最近、こういうブラックな話ばっかり見ている気がします。
こんにちは!!!
簡単なあらすじ:
- 主人公アーサーは、一流のコメディアンを目指しつつ、ピエロの仕事に励む
- しかし、アーサーは突発的に笑いだしてしまう持病に悩まされている
- 同僚に護身用に貰った銃を、小児病棟での仕事中に落として解雇される
- その夜、アーサーは酔っ払った証券マン3人を銃殺してしまう
- 母のペニーと実業家トーマスの関係を確認しにいったアーサーは、衝撃の事実を知ってしまう。
- そんな時、アーサーは憧れの芸人マレーのショー番組への出演が決定するが...
感想:
この映画を観ようと思ったきっかけは、いわずもがな京王線の事件がきっかけです。
「主人公に憧れた」というふうにいってたらしいですが、
観終わった上で、
どうしたら憧れられるの?
という気分になってしまいました。
むしろ、ジョーカー役のホアキン・フェニックスの笑い声は、
しばらくトラウマになりそうです。。。
ここから僕なりの感想を書いておきます。
1. 誰も僕の話を聞いてくれない
印象的だったのは、アーサーの孤独の感情です。
幼い頃から虐待を受け、突発的に笑い出す生涯を抱えるアーサー。
その心の隙間に寄り添ってくれるのは、大道芸時代のゲイリーだけでした。
人は、他人の話を聞いているようで、実は聞いてないことが多いらしいです。
「7つの習慣」の中でも、答えるために聞くのではなく、理解するために聞くことの重要性が述べられています。
特に、アーサーのように障害を持っていたり、特徴を持っている人はレッテルを貼られやすいのかもしれません。
こういった決めつけは、僕も思わずしてしまうことがあるように思います。
見た目が派手な人や、特徴的な人ほど、実は自分を理解してくれないことに苦しんでいるのかも知れません。
あとは、よく友人や親戚など、見知った関係の人ほど、フラットな目線で見られない気がします。
2. 福祉とはセーフティネット
物語の舞台となっているゴッサムシティは治安が崩壊しきっています。
障害を持つアーサーは定期的にカウンセラーとの面談を受けていましたが、
その福祉サービスすらも打ち切られる始末でした。
結果的にアーサーに、証券マンを射殺してしまう後ろ盾を与えてしまったように思います。
市政への不満が高まっている市民は、このアーサーの犯行にさらにヒートアップしてしまいます。
これを見ると公共の福祉というのがいかに大事かを思い知らされます。
福祉って、何のためにあるの?
と思いがちですが、福祉サービスが整えられないとその恩恵を享受しない人にとっても影響を及ぼすということだと思います。
3. 人生は喜劇
「ジョーカー」全編を通してのめちゃくちゃ有名なセリフに、
僕はずっと、自分の人生を悲劇だと思ってた。でも今わかったよ。僕の人生は喜劇だ
というものがあります。
これは、前後の文脈を知ってると凄みが増して感じられました。
もはやこの言葉を焼き付けるために、この映画が作られたのではないかと思うレベルでした。
この言葉の意味は「一旦引いて状況を観察しよう」ということです。
いまあなたが深刻に悩んでいることも、他人事として見てみると実は大したことないということも充分に考えられうるのです。
アーサーはこれをきっかけに母親を窒息死させる犯行に及んでしまいました。
しかし、いい方向に解釈できればきっと救いとなる人もいるでしょう。
困ったら、一歩引いてみる。
僕も大事にして生きていこうと思います。
以上です。また書きます。