Guyatone RM-4 修理 その1 | RE/F-TECH の足あと by u-tak

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RE/F-TECHとは、ビンテージ、アンティークをこよなく愛するミュージシャンu-takが、
旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

調っちは未来和樹さんのLIVE「伝苑」の稽古に毎日の様に入っています。

未来和樹さん、木村咲哉さん、廣瀬喜一さんとの共演、稽古からメチャクチャ楽しそうにしています!

きっと、いいLIVEになると思います!

楽しみです♪

 

そして、夏休み最終の昨日8/25には川崎市長さんを表敬訪問。

バトントワーリング世界大会での男子ユース部門金メダル獲得を報告させていただきました。

今日の東京新聞、神奈川新聞、Yahooニュースなどにも取り上げていただき、有難いことです。

 

 

バトントワーリングが少しでも広まります様に。

そして、いずれはオリンピック競技に!

 

 

さて、その世界大会中、u-takは留守番だったのですが、その留守番中に修理させていただいた、グヤトーンのリバーブミキサーRM-4の修理をログに残します。

 

RM-4は関東移住前にも修理させていただいたことがあり、その記事を見てくださった方から、何とか修理したいとのご依頼をいただきました。

 

前回の修理時に、結構RM-4を通すとストラトの音が太く、でもスキッとした音になるので、良い機材だと感じていました。

独特のファズとトレモロリバーブも味があります。

 

受領状態。

外観は比較的きれいで、機能が回復すると良い機材になりそうです。

 

背面。

GUITAR AMPのアウトからJC-50につなぎ、ストラトでチェックしましたが、ほぼどのチャンネルもまともに音が出ません。

MICチャンネルに入力し、VOLフルで微かに音が出る程度です。。

リバーブはスプリング音がしますので生きています。

 

先ずは定番、入力ジャックの清掃から。

綿棒に接点復活剤を染み込ませて、ジャックの端子を清掃します。

接点復活剤をジャック内に向けてスプレー噴射するのは良くありません。

接点以外の不要な部分まで薬液が付着し、信号漏れや漏電の原因になることがあります。

 

また綿棒で接点を擦った方が、より接点の汚れもキレイに取れます。

拭き取らないと、浮いた汚れが溶剤が揮発すると再度付着してしまいます。

案の定、端子を清掃すると真っ黒。

4チャンネル分のMIC入力とGUITAR入力ジャック、フットSW用のジャックまで清掃するのに、綿棒を7-8本使いました。。

 

結果、ジャック清掃でCh2、Ch4はちゃんとした音が出る様になり、Ch1はNG、Ch3は音が細い感じ、リバーブのVARIATION(トレモロ)は効かず。

 

ここから、シャーシをキャビネットから引き出して中を確認していきます。

 

底面のネジを4本外します。

シャーシを取り出し。

中を確認。

過去に同型を修理しているので、何だか懐かしい感じがします。

ん? メイン回路部に、前回は見なかった回路が追加されています。

 

各部を見ていきます。

先ずはリバーブ/トレモロ回路基板。

電源回路部

メイン基板

メイン基板から各Ch基板へ接続されている太いメッキ線部分にラグ板に組まれた回路が追加され、何やら半固定抵抗も追加されています。

 

各Ch基板

Buzz基板

Buzz基板と各Ch基板を裏側(パターン面側)から。

さて、ここからいよいよ修理に取り掛かります。

 

先ずは点灯しなかったランプを。

電球のソケットを清掃し、電球をソケットにしっかり締め込めば復活。

 

次は音は出るが、音が細いCh3のチャンネル基板を。

シグナルトレーサーで信号をトレースするために基板を外し、電源や信号を横渡ししている太いメッキ線から電線で各接続を引き出して、動作する様にします。

トランジスタは全てOKだったので、電解コンデンサをすべて交換。

これで音質も音量も復活。

交換した電解コンデンサは、ほぼ全て容量抜け。

下の写真の5μFは、231pFしかありません。

これではまともな音がしないはずですね。。

 

次にCh1を修理します。

Ch1のみBuzz(ファズ)回路付きです。

 

写真がありませんが、Ch1とBuzz基板は音がほとんど出なかったため、重症と見込んで最初から電解コンデンサを全交換。

同時にトランジスタの脚を基板から外さずにトランジスタチェッカーで確認したところ、故障はしていなさそうであると判断。

 

元に組み直し、色々触っていると、バックパネル側のBUZZ BALANCEと言うPOTを回すと音が出たり出なかったりするように。

このPOTでBuzz音量が変わるのですが、ここのガリが酷く音が出ていなかった様です。

ガリを取って行っても、フル付近になると音が消えると判明。

取り合えずCh1もまともな音が出る様になり、Buzz(ファズ)も効くことが分かりましたので、POTは後ほど交換します。

 

そして、残る機能の不具合はリバーブのトレモロ機能。

トレモロも電解コンデンサの全交換だけでは機能が復活せず、トランジスタチェッカーで基板に付いたままの状態で確認すると、トランジスタ3個のうち中央の2SC373が半導体として働いてないと判明。

 

基板から取り外してチェックしてみると、抵抗2個がつながっている判定(笑)で故障と判断。

これを特性が近い2SC945に交換すると、トレモロの機能が復活しました。


これで、取り合えずすべての機能が動作するようになりました。

 

長くなりましたので、今回はこの辺りまで。

 

 

 

 

 

では、また。

u-tak