詩風「カゴの鳥」 | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 



カゴのトリ…

カゴのトリは守られている
鷹も烏も来ない
エサも貰える
だが飛び立つ自由はない



家の中のネコ…

飼いネコは守られている
雨も嵐も心配ない
エサも貰える
飼い主の愛もある
家の中の限られた自由もある



国家の中にいるヒト…

ヒトは守られている
上下水道があり娯楽がある
セーフティーネットもある
僅かだが年金もある
近所にコンビニもできた
道徳も法律も警察も民主主義もある

そして、
カゴの鳥より、
飼い猫より、
人は自由なはず



自然の中の人類…

人類は自然に守られている
万物の霊長へと上り詰めた
食糧を自給できる
言葉を話し文字を残せる
道具を発明できる
人類を襲うのは殆ど人類だけ
自然を破壊する自由すらある



トリはカゴの恩恵に気づかない
ネコは建物の恩恵に気づかない
ヒトは国家の恩恵に気づかない
人類は自然の恩恵に気づかない

存在に慣れると守るべきものに気づかない

自然を護るのは誰なのだろう…

神様か?

あるいは

知恵を与えられた人類か?

神様、仏様、教えて下さい…
自由は、どう使えば良いのでしょう…