※この遠征記は現在進行形で書いていますが、実際は2012年6月30日から7月5日の話です。
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「アメリカ遠征記、始める前に。」



ティロリロリローーン♪ティロリロリローーン

枕元で鳴る、聞き慣れないメロディーで目が覚めました。
手探りでベッドサイドの目覚まし時計のボタンをバシッと叩くも、
メロディーは止まらず。

ティロリロリローーン♪ティロリロリローーン

あれ?(=_=)??

バシッ!バシッ!
(=ω=)ノシ


ティロリロリローーン♪ティロリロリローーン

……止まらない。
(;=´_=)_ 
\ティロリロリローーン♪/



セットの仕方は普通だったのに、
止め方に何か違いがあるのかこの目覚まし?!
うーむ。
とりあえず、コンセントを引き抜けば止まるでしょ。
(乱暴者)


えーい、止まれーー!
(`◇´)ノ \ブチッ!/



ティロリロリローーン♪ティロリロリローーン


?!Σ( ̄ロ ̄|||;)
と、止まらないだと?!
何この怪現象!!



と思って、棚の上をよく見たら、
携帯電話がメロディーに合わせて光っていました。


お 前 か 。


でもなんでこんな聞きお覚えのない音が鳴っているのか、
わけがわかりません。

んーーーー。(v´_v)
ハッ!Σ(`・△・´)


そういえば、アメリカに来る前に、
携帯電話で写真沢山撮るだろうと思って
SDカードを既存の2GBから新しく買った16GBに変えておりました。
いつも使ってる着メロ等は、既存の2GBのカードに保存されているので、
カードを変えたせいで、音が全部初期設定に戻ってしまったようです。

携帯の初期設定の音って、こんなだったんだ。
(;ーvー)



そんなわけで、今日は寝坊しませんでした。
濡れ衣で引っこ抜いてしまった目覚まし時計のコンセントをさし直し、
ちゃんと時計の針が動くことを確認して、
身支度すると、まずは朝食を取りに一階のレストランへ。
今日は、朝早いせいなのか、日曜日のせいなのか、
全然混んでおりません。

初日の朝食時(「アメリカ遠征記(19)ホテルの朝食」)にご説明したとおり、
バイキングのメニューは、やっぱり事前情報通り昨日とほぼ同様です。
ただ、昨日オムレツを作ってくれていたところが閉まっているので、
焼きたてオムレツは食べられない模様。
それはちょっと残念。

そんなわけで、昨日とほぼ同じ朝食、オムレツ抜きを食べていると、
レストランの人がやってきて、テーブルに手帳のようなものを置いて行きました。

ん?なんだろ??
昨日はこんなもの出されなかったけどな?


と思ってそれを開いてみると、
ペラッと紙が一枚挟まれていました。


これは……伝票??(・ω・)

ハッ!!Σ(`・ロ・´)

そうだ!!
朝食終わったらテーブルにチップ置いてけって、
何かに書いてあった!!
昨日チップ置き忘れたよ!!!



こ、これは、
「あのアジア人、昨日チップ置いていかなかったよ!」
「伝票出せばチップが必要だってわかんじゃね?」

ってことですか!!



ごめんなさい!
チップに不慣れでごめんなさい!
今日は忘れないから!
明日も忘れないから!!


というわけで、その伝票に1ドル札を挟み、
退席いたしました。


ごちそうさまでしたー!


チップと言えば、
ベッドメイキングをしてくれるスタッフ宛にも、
枕元にチップを置きます。

それは、忘れてなかったんだ私は。
なぜかというと、渡米準備をしている時に
「そうだ、チップの上に折り紙を置いておこう!」
と思いつきまして、千代紙を持参してきたからです。

なんでこんなことを思いついたかと言えば、
以前、とあるホテルに泊まった時、
ベッドに用意されているパジャマの上に折り鶴が置いてあったことがあって、
なんだかちょっと嬉しかったからです。
それと、ハワイに出張したことのある父が、
現地の人が折り紙を凄く喜んでいた、と言っていたこともあり。
日本文化ですからね、折り紙。

まあ、そんなわけで、昨日の朝は定番の折り鶴を置いておきました。
(うっかり初日の朝の記事で書くの忘れてましたわ)
反応は見ることが出来ないので、どうだったかわかりませんが、
帰ってきたらなくなっていたので、たぶん持っていってくれたのでしょう。
(まあ、普通に捨てられた可能性も否定できませんが)
喜んでくれていたら良いなぁ。

今日はを折って、枕元のチップの上に置いてから、
お出かけの準備をば。

今日使う分のお金を鞄に入れてー、
ハンカチちり紙持ってー、っと。

さ!準備万端!
行きましょうか!!

と意気揚々と部屋を出たのに、
上着を持って出るのを忘れた事に気がついて
あわてて部屋に戻ったりしましたが、
なんとかヒメ姉さんが来る前にロビー着!
セーーー_(>o<)_ーーーフ!

余裕の時間に起きても、やっぱり出かける時はギリギリ我が人生。
( ̄v ̄;)


あ!
ヒメ姉さんが来ました!


ヒメ姉さん
「おはよー」(・ω・)ノ



「おはようございまーす!!
今日は宜しくお願いします!」
\(>▽<)/



そして、ヒメ姉さんと合流した瞬間から、
本日の予定は大幅に変更されることになりました。


ヒメ姉さん
「今日はね、午前中マウントタムさんは用事があるから、
私がサンフランシスコを案内してあげる。
で、午後はマウントタムさんとバトンタッチして、
マウントタムさんにマリンを案内してもらって。
で、夕方からはまた私が合流してスーパーに行こう」


「えっ?!いいんですか?!」
Σ(◎◇◎)



わお!!
聞きましたか皆さん!!
私、観光に連れて行ってもらえることになりましたよ!!
諦めていた、サンフランシスコ&マリンカウンティ観光です!!


「アメリカ遠征記(30)ゴールデンゲートブリッジを見下ろす丘」に続く。


※この遠征記は現在進行形で書いていますが、実際は2012年6月30日から7月5日の話です。
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というわけで、
すっかり日が暮れるまでマウントタムさんのおうちで楽しみ、
ヒメ姉さんの車でホテルまで送ってもらいました。

道すがら、最終日はどうやって帰るのかという話になり、
「最終日は朝が早くてバスがないから、
バスターミナルまでタクシーを呼ばなくてはいけない」という話をしたら、
姫姉さんがホテルのフロントでタクシーの予約をしてくれると!

そういうわけで、一緒に車を降りてホテルのフロントへ。
ヒメ姉さんはテキパキとフロントでタクシーの予約をしてくださいました。


ヒメ姉さん
「帰る日の朝に、フロントへ
“I have a reservation for cab to central SR Marin Airporter”
って伝えれば良いから」



「ちょ、ちょっと待ってください!
メモ!メモしますから!」



そういって、お手製の「旅のしおり」を引っ張りだすと、
最終日の頁の余白に言われたことをメモ。


(メモ)
I have エザベーション for キャブ,
to セントラルSR マリンエアポーター



綴り分かんないしね!
綴れても、きっと読めないからね!!

というわけで、和洋折衷(誤用)なメモを残して一安心。
これで帰りも大丈夫!

ヒメ姉さん、ありがとうございます!!


さて、あとは、
せっかくホテルに来た訳だし、とヒメ姉さん。

「地元のホテルなんて泊まること無いから、
人が来た時に薦められるかチェックするわ」


というわけで二人でホテル見学をすることに。

「アメリカ遠征記(10)ホテルにチェックイン」
で紹介しましたが、
ここ、フォーポイント・バイ・シェラトン・サンラファエルは、
この辺りではちょっとリッチなリゾートホテルです。

ロビーからまっすぐ奥へ進んだ突き当たりの窓からは、
中庭にあるプールジャグジーが見えます。

ホテル中庭

写真は別の日に取った昼の風景ですが、
夜でも中庭には明かりがついていて、
プールとジャグジーも利用が出来るみたい?

中庭に出てプールを見たヒメ姉さんに
「水着持ってきてないの?」と聞かれましたが……

はい、持ってきてません。

プールに浸かる時間的、精神的余裕があるとはとても思えませんでしたので!
それに私、ど近眼&乱視でメガネ無しじゃ動けないので、
プールとかって、一人じゃ入れないんですよね。(残念)
(一度、友人たちとプールに行って、水中にメガネを落としたことが……ガーン
すぐ友達が見つけてくれて事なきを得ましたが)


そのプールサイド、上の写真の左側に見切れているあたりには、
暖炉のようなものがあり、
その横に何脚か椅子が置かれていて、のんびり過ごせるになっています。
冷え込むマリンの夜でも、炎のほんのりした暖かさに包まれて
いつまでもぼーっと座っていてしまいそうです。
夜の外で、炎のそばで過ごすあたりが、
なんかちょっとキャンプ気分。(*⌒ω⌒*)


(写真撮ってこなかったんですよねー!
撮っておけば良かった!)


もちろん、私の泊まっている部屋にも行って中を見学し、
ロビーに戻ってきました。


ホテルロビー2

このロビーがまた素敵ですよね、このホテル。
このソファーに座って、座り心地を確かめつつ、
もうしばらくヒメ姉さんとおしゃべりをば。
そして話は北海道談義に。

さっぽろ雪祭りの大雪像は、
雪中訓練をかねて北海道の自衛隊が作ってくれてるとか、
(沢山あるうちの何基かで、全部じゃないですが)

その大雪像のステージで色々イベントが行われるとか、

大雪像の他にも沢山並んでいる小型雪像市民が作ってるとか、

電線の上に積もった雪が自動的に落ちる仕掛けの話を
図解付きで説明したりとか、

こちらでは見られない雪の話をメインに話は盛り上がり、
散々おしゃべりして、最後は明日の待ち合わせ時間を決めて、
連絡先を交換して、ヒメ姉さんをお見送りしました。


ありがとうございまーす!
明日も宜しくお願いします!!
(⌒▽⌒)ノシ



もう、結構遅い時間です。
あとはお部屋に戻って明日の準備をして寝るだけ。
今朝はゆっくりお出かけだったので目覚ましはかけませんでしたが、
明日は早いので、部屋に備え付けの目覚まし時計をセットしましょう。

時計はベッド脇の棚の上にあります。
目覚まし時計の仕組みは日本のものと大差なく、特に戸惑うこともなくセット完了。
……たぶん大丈夫なハズ。

念のため携帯電話のアラームもセットしてーっと。
よし、これで寝坊はしまい!


それにしても、今日も、ものすごーーーく充実した1日でした。
昼間に野球観戦し、試合後、
坪井選手と束の間の交流をしたというだけでも
お腹いっぱいの日だというのに、
その後のBBQパーティーも新たな出会いがあって盛りだくさん!

そして、それがよもや明日の予定をも変えることになるとは!
ノープランで一人サンラファエルの街をブラブラしようと思っていただけの、
空きの1日になるはずだったのに。

地元の人の案内でお買い物できるなら、
一人で探すより色々教えてもらえて面白いものが買えそうですね♪


なんて、スーパーでのお買い物に思いを馳せていた私は、
翌日、さらなる劇的展開をみせる1日に遭遇することになるのです。


「アメリカ遠征記(29)チップはだいたい忘れる。


※この遠征記は現在進行形で書いていますが、実際は2012年6月30日から7月5日の話です。
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私の他にBBQパーティーにやってきたのは、
この地域に住んでいるという、日本人奥さまお二人。
お一人は旦那さまも一緒です。
それと、マウントタムさんのご長男のガールフレンドも。

旦那さまと一緒にいらした奥さまは、
こちらでお茶の先生をしているんですって。
へー!こっちでもお茶の教室とかあるんですねー!
なんて話から、こちらの日本人コミュニティーの裏事情もちょびっと教えてもらったり。
(やっぱりね、人が集まると派閥みたいなものが出来ちゃうらしいです)

そして旦那さまはアメリカのお方で、
ゲームのコンセプトイラスト等を描くお仕事をしているそうです。
さすが、この辺はクリエイターが多いって話でしたもんね。
不肖の身ながら、この私もイラストを描くのが趣味でして、
プロのイラストをみせて頂きました。

おお、やっぱりイラストのテイストがアメリカンですよ!

アメリカン・コミック調といいますか、そんな感じです。
旦那さまは、その昔、
ジブリの宮崎駿さんと一緒にお仕事をしたこともあるんだそうです!
おぉぉぉ!!予想外の名前が出てきましたよ?!
世界ってつながってるんだね!!!

で、せっかくなので私もイラストを数点見てもらいました♪
今はポートフォリオを持ち歩かなくても
WEBサイトがあれば何処ででも見てもらえる便利な時代ですね。

そして、「この絵が好き」と言ってもらえたりして喜んでいると、
最後にこう言われました。

「ハヤオ・ミヤザキと一緒に仕事がしたいですか?」

「はい?!」


何と恐れ多い事を!!
いや、っていうか、私のこれはただの趣味ですから!
えっと、「趣味」ってなんて言うんだっけ?!


とアワアワしてたら、
マウントタムさんの旦那さまが「Hobby」と助け舟を出してくれました。

そうそれ!ホビーホビー!

いやあ、別に焦る必要もないんですけど、
実際に一緒に仕事をされた方に言われるとちょっとビビります。(笑)

宮崎駿さんとどんな仕事をしたのか、
もっと突っ込んで聞いてみれば良かったなと後で思いましたが、
プロの方にお会いしてお話しするなんて事、
そうそうないので、楽しかったです。
お互い片言の日本語と英語でしたけどね!


そしてもう一人の奥さまは、
お名前を「ヒメ姉さん」とお呼びすることにいたします。

マウントタムさん
「うよっしぃはねぇ、野球を観に一人でアメリカに来たのよ!
ほら、最近サンラファエルにチームが出来て、
そこに日本人選手の坪井さんが入ったでしょ?
その坪井さんのファンなんだって」


ヒメ姉さん
「野球を観に来た?へー。
それで、どれくらいこっちにいるの?」



「3泊5日なので、あさっての朝に帰ります」


はぁ?!3泊5日?!それだけ?!信じらんない!」
Σ( ̄ロ ̄;)


「ええ。翌日には会社に行かないといけないので……」
(・ω・)
あせる

「はぁ?!帰ったらすぐ仕事?!
信じらんない!!
何しに来たの?!


「え、だから野球……坪井さん………」
(;・▽・)ノ



3泊5日の野球観戦アメリカ遠征、
全否定。(大笑)


まあ、確かに、はるばる十何時間もかけて太平洋を越えてやってきて、
たった3日足らずで帰るって、一般的に考えるともったいない話ではありますが。
でも私、最初は2泊4日のつもりでした。(笑)
(1日のばした理由は前回の記事のとおりです)
本当に、坪井選手のプレイを観るためだけに来ましたからね。
あんまり休むと、仕事がたまって休み明けが大変だし……。


そして、ヒメ姉さんは言いました。


「はあー。
日本って、まだそんななんだねー」
(´・△・`)



ハッ(・_・)


そうですね、「まだそんな」ですね。
私はむしろ、仕事の調整さえ出来れば
旅行のために3日連続で有休とれるなんて良い会社だと思ってましたよ。
でも確かに、

人生=仕事!
遊ぶために会社休むなんて言語道断!
体調悪くても休むな!


という日本の社会の基本意識には、些かの変化もないように思います。
労働に対する「制度」は変えられても、「意識」は全然変えられてませんね。
結局その制度を的確に運用するには、社会全体の意識が変わらないとね……。
個人の意識が変わって
「そういう人生は嫌だ!間違ってる!労働基準法の遵守を!」
と声を上げたところで、
「あいつは現実を分かってない」と言われるのがオチです。
つまり、日本の現実はまだまだ「そんな」なのですよね。
そして、自分もそんな現実に染まっていることに気づかされました。
ちょっと考えさせられちゃうなー。
(v_v)


そんなヒメ姉さんの何気ない一言に静かな衝撃を受けつつ、
支度が出来たので、いよいよお待ちかねのBBQ!

玄関先に出したテーブルには、
サラダと玄米ご飯、チップス、
スイカ、ワイン、差し入れの手作りシュークリーム等が並び、
メインのBBQ@牛肉や鶏肉、野菜等はマウントタムさんの旦那さまが焼いてくれます。

これが、どれも美味しい!!
特に玄米ご飯が、すごく美味しい!
マウントタムさん、お料理上手!


玄米ご飯って、こんなに美味しいものだっけ?!
と思うくらい美味しいです。
これが、「私は日本人だ」という証左なのでしょうか。(笑)

ワインは、地元のカリフォルニアワイン
マリンカウンティのご近所に、ワインの名産地があるのです。
今回観戦した試合の対戦チーム「ソノマ・グレープス」の本拠地・ソノマが
まさしくワインの産地です。
だからグレープス(葡萄)なのか!


皆と一緒にお食事して、のんびりおしゃべりして、
それでも、外はまだ照明いらずの明るさです。
さすが、日暮れの遅いマリンカウンティ。
最後に、皆と記念写真も撮りました。


そして、日が暮れる前に外はお片付けして、
あとはおうちの中で、もうちょっとおしゃべりを。


ヒメ姉さん
「それで、明日はどんな予定なの?」



「明日は、お土産を買おうと思ってます。
いかにも土産物!っていうんじゃなくて、
地元のスーパーで、こっちにしか売っていない珍しいものが買えたらなって」


ヒメ姉さん
「そう?じゃあ、
地元のスーパーに連れてってあげる



「え!いいんですか?!」




というわけで、
明日はヒメ姉さんにエスコートしてもらえることになりました!
わーーい!ありがとうございます!!



最後に、マウントタムさんのお庭で取れたプラムをいくつかお土産にいただき、
帰りはヒメ姉さんの車でホテルまで送ってもらうことに。


皆さん、ご親切にしてくださって、
本当に本当にありがとうございます!



「アメリカ遠征記(28)ヒメ姉さんとホテル見学」に続く。