基本設計(3)無意識からの直感 | クラスタ民主主義システム研究室

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☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

海辺のカフカを読んでいろいろなインスピレーションがありました。


海辺のカフカに出てくる”大島さん”のような博学な人は本当に頭が良いのだろうと思いますが、私は細部まで正確に記憶することができませんから、日頃から「基本的な考え方」だけでも覚えるようにしています。生命にも基本(型枠)があるわけで、これをコア・メカニズムと命名してみようと思います。


だから、言葉も読めず、難しいことは記憶できず、公共機関の偉い人はみんな知事さんだと考えている”ナカタさん”には強い共感を覚えました。あぁー、この生き方が私がやりたいことだと感じた…のです。先のことはわからないが、兎に角さきに進んでみて、あとはお告げがある…、これこそが愚鈍や愚直の強みでしょう。


その時に、潔白に愚直か、暗黒に愚直か、その違いが問われます。


その象徴として海辺のカフカではジョニー・ウォーカーとカーネル・サンダースとが命名されています。


この二つは、ウィスキーのジョニ黒の黒とケンタッキーおじさんの白を暗示しているのだと思います。


やはり、色は無意識に直結していますね。


このように事象の命名や正否は仮定でも仮想でも不明瞭でもいいというわけですが、これも基本の一つでしょう。海辺のカフカの中でも、母親かどうか姉かどうかなどという事実は論理的思考ではどうでもよいわけです。なぜなら、いずれでも対応できるからですし、白黒はっきりしていなくても探究したり証明したりすることはできるのですから…


また、海辺のカフカでは主人公が人里離れた森の中を歩くシーンがあります。


ヒトの記憶や論理的思考は動物が地域の状況を覚えるために使った脳機能を流用しているのだと思いますから、論理の解明は探検や散歩と同じコアを使っているはずですから、こうした小説で「樹海とキャビン」を暗喩にするのは進化学的にも妥当と言えるでしょう。


脳は同じ部位を多重的に応用しているので暗喩で関連付けしていけばコアに集積できるはずかと…




通った道にマーキングして記録・記憶していく…


空が見える場所は開墾した既知の領域を示す…


カラスが空から警戒音を出すのもカラスのような鳥は鳥瞰してアドバイスする神の使者だから…


野良猫と飼い猫の違いは生命における野性と飼育の違いを象徴しています…


同じようにラビットホールは多重な選択肢や逃げ道(次善)の象徴…


つまり、さまざまな論考のコアを自然界の物体で象徴化することができるはずです。




様々な脳のメカニズムを”ナカタさん”のように記憶せず言語を介せず動物や自然のイメージで象徴化することができるはずです。


いろいろな輪(理解の境界線)が多重的に重なっていくわけですから、その一つ一つの輪を明瞭化して集積していけば見えてくるものがあるでしょう。”ナカタさん”のように判ったところまで前進し、そこでしらみつぶしに探し回ってみる…


そうすると、大抵の場合、小説「青い鳥」のように答えは既に知っていた近所や足元にあるのが常です。



知覚によって入力し、考え、そして行動して出力する。


新しい「輪」を一つ描いてみました。



コア1


論考については以前に図式化しました。


ハニカム


その論考の周辺には、記憶(知識)、感情、直感(天啓)があります。


このようにコアとなる元型の円(輪)をイメージ化する作業を繰り返していきたいと思います。


ウサギ

基本設計(1)青写真


青写真


基本設計(2)コンビナトリアル・シンキング


ハニカム



追伸: やはり記憶が弱いためタナカさんとナカタさんを間違って記憶していましたので訂正しました。