大忙しだった仕事を片付けて行って来ました(笑)
この日は朝からとっても暑くて
最高気温はなんと29℃??公演が始まる頃にはムシムシとしてもはや初夏でした
サクッと初日の感想を。情緒が乱れて支離滅裂な文章&ネタバレ注意です。
ミュージカル
『阿修羅城の瞳』
原作/劇団☆新感線「阿修羅城の瞳」
(作・中島 かずき)
原作演出/いのうえひでのり
潤色・上演台本・演出/小柳 奈穂子
次々と革新的な作品を生み出し、絶大な人気を誇る劇団☆新感線の代表作の一つ「阿修羅城の瞳」。
人と鬼との壮絶な恋物語を、いのうえ歌舞伎と呼ばれるケレン味溢れるダイナミックな演出で描き上げた伝説の作品が、宝塚歌劇の舞台に登場致します。劇団☆新感線と宝塚歌劇による、初のコラボレーション作品として、礼真琴を中心とした星組が挑む、究極のエンターテインメント大作の誕生にご期待ください。
人を喰らう鬼が密かに跋扈する、文化・文政期の江戸の街。千年余の長きにわたる人と鬼との闘いの果て、鬼の王・阿修羅の目覚めの時が近付いていた。
鬼を祓うため幕府が組織した“鬼御門”の腕利きとして“鬼殺し”と称された病葉出門は、五年前のある事件を契機に鬼御門を辞め、鶴屋南北一座に身を寄せていた。ある時、鬼御門に追われる謎の女つばきを匿うこととなる出門。不思議な縁に導かれ出会った二人は、惹かれ合っていくが…。
(公式より)
病葉出門(わくらばいずも) 礼 真琴
(安倍晴明の一番弟子、鬼殺しを担う幕府機関のかつての一員)
闇のつばき 暁 千星
(江戸を騒がす女泥棒)
安倍邪空(あべのじゃくう) 極美 慎
(鬼御門の副隊長)
四世 鶴屋南北(つるやなんぼく) 美稀 千種
(江戸戯作界の巨人)
阿餓羅(あがら) 白妙 なつ
(丑寅の双鬼神)
十三代目 安倍晴明(あべのせいめい) ひろ香 祐
(鬼御門の頭領。森羅万象、五行百経に通じる)
吽餓羅(うんがら) 紫 りら
(丑寅の双鬼神)
美惨(びざん) 小桜 ほのか
(尼姿の鬼、鬼の魁)
安倍雷王(あべのらいおう) 碧海 さりお
(鬼御門三界衆)
安倍毘沙門(あべのびしゃもん) 天飛 華音
(鬼御門の一党)
笑死(えみし) 瑠璃 花夏
(童鬼)
桜姫(さくらひめ) 詩 ちづる
(十三代目 安倍晴明の娘))
まずは初舞台生の爽やかで初々しい口上の始まり!皆緊張感漂いながらも一生懸命な姿にやっぱり応援したくなります今年の子達はゆっくり目の口上ですね。
初舞台生の情報は何も知らないのですが、歌を聞いていると久しぶりに男役の声が響く期だなぁと思いました。
そこで心晴れやかに拍手して・・・
という流れから一旦幕が降りて突然銀橋に鬼がワラワラ出てきます??さっそく阿修羅城の世界が広がってゾンビ系が苦手な私は最初からビビる展開に
舞台一面に炎が上がり暗闇から出てくる不気味な鬼達の様子はまさに地獄の入口ですね。
ネタバレを恐れて稽古場映像も最近は後で見るので演出を何も知らないままでしたがとても迫力があって、和やかな口上から一気に頭が観劇モードに切り替わりました。
しかも最初が不気味だったからこのままのトーンで行くのかと思いきやいきなりコメディー色が強くなったりして面白い(笑)
主人公の出門とつばきの不思議な縁から始まる物語ですが、そこに絡んでくる周りのキャラクターも個性的で印象に残る役ばかりです。
やはり劇団☆新感線だけあって殺陣も多く、効果音も宝塚のそれではなく新感線仕様
一人で何十人と囲まれても華麗に刀を使い舞う姿はこっちゃん(礼真琴さん)の魅力がたっぷり詰まった1幕でした
花道に捌ける時も歌舞伎っぽくて拍手しやすいのが良いですね。正直斬った後の血しぶきの効果音とか苦手だけどそのうち慣れるでしょうか(笑)
なんとなくですが殺陣を見て“柳生忍法帖”を思い出し、盆が回る様子には“RRR”がチラつき、大きな桜を見上げる背中に“ディミトリ”が浮かんだりと退団するこっちゃんに過去の姿が重なる瞬間が何度もあって不思議な気持ちになりました。
病葉出門役の礼真琴さん
昨年はインド映画原作からコメディー総理まで色んな役をこなしたこっちゃん。宝塚最後の役は安倍晴明の一番弟子の役でした。
今まで演じた役だと柳生十兵衛が同じ和物ですが、十兵衛程達観した感じではなく葛藤とか迷いが見えて人間味がある気がします。特に幼なじみの邪空を斬った時の表情に物語がありました
あとはこれは絶対みんな思うはずなので敢えて書きます!
こっちゃんが裾を捲ってふくらはぎ見せながら走るのカッコ良くないですか笑
何回もあったのでもちろんガン見(笑)セリフ量が多いけど早口でポンポン軽快に話すのでとっても聞き取りやすくて舞台に集中できました。
闇のつばき役の暁千星さん
今年の「98期まさかのメンバーが娘役」というパターン2人目です。
こちらも原作を知らないのでつばきがどういった人物か分かりませんが、ありちゃん(暁さん)の演じた様子だと娘役よりも男役が演じた方がより凄みがあって出門と対峙する時に迫力があるように思いました。強さとしなやかさに加えて前半の愛嬌もかなりポイントですねみだれ髪ありちゃん好きです(笑)
お芝居は記憶が戻る前と戻ってからの変化がとても良かったです。
記憶が戻りつつも一度心が通ってしまった出門への愛憎というか、冒頭では言葉なく向かい合う二人が盆で回っている瞬間とかゾクゾクしました。昨年の“RRR”ではあんなに二人の距離感が縮まっていく様子を示した盆が、今度は二人の間の埋まらない溝を表しているとは・・・
ありちゃんは思った以上に娘役として違和感がなくて声も可愛くて(笑)初日にしてさっそくこっちゃんに弄られて笑いを堪えてるのも可愛かったです。
新人公演はうたち(詩ちづるさん)が演じるけれど、それはそれで娘役がこの役をどう演じるのか興味が湧きました。
「今度こそトドメを刺してくださいますね・・・?」
のトーンと表情の切なさが今も残っています
安倍邪空役の極美慎さん
幕開きからその髪型にインパクトがあり過ぎて注目の的だったのですが、悪い人物かと思ったら「なぜ俺の目を見ない?」と出門に対して拗らせ男子系だったのですね(笑)
極美くんって飄々としていたりヘラヘラとしながらも内心は複雑な感情を持っているような役がとっっても上手で似合います。
銀橋で歌う「俺を見ろソング」も自分を認めて欲しい怒りでいっぱいですが、それでもちょっと切なく見えてやっぱり極美くんのお芝居が好きです。
歌も迫力があって、組替えを控えて新たな一面を見られたようで嬉しかったです。
うたちは安倍晴明の娘役ですが、現代でいうオタク的なノリでカバンの紐に編みぐるみの出門が付いてる??笑
「恋は鉄砲玉、数撃ちゃ当たる♡」
と言い放つ積極的なおなごでした(笑)突拍子のない感じがまめちゃん(桜庭舞さん)のジュリエットを思い出す
あがらの白妙なつさん、うんがらの紫りらちゃん、美惨の小桜ほのかちゃん、この三人が並んでいるだけで迫力があって歌の圧も素晴らしかったです。
しかも口調は穏やか和かながら見るからにもう絶対悪い鬼だから逆らえません
笑死の瑠璃花夏ちゃんも見た目可愛いのに笑い方がにいぃぃっ・・・!と人間と違う感じがとっても不気味
そして久しぶりにかぶちゃん(朝水りょうさん)を舞台で観られて嬉しかったですきっと星組ファン皆同じ気持ちだったはず。
かぶちゃんがセリフを言う時に何とも言えないほわほわとした喜びが広がっていました。そのセリフと役が例え素っ頓狂な声でも(笑)
さきっぽ(蒼舞咲歩さん)とうたちの三人で話している様子が三人共面白くて客席からは笑い声もありましたね
他にも気になるキャラクターはいたのですが、初日の感想はここまで・・・。
ファンタジック・タペストリー
『エスペラント!』
作・演出/生田 大和
古今東西、人類が様々な形で抱いてきた希望・願い・祈り。 かつて存在した筈の、失われた美を追い求める人。
人間の想像力から生み出された物語の中の人々。大都会に聳え立つ摩天楼の片隅で燻り、惑う人々……
叶えられた願い、届かなかった祈り、時に飽く無き欲望へと姿を変える希望、そしてその先の未来まで。心を開けば見えてくる、この地球上に広がる無数の美しき世界で、人々の希望と願い、祈りが交錯する時、エスペラント(=希望を胸に抱く人)たちは生まれ続けるのだ……
どこか懐かしく、それでいて新しく、どこまでも宝塚。パリ・レビューでもなく、アメリカン・レビューでもない。110年の伝統の、その先へと続く、宝塚レビューの新たな時代へ。この青い星の上で継がれていく、願いと祈り、そして希望を讃えて、礼真琴と共に綴るファンタジック・タペストリー!
なお、この作品の宝塚大劇場公演において、第111期生が初舞台を踏みます。
(公式より)
ショーはトラブルがあり開演が遅れましたが、幕開けからキラキラ衣装のこっちゃんが登場して開演が遅れて少しヒヤッとした気持ちを吹き飛ばしてくれました
開演アナウンスのしっとりゆったりしたハスキーボイスが良い!!と始まる前からワクワクした私ですが、いつも楽しみにしていたアナウンスはこの作品が最後なんだなぁとふと思ってしまった為
これが退団公演か
と急に押し寄せそうになった寂しさをオペグラでこっちゃんをガン見することで忘れようとする私でした(笑)
しかーし
年明けの宙組公演でキキちゃん(芹香斗亜さん)をガン見し過ぎて最後まで他をほぼ観られなかったのですが、今度はそれが星組でも発動してしまいいつもあちこち見るのが好きなのにこっちゃんが出ている時はこっちゃんしか見られませんでした。
もう最後なんだ、もう観られない。
と思うと別のシーンを観るのが惜しくなり、結果私の視界いっぱいに広がるこっちゃん(笑)
もう十分トップとして走る姿を追いかけていたはずですが、そのキラキラをもっともっと堪能したくて視線を外せずずーーーっとこっちゃん祭りです。
ということで、今回の感想はほぼ礼真琴さんについて(笑)
最初にこっちゃんが捌けてからようやく歌の方に視線を送ると今作が星組最後の極美くんでした。衣装はピンクベースで裾のヒラヒラとした部分が青とピンクが混じったようになっていてまるで星→花を表しているかのよう。
逆にありちゃんは水色の衣装でヒラヒラは黄色と青で月→星ですね。
あまと(天飛華音さん)はオレンジ色で月(黄色)と花(ピンク)を混ぜた色?と二人のように何か意味があるのか考えながら見てしまいました。
銀橋に来たところでありちゃんがいなくなっていたので次のシーンかな?と思ったらやっぱり画家のありちゃんが登場して歌うところはちょっと神秘的な演出でした。ここの白い鬘が似合っていたのと別のシーンのメガネ男子ありちゃんもなかなかに良かったです
今回は全体の客席降りはなくて、こっちゃんも前作のショーのように4列目くらいまでを練り歩くだけなのがまたまた残念なものの色んな演出があって楽しいショーでした。
今回から新しく組配属された110期生も加わってロケットの衣装を着ていたのですが、さっそくお気に入りだった娘役ちゃんを見つけました(けどやっぱりすぐ視線はこっちゃんに戻る)
トップ娘役だったなこちゃん(舞空瞳さん)が退団された分ほかの娘役さんとこっちゃんの絡みも多くて体感的には専科への異動が決まっている小桜ほのかちゃんと二人で踊るのが多かったような。
二人で並ぶと兄妹のような爽やかさがあって可愛いお気に入りの並びです
歌も耳福(´∪`*)
こっちゃんとニコニコ笑い合うほのかちゃんを見ているとふと以前ほのかちゃんがお話していた”エストレージャス”の歌の特訓秘話を思い出しました。
退団者シーンというかこっちゃんの退団を強く思ったのはダンスを踊り銀橋を渡った時で、舞台に戻ってから下手にいる極美くんがこっちゃんの背中を押してセンターにやり、ありちゃんがその後ろに立って・・・といかにも送り出すような演出があった時で退団者が並んで踊る所もそこから95期が並んで踊ったシーンもちょっと涙腺緩むからやめてーーーー状態です。
初日とは思えない程歌声も揃っていて、今の星組の最大限のパワーが詰まっていました。
それからもう記憶があやふやですが、こっちゃんが奥に行き着替えるシーンでお手伝いをする下級生達がこっちゃんを待って最後に左右に去る時にお互いを見てニコッと笑うのがすごく可愛かったです。
下手の娘役ちゃんは見えなかったのですが上手にいた男役は大希颯くんですね。結局そういうのは見てます(笑)
オレンジの衣装で歌い銀橋を渡るこっちゃんの後ろでありちゃんとうたちだけはペアで踊っているのも次期トップコンビを祝福してるようで、銀橋から少し振り返ってそれを見つめる姿も良かったです。
そしてとあるシーンでこっちゃんがタップを踏み出した時はすぐにピンと来てまた勝手に泣きそうになった私。
そう、稽古場映像は未見だから曲とか演出は知りませんでしたが、タップは初舞台生のお披露目映像で見たのです。そうか111期はタップを踊るのか。とその時インプットされたので
これ・・・こっちゃんがタップを踊って初舞台生を呼ぶんや
と思った通り首席の男役ちゃんが下手で踊り出して一緒にタップをしながらゾロゾロと他の子達も出てきて何人かはこっちゃんの肩に手を置いてダンス
これから退団するトップスターが初舞台生と一緒に踊るってすごい演出だなと思うと同時に、以前紅ゆずるさんが初舞台生が踊る振付を少しだけ一緒に踊ったシーンに対してこっちゃんが
「あれ初舞台生の子嬉しいだろうなぁ」
ってのほほん(´∪`*)と?ふんわーりと言っていたけれど、自分も一緒に踊ってあげるんだとか色々思い出して勝手に感動でした。少しどころかほぼロケットボーイ並みの出番でしたが(笑)
今年の初舞台生ダンスはタップな時点でかなり斬新に映ってあちこち見ちゃいました。受験生特集で拝見したあおいちゃんこと遥陽音(はるひ おと)さんがすごく印象に残っていたのですが、舞台化粧をしていると男役さんだけど水乃ゆりちゃんに雰囲気が似ています。
お顔を覚えていたので1幕でもこっちゃんが一座で歌っている時に後ろに立っているのに気付いたりしてこれからが楽しみな男役さんです。
桜の季節がそうさせるのか、華やかだけどこれから退団する人とこれから入団する人の交錯が寂しく感じました
ショーのラストで燕尾服を着たこっちゃんがソロで踊っている時には大劇場の床をそっと触る演出もあって、いつもの舞台のようでいつもとは違う感覚がずっとあってこちらも不思議な感覚です。
エトワールはほのかちゃん
階段降りは並び順に左から
稀惺かずとさん、さりお(碧海さん)、瑠璃花夏ちゃん
→うたち、あまと
→極美くん(3番手羽根)
→ありちゃん(2番手羽根)
→こっちゃん(大羽根)
でした。
なんか自分の目の錯覚なのか、あまとも羽根を背負っていた気がしますがあちこちに目をやってて記憶が薄れています。
次世代の新しい風か階段降り初登場のメンバーが多くいますね。極美くんは花組へ行く前に3番手羽根です
初日のご挨拶は組長の美稀千種さんが「輝く一番星」とこっちゃんを紹介するのにグッと来たり、新しく組配属された110期生と初舞台生を紹介してフレッシュなお返事をする姿に癒されたり
「若さに負けずに頑張ります!」
と言い切るこっちゃんに“グランカンタンテ”でもそのセリフ聞いたような?と笑ったり
「急に暑くなったけど今日が星組の初日だから仕方ない」
とか面白すぎる
楽しい舞台が始まったなぁーと思う自分とサヨナラ公演かぁー
と寂しくなる自分とで忙しい初日でした。
↑慌てて移動した為、初舞台生の写真は撮り忘れました
↑フルールの新しい公演ランチは、星組は前回に引き続きハンバーグ。
↑レビュープレート(鬼オンおろしハンバーグ)
1,600円
↑ちゃんと鬼とツバキになってるー
味はさっぱりポン酢で美味しかったです。前回のプレートと違って温かくて食べやすかったですね。
そして・・・(笑)
↑黒ごまこっつ餡 600円
名前がまこっつあん(こっちゃん)に(笑)
これがとってもモチモチして美味しかったので公演が終わるまでにもう一回食べたいです。
↑土曜日は暑かったのでこれも美味しかった~
↑こちらにはこっちゃん大好物のみたらし団子に愛犬のさぶろーのシルエットまで・・・
もう大劇場もやりたい放題になっています(笑)
甘い×しょっぱいの組み合わせでした。そこに塩味の豆や醤油おかきも。添えられた海苔が意外と焼きのりではなく味海苔だったのでそこは関西を感じました
↑いつも通り萩の月と今回はきんつばも。
・・・これもしかして「きんつば」を繰り返したら「つばき」って聞こえるとかいうダジャレなのでは?笑
こっちゃんの退団グッズは扇風機でした。
星組公演もたくさん通いたいと思います