Vanzandt tele PU修理 その4 | RE/F-TECH の足あと by u-tak

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旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

24時間以上、冷凍庫でコイルを冷やして締めてから

ゆっくり常温に戻し、導通を確認。


無事に断線も無く、テスターでのDC抵抗は7.46kΩ。

室温は18℃。


電気特性は、温度に影響を受けるので、

空調をして20℃前後で、できるだけ測ります。


今回のVanzandt tele PUのデータは

L(インダクタンス) 120Hz:34.9H、1kHz:3.90H、10kHz:O-F

C(キャパシタンス) 120Hz:0pF、1kHz:0pF、10kHz:71.5pF

R(インピーダンス) 120Hz:8.37kΩ、1kHz:52.5kΩ、10kHz:259kΩ


これは過去の数々のFender USAのPUの測定データと比べると

インダクタンスは1kHzが少し高めで中域が出やすく、

キャパシタンスは10kHzが高めで高音が出難く、

インピーダンスは120Hz、1kHzが高く、10kHzが低いので、

高音が出やすい傾向となります。


トータルでは、中域は±の要素があり普通のレベルと予測、

高音はキャパシタンスの大きさが効いて出難いのではないかと

予測しました。


そして、サウンドチェック。

いつもサウンドチェック用ギターのリアに搭載。


シングルコイルも、ハムも、このギターのリアで

サウンドチェックを行っています。


TeleのPUはやや収まりが悪いですが・・・

こんな感じです。


これまたいつものJC-50で鳴らしてサウンドチェック。

予想通り、高音はキンキンせず、むしろ抑えられた感じです。


おそらく実際にTeleのリアに搭載してもキンキンせず、

太めの音がしてくれるのではいないかと予測します。



Vanzandt tele PUの修理は、これにて完了です。





では、また。

u-tak