実際にやってみる(その3) | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

いろいろと考えを繋げてみています。

大切なのは要石(要点)で要領を掴むことですね。


<1>モナド(要石)



石コロ


   (1)因子化(モナド化)…「石ころ」

   (2)イデア(見える表、見えない裏)…「半月」

   (3)対(ツインシステム)で具象(象≒像<見え方>)


<2>フラクタル


以下の三つのイメージは同じことを意味している。


フラクタル2



フラクタル3


フラクタル1


   階層を上下して再考する



<3>連関(相互影響)


以下の四つのイメージも同じ意味。


相互影響1


相互影響2

相互影響3

image


これら四つのイメージは同じことを伝えている…


因子から相互影響する「枝」が出ている。目に見えない引力も相互影響する「枝」の繋がり…


相互影響するがりが因子間を伝わる…


<4>基準とモノサシ


モノサシ


判断・選択に必要な基準とモノサシ



以下、未整理な項目

------

次に、この因子に情報を付加する


  ・物語りの動機(英雄になりたい、旅立ち、帰郷、探検、戦闘、師の教え、仲間、王子(姫)、選択、達成、宝(褒美)…)

  ・感情(喜怒哀楽愛憎)

  ・5W1H(時空、主客、対象、因果、手法)

  ・トゥ-ルミン・ロジック


選択、組合せ、取捨


カテゴリー化・階層化して記録・構造化


差異で分け、相似でまとめる


融合と分裂で因子を可変にする


アウフヘーベン


生きている論理木で流動化


生存、所属(仲間、主従)、探究、優勝(優る、勝る)、区別(選別)


閾値と発火


境界認識≒分別


梵我一如


回転


アウフヘーベン(以外)


パターン形成器(CPG)


シフェニエ(概念)とシフォニア(名前)


気=エネルギー

理=理屈、論理

故=意味、理由

則=法則、規則

手=手段

---------


いまやっていることは因子に影響を及ぼす繋がり方に着目することです。


因子は、似た者同士で似ているけど、それぞれ違った性質がある…


そして、その因子に影響を及ぼしている事象を覚知し動態を解析する…


そのためには、ある一局面に関して調査解析し、法則を導き出す必要があります。


というわけで、同じことを今回の熊本地震でやってみようと思います。その考察から、今後の展開も仮定したり予測したりできるはずだからです。


そのために必要な知識を得るために、先ずは4月3日に放送されたNHKスペシャルを紹介します。


nhk4


「地震列島 ~見えてきた新たなリスク~」

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160403


この中で西日本の地下構造が紹介されていました。


nhk2

このように日本列島はいくつかのブロックに分かれています。


これはちょうど丸イスの座面のようなもので地下のマントル(床)の上に載っている…


nhk3


そして、この地表ブロックは少しずつ移動していて、それぞれのブロック毎に移動する方向とスピードが違っています。ちょうど机の上に置いた「おはじき」のように押し合いながら移動しています。どこかに「ガッガッガッガッ」と動く臨界点があるわけです。


震源、ひずみ集中帯と重なる 専門家「警戒が必要」

http://www.asahi.com/articles/ASJ4K04XDJ4JPLBJ00Z.html


上記記事に九州中央部の地表ブロックの動態が記載されています。いま地震が続いている地域がちょうど境界になっています。


この境界線で地震後にどんな風に地表ブロックが動いたのかも報道されています。


南阿蘇村のGPS観測点 最大97センチずれ動くhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160416/k10010484021000.html


境界線の北側ブロックは北東に75センチ動き、南側ブロックは南西に97センチ動いています。


ここで興味深いのは、ずっと南西に動いていた南側ブロックは更に南西に動き、北側ブロックは北東方向に戻っている点です。ということは、南側ブロックには南西に動く圧力がかかっていて、その圧力に引きずれていた北側ブロックは元に戻っていった…ということでしょう。


つまり、中央構造線の以南には南西に向かう圧力がかかり続けている…


このようにGPSを使って地表ブロックの動態を解析していれば、おそらく地震が発生する臨界点を予測できるはず…。GPSの上下動による予測は上手くいっていませんが、上手に基準点を設定してモノサシを用意しスコア化すれば、動態を解析でき、東日本大震災や熊本地震の後の動態の解析から、これからのことを予測できるはずです。


そのためには観測点を増やす必要がありますが、今は既にスマホレベルで正確な測地ができますから、そんなに資金を投入しなくても国土を調査することができるでしょう。そういった試みは既に日本でも始まっています。


NTTドコモ、基地局を利用した地震・津波の予測・監視システムをスタート

http://ascii.jp/elem/000/001/128/1128540/


こうした試みはアメリカでもNASAがスタートしています。


【99.9%確実】「3年以内にマグニチュード5以上の地震がアメリカで起きる」とNASAが予測

http://irorio.jp/sophokles/20151022/270265/


GPS観測点を増やし、時々刻々と変動を追うことができるようになれば、おそらく前震か本震かを判別することができるでしょうし、次に何処へ地震の影響が波及するのかを予測することができるんじゃないでしょうか。


因子分析、影響因子、動態解析…、これからの人工知能時代、科学はますます様々な分野で活用されていくことでしょう。


震源の南側の地表ブロックが南西に大きく移動したことから考えると、これから中央構造帯の南西方向あるいは北東方向で更に圧力が高まると予測されます。これまでは横ずれ断層ですが、境界線延長戦上は海中が震源になるので、これからは津波への警戒も必要になりますね。


普通は、上記のNASAの予測からもわかるように数カ月から数年後に危険性が高まると考えることになるでしょうね。


ウサギ