The New York Timesを読みこなすのに必要なボキャブラリーの量は? | フリーランス翻訳者の 「英語で生きる」

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中学校の義務教育課程で英語に初めて出会って40年、54歳にしてやっと英検1級、57歳で全国通訳案内士資格、59歳で国連英検特A級に受かり、そのまま勢いで30年以上続けたのサラリーマン生活に別れを告げてフリーランス翻訳者としての道を歩き始めたおっさんです。

The New York Times(以下NYT)を読みこなすために、どのぐらいの数の単語を知っている必要があるのか、自分の感覚に基づいて考えてみたい。

 

まず、自分が知っている単語の数。これは、様々なボキャブラリー測定サイトやアプリで調べてみたところからすると、1万語ちょっとだと思う。

 

ちなみに、英検1級合格に必要な単語数が1万2千語程度と言われている。自分は恐らく、英検1級対策として市販されている単語集に掲載されている単語を全部は覚えていない。昨年合格した時でさえ、純粋なボキャブラリー問題である1問目は半分ぐらいしかできていなかった(実は英検1級の単語が難しいと言っても、本当に広範な知識を必要とされるのはこの1問目のみ。残りの問題ではこの1問目で出題されるようなレアな単語は登場しない。実際自分も失点はほとんど1問目に集中していた)。

 

これだけではNYTを辞書無しで読むにはとても足りない。

自分がこの新聞を読むときには、オンライン辞書の「英辞郎」を使っていて、分からない単語や熟語はすべて確認している。珍しい言い回しで「辞書」では対応出来ない時はGoogleを使うこともある。

 

この「英辞郎」、単語帳機能を持っていて、調べた単語を登録しておける。ここに今自分が登録している単語数が4,500語ほど。

余談だが、つい先日まで「英辞郎」の単語帳に登録できる語数の上限が5,000語だった。もうすぐいっぱいになってしまうので、早く他の単語帳アプリにでも内容を書き出さなければと思っていたが、バージョンアップで上限が20,000語まで拡大された。これは非常にありがたい。

 

この単語帳機能、以前に登録した単語を再び登録しようとすると、「これで登録するのは◯回目です」と表示され、同じ単語が複数登録されることはない。これは紙の単語帳にはない便利さ。紙の場合だと、単語帳に記入した単語を全て覚えていない限り、以前に記入した単語を何回も追加してしまうことになる。

 

話を元に戻すと、NYTを読みながら知らない単語を英辞郎で調べ、単語帳に登録しようとすると、9割方前記の「これで登録するのは・・・」の表示がされるようになった。

という事は、NYTを読みこなすのに必要な単語の9割方は自分の単語帳に登録されている4,500語に収まることになる。

 

これに既に自分が知っている1万語ちょっとの単語を加えると、NYTを読みこなすのに必要な単語はおよそ1万6千〜7千語程度ということになるだろう。

 

自分はあと5千語ぐらいの単語を覚えなければならないことになるが、40年英語を勉強してきて覚えた単語が1万語ちょっとなのに、その半分ぐらいの単語を覚えるということだ。

 

・・・下手したら生きているうちにNYTを読みこなせないかもしれないという計算になる。まだまだ道は遠い。