
確か、水曜の夕方に子宮鏡の検査をした
担当のドクターにもあわず検査だけで終わりだった
痛みもなく拍子抜けした
木曜の朝一番にMRIだった
予約の時間ギリギリに受付しあわてて案内板にあるMRIの検査室に向かう
1人で来ているのが私ともう1人の男性しかいなかった 入院患者のおじいさんは車椅子で看護師さんが付き添い、中年の男性は妻が付き添い 年配の女性は娘さん(?)が付き添いだった
高校生らしき子は母親が付き添っていた
今まで大病もしなかった私は病院通いに付き添うことも付き添ってもらうこともなかったため 意外に思った
水色のダボっとした検査服に着替えて待っていると名前が呼ばれた
中に入ると大きくて白い筒の機械の真ん中にベッドがあった そこに寝るよう指示をされ横になる
この日も一時間くらいで病院を後にしたので会社は午前休みですんだ
土曜の朝に検査結果を聞きに行く予約があったのだが… 金曜の晩に飲みに行った
この頃は残業も当たり前だったし、夕飯かねて毎晩のように上司や同僚と呑んでいた
タクシーでなく電車で帰ってきたのだからそれほど遅くもなく酔ってもなかったと思っていた
家に着く三百メートル手前の交差点でダンナに電話した
なんとなくだが家にはダンナの両親、祖母(三世代同居)がいるため普段はなかなか話合いが出来なかった
前日、病院で家族が付き添うのを見てしまったからか私も心細くなり甘えたのだと思う
ダンナはまだ会社で仕事中だった様子だが私が明日病院に一緒に来てくれと頼むと快諾してくれた
歩きながら誰と何処で何を食べたか話していると泣けてきた
明日のことを思うと不安でたまらないと道端で電話ごしに恥ずかしげもなく泣きじゃくった
急いで仕事を片付けダンナは1時頃に帰ってきたようだ
私は家でさらに飲んだため酔って寝ていた
翌日、深酒した私はダンナが叩き起こし酒臭くすっぴんのまま車に乗せられ病院に行った
内診がおわりまた診察室に呼ばれた
この病院はフルネームで呼ぶため以前のクリニックに比べなんだか恥ずかしかった
簡単に説明をうけた
とてもキレイな字で好感をもった
『あなたは子宮内膜異形増殖症です これは子宮内膜に良くない細胞がある状態で放っておくと癌になるから前癌病変と言われてます 内診だけではこの細胞の根の深さがわからないのでMRIをさせてください
それから子宮体癌0期かどうか 今後の治療法を決めましょう』
たぶんこんな内容の話だった
病名はまたもや勝手に紹介状をよんでいたため知っていたし、今後にどんな治療があるかも多少は調べておいたので以前よりはドクターの説明が頭に入ってきた
診察室をでるとやっと私自身に余裕が出てきた
廊下に並んだ椅子に腰をおろしあたりを見回すとこの一角が産婦人科だと気付いた
正直、このつくりはイヤだなぁ 産科を通って婦人科って凹む
妊婦さんに罪はないけど、これから子宮がなくなるかもしれない人間がこの通路の突き当たり、ガンクリニックに行かないとならないなんて無神経だなと思う
お会計をして駅に向かうと急に空腹に気付いた
近くのパスタ屋さんにはいり生ビールとパスタを楽しんだ
ノドが渇いていたらしくとてもビールがおいしかった
パスタがくるまでまだかかりそうだったのでもう一杯頼んだ
まだ何も始まってないのに妙な達成感があったのだ

とりあえずダンナに状況をメールしておいた
夏にもらった紹介状だったが実際、病院へ行ったのは11月下旬だった
たしかこの間は本屋やネットで調べたり、ダンナに報告したりした
たぶん現状を受けとめるための準備期間だったのだと思う
初診は予約できない上に平日は時間がつくれず土曜日に受診となったため半日近く待たされた
やっと呼ばれ診察室に入ると想像より若いドクターだった
いくつか質問されたが前回の生理日はやっぱりきかれた だが出血はあるが生理らしいものはここ半年なかった その事を告げると呆れたようだ
当時の私は生理痛などで煩わしい思いをするくらいならなくてもいいと本気で思っていた 正真正銘バカだ

どうやらドクターは自分の体を理解できてない私に聞くより数字や映像で確認することにしたらしく、1週間とあけずに子宮鏡とMRIを受けることになった