プロトタイプ(その18) リユニオン | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 


union jack


イギリスの国旗はユニオンジャック。


いま、そのことをイギリス人も忘れている。


人間はユニオンで生きる…。


イギリスはイングランドとスコットランドのユニオン。


ユニオンを嫌い、仲間のEUから離脱したイングランドは、自らのユニオンが仲間から嫌われ、仲間に離脱される憂き目にあう。


ユニオンが壊れ、カオスに陥り、その泥沼から学び、人は再びユニオンへと向かう。


その繰り返し…、サイクルの中で人は生きていく。


人類が、国際連盟を創り、壊し、国際連合を創ったように。





それは家族も同じ。


家庭というユニオンを造り、壊し、壊れ、また造り、壊れ、そしてまた造る…。


全ては人が如何に境界線を認識するか?に左右されている。



23


そう、私たちの脳の中に描かれる境界線の共同幻想が全ての源泉。


境界線から独立し自由を得たと幻想してみても…


フラクタルなユニオンの境界線から逃れ自由になることはできない。


なぜなら、人は境界線の中に居なければ生きられないからだ。


だから、境界線の外に拡がるカオスの泥沼に堕ち、辛苦を経験し、またユニオンに戻ることになる。



蓮の葉

境界線…、蓮の葉の外側は、泥沼のカオス。


イギリスのアイデンティティーを声高に唱えて扇動され、仲間内で排他的境界線を引いても…


それは旧来のイギリスのユニオンとは違っている。


人の世のサイクルが逆戻りすることはなく、常に刷新されて、違った定常へと向かうのだ。




日本もそうだった。


日本のアイデンティティー、尊皇攘夷を声高に訴えた明治維新。


その後は、薩長の勢力が権力構造を刷新し、旧来とは似ても似つかない革命的近代国家を造った。


日本も決して単一国家だったわけではなく、江戸時代も幕藩体制のユニオン。


維新後も、台湾、朝鮮、満州、樺太のユニオン。


そして、元来から蝦夷、琉球、九州、本州、四国のユニオンの、単一ではない共同体だった。




アメリカも南北戦争を経て、今のユニオンになっているし…


カナダ、メキシコ、アメリカで北米のユニオンを形成している。


日本にせよ、漢字を使い、漢字で考える、東洋のユニオンの一角に在る。




ユニオンが崩壊し、またユニオンする…


人間の歴史は必ずそのサイクルを繰り返す。


そんなサイクルを繰り返しながら、これまで次第に大きくユナイテッド(united)してきた。


ユニオン ≒ 連合


ユナイテッド ≒ 和合


「和」「連」「合」の中でヒトは生きる。


リユニオン、忘れてはいけないこと。


どっちが中心なんてない。


にあるのは


ウサギ


追伸:


フラッグが大切。


ヒトは旗印を通し視覚と論理が連動して認識する。