浪漫 sing SAGA 2. | いつかきっと白い翼!!

いつかきっと白い翼!!

Where flowers bloom so does hope.

早朝の5時過ぎの列車に飛び乗り、朝霧の立ち込める琵琶湖を眺めながら。

片道15時間、果てることのない旅路に想いを馳せるひととき・・・。

 

1ヶ月前、家族を砺波の熱気球の祭典に連れて行ったときの、初めて見せる喜びの笑顔。

他人の幸せを優先する性格の人が、自分のために笑っている。

スカイスポーツの最大のストロングポイントは、人の心を解き放ってくれる自由奔放さと爽快感。

 

嗚呼、ささやかな家族孝行が出来て良かったと感慨深かったものです。

しかし、そのときの熱量に気付けなかったのですよね。(´;ω;`)

当時のカメラの画像を振り返ってみると、食い付きが凄かった。

今回の世界規模での祭典は、後半での荒天が予想されていました。

自分にとって都合の良い幻想は捨て去り、どのタイミングを選択するべきか現実的な問題。(o・ω・o)

土曜日からは線状降水帯、さらに爆弾低気圧に捕まってしまうと・・・帰りの列車も動かなくなってしまうリスクが非常に大きい。

高気圧の頑張り次第なので、急に変化することもあり得ます。

この天気図で旅に出掛けることは、一人旅でも難しい。

悩んでいるタイミングで、家族に連れて行ってほしいと懇願される。(o・ω・o)

頭で考えてしまうと、「不可能」という言葉しか出てこない。

こういうとき、フライトツアーのときは・・・覚悟を決めて行動していたのですよね。

 

早朝の6時頃が、熱気球の祭典のベスト・タイミング。ここは外せない。

片道2日間、往復で4日間。

ホテルは、一人分しか取れていない。(。>﹏<。)

制約があるからこそ、正面突破で切り抜ける。紙一重のタイミングでも良い、1時間でも構わない。

80万人が集まるイベントで、早朝の移動でも間に合う範囲内のホテルを移動しながら確保する。家族の体調次第では、すぐに帰宅に切り替える。天気が急遽で悪化し始めたタイミングでも、すぐに切り替える。

こういうとき、下手な小細工は逆効果になりかねない。一番小さなリスクを選択する決断力を持ち続けることが大切。

 

好奇心が最大限に唆られる旅だったのでしょう。

家族の体調が持ちこたえている間に、距離を最大限に稼いでいく。

特急列車1本で、京都まで無事に到着。短時間で新幹線に乗り換え・・・博多駅に到着。

疲労もピーク、気持ちが張り詰めすぎていたので。

福岡空港に移動して、飛行機をのんびりと眺めながらの休憩を取ることにしてみます。

疲れすぎて、食欲がない・・・と思っていましたが。

 

鯖の塩焼き、3本で約500円ですよーー。(o・ω・o) ありがたやーー。

アカバラのあら炊き、こちらも約500円だったと想う。(o・ω・o)

美味しい魚を食べると、気力MAXまで回復できる?北陸の人には嬉しい限り。

おにぎりも200円で特大サイズ。(家族は、米を食べないと落ち着かない人。)

かぼすスカッシュ(ソフトドリンク)が、疲労回復に特大の効果でした。

飛行機を眺めながら、2時間くらいは黄昏れてましたね。(。>﹏<。) ←もう動きたくないでござる。

ついに、佐賀駅に到着ーー。ヽ(=´▽`=)ノ

恵比寿様がたくさん祀られているそうで、駅のホーム内でも見掛けることが出来ました。

到着してすぐ、家族揃って恵比寿様に感謝しまくり。←奇跡的に、到着までにホテルを確保できました。(。>﹏<。)

疲れ切って、泥のように眠りました。(´;ω;`)

翌朝は、ホテルから徒歩3分、わずか2駅の移動で・・・目的地のバルーンさが駅に到着。

祭典の期間しか開いていないという、幻の駅。そのプレミアムさだけで来る価値がある。

博多駅、佐賀駅の駅員さんが県外の人に親切で・・・事前に大きくプッシュして貰った往復切符を購入できたおかげで、当日の切符購入の混雑とは無縁でした。(ありがとうございます。)

 

早朝の大きな川からの放射冷却は、黄泉の国のような底知れない寒さ。

屋台からの湯気や煙が、ほのかな暖かさを伝えてくれています。

ダイビングの講習で、大気と比較して、水は身体の熱を24倍の速さで奪うと学習したものですが。

太陽が昇り始めてから、魂を持っていかれそうになるような、気の遠くなっていく寒さが一時間ほど続きます。

並大抵の防寒装備では太刀打ちできないことでしょう。

朝霧高原で防寒装備のノウハウは身についているので。家族用の耐寒装備を何とか調達成功。

フリマサイトで良いものを購入できて良かった。ヽ(=´▽`=)ノ ありがとうございます。

寝袋と同等の耐寒性能、カイロを貼っておくと・・・寝てしまうくらい暖かかったとか。(´;ω;`) ←わたしは、ここまで分厚いダウンは入手できなかったです。(この人、何気に強運の持ち主なのですよね。)

折りたたむと、ペットボトルサイズになるので持ち運びが非常に便利。移動中の枕にしても良し、ひざ掛けにすれば羽毛布団。

今回の旅でのベスト・バイでした。

身の危険を感じる寒さから、一度でも救われたことのある人には分かるでしょう。

防寒具は絶対に手を抜いてはいけませんよー。(。>﹏<。)

モンベルさんの800フィルパワーのダウンパーカは、断熱層に包まれる体験ができるのでオススメ。

8時30分を過ぎると、雑草と白いコンクリートで強烈に反射する太陽光に包まれて、一気に体感温度は30℃を超えてきます。(´;ω;`) ←何かの罰ゲームですか?

こういうときの選択肢を甘く見ていると、気持ちが折れてしまうリスクがあるのですよね。汗冷えで体力を一気に消耗してしまうのです。

個人的なオススメは、速乾性に特化しているモンベルさんのジオライン半袖Tシャツ。

真冬の寒さでも、真夏の暑さでも、数分間でサラッと乾いてくれる驚異の性能。

運動量の多い人は、メリノウールよりもこちらが良いです。しかも、かなりのお手頃プライス。

わたしの場合、旅行では1枚持っていくだけで十分かな。ホテルの風呂場でさっと洗い、5分で乾いてくれます。

後は、ワークマンさんのメリノウール靴下(700円くらい)、メリノウールキャップ(500円くらい)で、防寒装備は事足りるかと。

中間着としては、モンベルさんのシャミースがおすすめ。ヽ(=´▽`=)ノ

極細繊維(髪の毛の1/10の細い糸)で編み込まれているので、とても軽くて暖かい。

旅のとき、軽さは正義です。(o・ω・o) ←2人分の荷物を持って、瀕死の状態の人。

フリマで安かったので入手できましたが、ダークホース級の大活躍でした。

厳しい登山を前提に作られているモンベルさんのウェアは、普通の生活で使うレベルでは10年間以上は余裕で使うことが出来ます。トヨタ車みたいに壊れる気配すらないので。コスパの良さという意味でも、かなりのハイレベルだと想う。

黄泉の国を想わせる極寒の世界から、朝日に包まれながらの一斉離陸は・・・この世の景色とは思えない不思議な体験。家族も涙ながらに喜んでくれてよかったです。

周囲の人も感極まっている様子。ヽ(=´▽`=)ノ 女性やご高齢の人ほど涙しているみたい。

このブログを観ている人だったら、生涯で一度で良いから、この浪漫の旅をしてみて欲しい。

地球上でも、この旅の満足感を超えるものは・・・探す方が難しいから。

 

一斉離陸の後、朝食を求めて特設会場にやってきました。

家族は、女子トイレの長い行列に巻き込まれて、15分間ほど待機中。

熱気球の離陸エリアから離れるほどトイレの行列が短くなるので、かなりマシですけどね。

対岸での撮影は、トイレや温かい食事と飲み物から4kmほど遠ざかってしまいます。何かを自慢したいならともかく、全くおすすめできません。

 

佐賀の祭典の名物、大鍋カレー500円だったと想う。ヽ(=´▽`=)ノ

ゴロゴロと大きな野菜が入って、香辛料の香りが刺激的。

冷え切った身体には最高のご馳走です。

佐賀のみかん100%ジュースも、100円で提供されています。ヽ(=´▽`=)ノ ←昨年は50円だった気もしますが。

生涯の旅の中でも、このカレーとみかんの香りは記憶に残ることでしょう。

 

カレーとみかんジュースで満足した家族は、またもやトイレに旅立っていきました。

子供用のバルーンもやっているのですが、あと3分間で終わるそうです。(´;ω;`) まあ、畳むところは見えたよね。

 

わたしの経験上の話になりますが。

自分の体調を正確に把握できているとき(足が痛い、お腹が痛い、腰がつらいなど・・・)、人はまだ頑張ることが出来るように想う。

一番危険なとき、人はおかしな挙動をしているにも関わらず、まだ出来る、頑張れるからやらせて欲しいと言い始めてしまう。

アドレナリンが出始めて、不思議な高揚感で痛みを忘れてしまうのですよね。(´;ω;`) ←自由落下で湖に墜落した直後の挙動がおかしかったなー。(遠い目)

 

うきうきとした表情で、足を引きずり、お腹を抑えながら、少し休んでからもっと観たいとのお願いが始まってしまう。

なるほど・・・良く分かりました。

今回の旅は・・・ここまで。(o・ω・o) これ以上はネガティブ・リターンになってしまう。

 

ここで、旅の終了を提案。渋々と了解を貰う。

しかし、ヘリコプターの遊覧飛行はやってみたいと引き下がらなかった。(´;ω;`) ←こうと決めたら絶対に引き下がらない人。

亡くなった家族が、レスキュー(最後の鎮痛薬)を使い永眠する直前に・・・倒れても良いから、暖かい南の国に家族旅行に行ってみたかったと告白されたときの、抉られるような胸の痛みは生涯忘れられないのですよね。(真冬の病室と、治療の薬剤がよほど寒かったのだろうと想う。)

せめてもの罪滅ぼし・・・残された家族が動ける間に済ませておいたよ。これで勘弁して欲しい。

 

夢と現実の境目が溶けていくような青空を眺めながら、天国に一番近いところを観ているような不思議な気分になったのでした。

博多駅に戻り、新しいゴジラを眺めながら、鑑賞してみたい衝動にかられてしまう。(。>﹏<。)

駅地下で昔懐かしいナポリタン(1,000円)を食べて、ほっと一息。

わたしも体調が厳しくなってきたので、この後は休憩しながら帰ることにします。

 

広島駅で降りて、有名な公園で一休み。平和のお祈りをしておきました。

 

駅のお好み焼き通りで、広島名物の焼きそば入りお好み焼き(1,000円くらい)を食べました。初めての広島風。ボウル一杯くらいの大量のキャベツ、大盛りの焼きそば、ネギがたくさん入って、もうこれだけでお腹がいっぱい。(。>﹏<。)

揚げもみじ饅頭(200円)は、サクッと軽やかに揚げられた衣が絶品。

食い倒れしそうな美味しさの名物ばかり。(。>﹏<。) 牡蠣とか、コウネはお腹いっぱいだったので、また今度のお楽しみに取っておきましょう。

ゆっくりと特急列車で、地元に帰ってきました。

駅の建物に広がるうどんの香り・・・何とも言えない懐かしさ。石川県の一番の名物は、うどんなのだと強く感じます。

家族のお祝いのショートケーキを購入して、自宅に戻ります。

 

なけなしの徳を使い果たして、無事に晴天に恵まれた旅になってくれました。

今回は正面突破で上手く行きましたが、いつもそうだとは限らない。

根拠のない幸運でゴリ押しでは人生は上手く行かないもの。ささやかな成功であっても、目には見えない決断の積み重ねで成り立っているものです。

 

来年も連れて行って欲しいとのお願いは、笑顔できっぱりとお断りしておきますね。ヽ(=´▽`=)ノ

こちらはずっと立ちっぱなしだったのですが、座って寝ていた人には苦労が分かるまい・・・。

砺波の熱気球の祭典には、何回でも連れて行って差し上げますのでご勘弁を。(。>﹏<。) 30機の祭典も、かなりの一大イベントですからね。

 

今回の祭典は、世界中から約130機のバルーンが参加で、来場者総数は90万7,000人でした。

佐賀県の人口よりも多く、スカイスポーツの王道と呼ぶに相応しい夢のひととき。

心配されていた天候も、結局は全日程で晴天に恵まれて、競技が無事に開催されていました。

夜間係留と呼ばれる、熱気球を夜に浮かべる幻想的なイベントもあったのだとか。

 

それらの全貌について、熱気球の旅行記としては。以前に旅してきたので・・・パート1として、どこかで書いてみても良いかもしれませんが。

興味のある人は、いつかどこかのタイミングで旅をして、自分のハートで体験してみてほしいですねー。ヽ(=´▽`=)ノ ←あくまでも、このブログは旅のきっかけであって欲しいと想うだけの人。