軍師官兵衛:第21回 松寿丸の命 第3幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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>天正七年、正月、有岡攻めは膠着状態が続き、
>織田家家臣の年頭の出仕は見送られた。(ナレーション)




【第1場:安土城】
1579年(天正七年)正月を祝う能を鑑賞する席にて、
 荒木殿のおかげで静かな正月がおくれると厭味を口にする、
 信長の母=土田御前
謀叛者が絶えないこと、童(=松寿丸)の首をはねたこと、
 いったい何人殺せば気が済むのか~と言い残し、退出する土田御前
杯を口にしながら黙して語らぬ信長



※以下、知らなくてもいい話題。
 今回もドラマ本編を観た後、ノベライズ本を読んでみたんですが、
 このシーンは、大胆なカットが試みられていて、チト驚きました。
 しかし、結果、中々、効果的だったんじゃないかと思います。

※まず、土田御前が去った後、信長は後ろを振り返りながら、
 「仙千代・・」と声をかけるが、勿論、彼は有岡城で戦死していて、
 その場に控えていた別の小姓は戸惑った表情を見せている・・。

>お疲れなのでは?(信長を気づかう、お濃)
>疲れてなどおらぬ。(素っ気なく答える信長)
お濃の注ぐ酒を、口にふくみながら語り始める信長。

>裏切れば、人質は成敗する。それが戦国の世の習い。(信長)
>されど、あの官兵衛が裏切るとは、いまだに信じられませぬ。(お濃)
>本当に裏切ったかどうかは誰にも分からぬ。
>だが、疑わしき者には罰を与えねばならぬ・・・。(信長)


 ~と、この夫婦の台詞を、全部、カット!これ、正解な気がします。(*^ー^)ノ
 (まあ、おいらが無口な信長が好き!ってだけなんですけどね。w)

【第2場:有岡城~土牢】
土牢の中、水溜まりに片足がつかり、
 その表情からも精気を失いつつある官兵衛
 彼の頭の中には、松寿丸の笑顔、剣術稽古をする姿、
 そして、人質に行くと言った日の面影が浮かびあがっていた。



>村重のもとに毛利から書状が届いたのは、
>それから間もなくのことであった。(ナレーション)


【第3場:有岡城】
それは、仕度が間に合わぬ、宇喜多直家の動きも定まらぬ事から、
 援軍は日延べとなるという、毛利からの知らせだった。
清秀、右近に裏切られ、荒木家の重臣達にも、
 焦りの色が見え始めていた。



評定の間から廊下に出る村重と近習。
 その庭先には城内に潜入した九郎右衛門の姿があった。

【第4場:有岡城~土牢】
幾日も食事をとっていない官兵衛の身を案じる、
 牢番の加藤又左衛門



【第5場:美濃~菩提山】
半兵衛に取り次ぎを求める、おね
 耳が遠い下男=留蔵は、おねの言葉が聞こえない。
おねが、何度か声をかけた時、
 部屋の中から半兵衛が姿をあらわした。
「おかか様!」と、おねを呼ぶ、松寿丸の声。
 久々の再会に抱き合う二人。



【第6場:長浜城~回想シーン】
秀吉にも知らせず、松寿丸をかくまうことを、
 おねに打ち明ける半兵衛
上様の命にそむく半兵衛の身を案じる、おねだったが、
 どうせ自分の命は長くはない・・と説得する半兵衛



※この、信長の命に逆らってまで松寿丸をかくまった事件は、
 若き日の半兵衛が起こした「稲葉山城乗っ取り事件」と共に有名な話し。
 殺伐とした戦国の世にあって、人は「利」で動くのが当たり前。
 そんな中、彼の行為は「奇人」の成せる技としか言いようがないですね。
 また、この種の奇特人の登場により、歴史は劇的に動いていくのです。

【第7場:美濃~菩提山】
大きめに作った着物がピッタリなのを喜ぶ、おね松寿丸
武術と学問の両方に励んでいる事を
 半兵衛から聞かされるおね
半兵衛様のおかげで『三略』を、
 そらんじられるようになった~と自慢する松寿丸
彼が、父の身を案じていると察した、おねは、
 黒田の家来衆が動いていることを伝え、松寿を元気づける。

【第8場:姫路城】
黒田家の行く末を案じる職隆のもとへ、
 長浜のおねから、黒塗りの木箱が送られてくる。
今後も織田に味方して欲しい。その扇を、
 黒田家と羽柴家の絆の証にして欲しいと、
 に、書状の文面を教えながら「扇」を見せる職隆



扇に書かれた絵は松寿丸を連想させる「松」だった。
 成敗しておいて、今さら何を・・と口にする光。
 しかしその青々とした松を見せながら光の思いを否定する職隆

>松寿は生きておる。生きておる。わしは、そう思う。
>それをはっきりと書状にしたためれば、
>信長様に知れる恐れがある。

>それゆえ、おね様は、この松の扇で、松寿が生きておることを、
>我らに知らせて下さったに相違ない。

>そうでなければ、、、ハハハハッ!
>かような物を、唐突にわしに送る道理があるまいっ!
>証拠はない。だが、わしは、そう信じる。(職隆)




職隆の言葉に、笑みをうかべ始める
 織田につくことが黒田が唯一生きる道と、心に決めた職隆

※このシーンが、今回の第二の山場、柴田&中谷の見せ場でしたね。
 もう、ここ数週間、光役の中谷さんは、常時、涙目状態で、
 毎回、泣きはらすシーンがあってマンネリ気味になってたんですが、
 今回の松寿丸の死を知らせる秀吉の前で見せた、顔グチャグチャの「狂乱ぶり」や、
 扇のシーン冒頭の「脱力っぷり」から、「生気」を取り戻していく表情とか、
 ここに来て、更にギアチェンジしてきたみたいで・・・、
 も~う、ハンパねぇすな、この女優さん!ヘ(゚∀゚*)ノ

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