ある野鳥の死 | まりも日和

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鳥好きライター、鳥類学講師、すずき莉萌の鳥好きブログ。
愛鳥家のみなさんにとって、ほんの少しためになる内容を目指します


昨日、家の近所をムスメKと歩いていたところ、

あるマンションの前にこんな鳥さんが、、、。



Kが動いた気がするというので、

感染症等にじゅうぶん注意を払いながら、

手にのせてみました。





ガラス窓にでも激突でもしたのでしょうか?

残念ながら、すでに息絶えていました。

死後硬直が始まってましたから。


外傷は全くありませんでした。


野鳥の不審死は、市区町村によっては報告の義務があります。


もし、飼い鳥なら、それはそれで、

飼い主さんが探してるかもしれないと思いアセアセ

Kが手のひらに乗せて、

大事に家まで連れて帰りました。

そのままにすると、車に牽かれて無惨な姿になってしまいますし。

飼い鳥、と書いたのは、カナリアの原種にも似ているからです。


たとえは、こちらはローラーですが、

ちょっと似ていると思いませんか?





カナリアはアトリ科の鳥さんです。


アトリ科の仲間で、日本人がなじみがある野鳥といえば、

カワラヒワでしょうか。


こちらが、カワラヒワ。

でもちょっと違うよね。


よくよく見てみたところ、この鳥さん、

アオジさんのようでした。





アオジはホオジロの仲間で、

漂鳥ですが、寒いところから海を渡ってくる姿も確認されています。


寒くなってきたから、南を目指している途中だったのかもしれませんね。


Kもきれいな鳥さんの亡骸を手に、

とても残念そうでした。




飼い鳥ではないようなので汗

わが家の庭にお墓をつくり、

うちの鳥さんたちのおやつや、

庭になっているキンカンなどを

Kがお供えして、お別れしました。


野鳥でも、こういうのは、なんだか寂しいものです。

元気な姿で逢いたかったなダウン


Kと野鳥図鑑や動画をみて、

しんみりアオジ君の生前を偲びました。



翌朝、家の外からキレイな野鳥の鳴き声が聞こえてきました。


Kは、土の中の鳥さんが目を覚ましたんじゃないかと、窓の外を覗いてそわそわ。

そんなはずはありませんけど。


生まれ変わって、つぎこそ元気な姿で素敵な声、聴かせてほしいものですヒヨコチューリップ紫