>数日後、半兵衛は松寿丸のいる長浜城に戻った。(ナレーション)
【第1場:長浜城】
◆おねに、信長様の命により、
松寿丸の首をはねることになった事を伝える半兵衛。
◆殿(秀吉)は承知しているのか?を確認する、おね。
むろんです~と答えるのみの半兵衛。
※こういうヨゴレ仕事を平然とこなそうとするのが半兵衛ですね。
そして、この姿こそが、未来の官兵衛・・と。
【第2場:有岡城~土牢】
★土牢に横たわる官兵衛のもとに、
松寿丸が殺されたことを伝えにやって来る、村重。
★信長様は、そこまで愚かではないと反論する官兵衛に、
「息子の仇を討て・・」という言葉を残して立ち去る村重。
※松寿丸の死を聞かされた、この段階の官兵衛の心境としては、
自分を味方に引き入れようとする村重の策か?
それとも、本当に殺されたのか?疑心暗鬼というところでしょうね。
【第3場:姫路城】
◆官兵衛の身を案じる職隆と光のもとへ、信長の命により、
松寿丸が成敗された事を知らせに来た秀吉。
◆信長が「官兵衛が荒木に寝返ったと決めつけた」と伝える秀吉。
その言葉に取り乱した光は、別室へと連れさられていく。
◆松寿丸の最後の様子を尋ねる職隆。
しかし半兵衛に任せた秀吉は、まともに答えられない。
◆半兵衛が処刑した事を知った職隆に対し、虫のいい話しながら、
今後も織田に味方するように頼む秀吉。
>これから申すことは、ただの独り言じゃ。
>此度の上様のお裁きは、さすがに間違っていたと、わしは思っておる。
>官兵衛は、決して、裏切ってなどおらん。
>誰が何と言おうと、わしは官兵衛を信じておる。(秀吉)
>秀吉様、それがしの独り言も聞いてくださらぬか。
>それがしは、跡継ぎを、二人とも、二人とも失ってしまいました。
>松寿は成敗され、官兵衛は敵に囚われ、いつ死ぬやもしれませぬ。
>もはや、生きる望みさえ失いかけております。(職隆)
>職隆殿、此度のことは全て、この秀吉の力不足が招いたこと。
>されど、、あえて言わせて頂く。
>織田家と共に、歩むこと、それこそが黒田の生き残る道!(秀吉)
※文字情報から読み取れる秀吉の言い分は、そりゃヒドイ内容だ。w
しかし、そこに役者さんの演技=ニュアンスが加味され、
一つ一つの台詞に命が吹き込まれると、この場面は生まれ変わりますね。
今回の第一の山場~柴田&竹中の見せ場になってました。
(ちなみに第二の山場は、職隆&光の「扇」の場面ね。^^)
【第4場:有岡城下~銀屋】
★松寿丸が殺されたことを知る善助、太兵衛、お道、文四郎。
仇を討つと怒鳴る太兵衛だが、誰を討てばよいのか分からない。
【第5場:有岡城~土牢】
◆牢内に忍んでやって来た、だし。松寿丸の身を案じる官兵衛に、
ただただ、詫びることしか出来ないだし。
◆だしの言葉から、松寿丸が死んだことを確信する官兵衛。
牢内に官兵衛の叫び声が響く。
※松寿丸の死を村重から聞かされた時は、
まだ「嘘かもしれない・・」という望みがあったものの、
だしの言葉から、絶望に突き落とされる・・・。
※「松寿丸成敗」に関する村重の言葉を、結果的にダメ押ししちゃった、だし。
官兵衛が牢に囚われたのは自分のせい、そして今また、彼の息子の命も~と、
とにかく謝罪したいという彼女の気持ちも分からないじゃないですが。
村重の再三の誘いに対し「自分は絶対に裏切らない!」と断言している官兵衛、
松寿丸の死が確定したところで、舌を噛んで自殺する可能性とか、
だしは、まったく考えなかったんでしょうかね?
なんか、女の浅知恵というか、自分本意というか・・・。
※ここは「松寿は・・?」という官兵衛の問いに、嘘でもいいから、
夫の言葉を否定する答えを口にするとか・・、もっと別の手法としては、
※凛とした姿で登場した彼女が、あまりにも醜い姿に変貌した官兵衛に驚き、
その恐ろしさに涙しながら、その場を立ち去ってしまうが、、、
しかし、そんな自分を恥じ、後日、再び官兵衛のもとにやって来て、
必死に介抱する・・とかね。土牢の官兵衛と触れ合う事で、
だし自身が成長していく姿を見てみたかったなぁ~なんてね。♪(*'-^)-☆
▼軍師官兵衛:第21回 松寿丸の命 第3幕